新着情報2008年07月07日
2008年07月07日:根管充填5
こんにちは。根管充填も5回目をむかえました。今日は昨日に続いて特徴的な歯の形態を有するケースとして「側枝(そくし)」のある根管充填を見ていきましょう。
一般には「側枝」は根尖付近の4ミリに多いとされます。側枝とはあくまで枝ですから、直接ファイルなどを入れて治療はできません。通常は薬品を使って内部にあるタンパク質(神経などがそうです)を溶かし除去したり、主根管に超音波洗浄機を入れて刺激で側枝を洗浄します。当院では今現在は超音波による洗浄を行っています。サブソニックと呼ばれる超音波で器具の先端方向には切削の刺激が加わらないため、余計な部分を削ってしまったりすることはありません。使用している
「リスピソニック」は先端部分に刃は付いておりませんので、先端方向を破壊的に切削することは不可能です。なぜ薬品を使用しないかですが、元々体の中にあるものや体に対して害のないものならばいいのですが、もし微量でも残留した場合が心配なことと、薬品の刺激で歯質が弱まること、その後に設置する「ファイバー・コア」との接着性が悪くなる可能性があること、などを考慮してのことです。
時間をかけて根管内の異物を除去して、サブソニックによる「キャビテーション効果」によって洗浄することで側枝の部分も洗浄可能とされています。キャビテーション効果とは物体を水中で高速で動かすと気泡が発生することです。気泡は浮き上がってきますからその効果で汚れを浮き上がらせることができるんです。
根管内の異物がなくなり、乾燥が完全に行なわれるとやっと根管充填が可能になります。私の使用するウルトラフィルは乾燥されていればしっかり根管内を隙間なく満たしてくれます。
このレントゲンの根の先端付近に注目してください。一見すると先端まで薬が入っていないようにも見えますね。しかし、神経の入口が根の先端にあるというのは、ただの思いこみでして先端からズレた位置にあることもたまにあるのです。先端付近に細くウルトラフィル(根管充填剤)が入って行っているのが確認できます。わかりますか?これが側枝ですね。入っているからどう、ということではなく、できる限りの根管治療をさせてもらった結果このようなレントゲンが撮れたという方が感覚的に近くて、実際は治療中に「あっ、側枝!」なんて感覚的にわかることはありませんから。根管治療って難しいですよ。





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