新着情報2008年05月12日
2008年05月12日:歯周病の細菌検査とは
こんにちは。先日ちょっとだけ触れた「歯周病の細菌検査」についてお伝えしますね。当院ではこの検査を全員に義務付けているわけではありません。初期治療といって、歯石取り、SRP(歯周ポケット内の歯石取り)などを行っても変化が出ない方がごくたまにいらっしゃいます。その場合、特異的な細菌の感染が疑われますので、この検査を提案させていただきます。ここでいう「特異的な細菌」として我々が重要視するのは
「A・actinomycetemcomitans」「P・intermedia」「P・gingivalis」「B・forsythus」の4つです。なかでも、P・gは動脈硬化との関連が指摘されています。また、破骨細胞(骨の吸収をつかさどる細胞です。骨のリモデリングに関与します)を活性化しコラゲナーゼ(線維を壊す細菌が作る酵素)やプロテアーゼ(タンパク質を壊す同様な酵素)を産生して組織を壊すので口臭が強くなります。
A・aは体が起こす炎症反応を低下させる働きが確認されており出血などの歯周病反応を不顕在化させ気づきにくくなります。
P・iを保有する女性が妊娠すると妊娠性の歯周炎になります。妊娠したら歯周病になるのではありませんよ。P・iを持っている妊婦さんだけg妊娠性の歯周炎になるのです。これらを「レッド・コンプレックス」と呼び特に注意をしないといけません。糖尿病、高血圧、低体重児出産などとの関連も今はまだ研究段階ですが、あるのではと言われています。タバコと肺癌のリスクと一緒で、因果関係の立証がないからいいや、では危険すぎると思います。改善できることから改善したいですね。
話が反れましたが、それらの細菌の特定をして駆除する方法があります。薬頼みというのは、また別の細菌をそこに呼ぶだけ(菌交代現象)という最悪の結果を招く恐れもあるので、安易に行なうべきではありませんので、正しい診断の上で行なわれるべきでしょう。その診断を支えてくれるのが「株式会社BML」のPCR法による細菌検査です。
こちらの指定した細菌がどの程度口腔内に存在するのかがわかります。数値の意味については企業秘密ですので、機会があれば直接院長が説明します。こんな用紙に結果が書かれてきます。
小さくて見にくいかも知れませんね。この結果については患者さまにももちろんお渡ししていますので、自分の大事なデータですからなくさないように保管しておいてください。検査自体は「ペーパーポイント」という直径1ミリくらいの滅菌された綿棒(?)のようなものを、歯周ポケットに差しこんで(痛いほどは入れません)しばらく放置して取り出します。それを何にも触れないようにしてスピッツという瓶に入れて郵送して、2週間くらいで結果が届きます。簡単ですよ。





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