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2008年09月30日:抜歯即時埋入の落とし穴
こんにちは。僕はインプラントを専門に治療を行っていますが、もちろん医療に100%なんてことはないわけで、うまくいかないこともあります。今日はそんなできればお見せしたくない「ちょっと成功とは言い難い」ケースをあえてご紹介いたします。
なぜか?世間でけっこう行なわれているであろう「フラップレス抜歯即時インプラント埋入」なのですが、けっこう難しい処置ですし慣れない先生が「骨の状態を見ずに」インプラントの埋入を行なうなんてもっての他というくらい難易度が高いですから、非常にケースが限られると思います。今回お見せする処置を行なった時すでにかなりインプラントのケースもあったため、自分にけっこう自信がありました。今思えば過信だったんだと思います。
では埋入後の写真から見ていきましょう。
抜歯する歯の周囲の歯肉をなるべく傷付けないように抜歯を行ないます。そして抜歯窩(抜歯によってできた穴)の口蓋側(内側)に埋入します。今思えばもっと低位に埋入すべきでした。唇側の隙間にこの当時はハイドロキシ・アパタイトの顆粒を入れていました。
そしてこれがファイナルセット時です。辺縁歯肉に触れる部分の形態をレス・カントゥアにしてありますので、この後歯肉は若干上ってきます。そして3年後のメインテナンス時です。
歯肉は良い状態を保っていますし一見良好なのです。が、数ミリ辺縁歯肉から上に「フィステル」と呼ばれる排膿路が出来ているのです。これはファイナル・セット時にはありませんでしたが、セット後数か月して出現してこれまで現状を維持しています。大きくもならず消失することもなく痛みもなく経過しております。幸いなのが痛みがないことです。
原因を考えました。やはり抜歯即時埋入の原則である「感染がないこと」の確認が不十分であった可能性があること。埋入時に頬側に骨壁があるのかフラップを形成して確認しておらず、もしかしたら頬側の骨に裂開があったのかもしれないこと。などが考えられました。
もしそうであるならば、JIADSで習った適応症のガイドラインからも(この当時はJIADS ペリオコースやぺリオインプラント・アドバンスコースは受講前でした)外れていると考えられます。残念ながらこの原因の特定はできませんが、今後の私の臨床において更なる知識と技術の進歩が必要であるとともに、適応症の見極めが非常に大事であると考えさせられます。
今後はこのようなことが起きないことを念頭に、毎日の診療に従事していきたいと思います。皆様の安心のために。
千葉県千葉市緑区のインプラントはおがわ歯科医院 ちばみなみ歯周病 インプラントセンター
2008年09月29日:MTMというブリッジの前準備
こんにちは。今日のテーマはブリッジ製作の前準備としての部分矯正です。まず初診時の状態ですが重度の歯周病の状態で抜歯すべき場所がいくつかありました。今回取り上げるのは左の下の部分です。
黄色の矢印の場所に舌側に歯が倒れているのを確認しておいてください。その奥の歯はグラグラで抜歯となりましたが、その部分の歯をどう作るかのお話をさせていただきました。ブリッジ、インプラント、義歯、それぞれの長所短所をお伝えして考えていただき、患者さまが選ばれた結論は「歯の向きを正しく治してからブリッジを作る」というものでした。あの歯並びのままブリッジを作っても長持ちは期待できませんので、ブリッジで作るならば部分矯正は必要でした。
歯周病の初期治療が終わってから、内側に倒れている歯を起こして外側に移動を開始しました。若干骨が痩せているため移動は慎重に、とても弱い力からスタートです。開始から1ヶ月後の状態です。
もう、少し移動していることが確認できます。ブリッジの土台となる2本の歯が平行になってから削った方が削る量も少なく済みますし、ロハス(本来の意味とはちょっと違いますが、口腔内環境の保全と考えてください)な治療だと思いませんか?
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2008年09月28日:骨のボリュームがない場合のインプラント
こんにちは。昨日何も書けなかったので休日ですがブログの更新をしておきます。
さて、タイトルにあるように「骨の幅がないからインプラントは無理です」と言われることがあると思います。それでも対応可能なケースもあります。リッジエクスパンション、GBR,仮骨延長法・・・色々な方法が考えられますが今回はGBRの1例をご紹介します。
こちらの患者さまは左下④⑤6という無理な設計のブリッジが入っており、装着から半年くらいで取れたんですがとのことで当院に来院されました。まだ装着から時間も経過していないので「主治医の先生にご相談はされたんですか?」とお話したと思いますが、お話したら「取れたらもうダメ」的な事を言われてしまったとのことでした。たしか初診の時に拝見したところ、保険外のセラミック・ブリッジが入っていました。『結局、費用をかけてももたないんでしょう』と思われたこととお察しします。ここで私が同じようなことをしたら、この患者さまは一生歯科医師を信用してくれなくなるばかりか、社会の歯科医院不信につながるとも考え「なるべく再治療しなくてよい方法」と「長期的に安定する方法」の提案をしてプランを2,3提示しました。そのうえでインプラント治療を選択されました。まず保存不可能な左下45の抜歯を済ませ歯肉が治癒した状態です。
抜歯した際に確認したのですが、歯根という歯の根は割れており設計上負荷に耐えられない状態であったことが推測されます。それにしてもインプラントの埋入には厳しい状態ですね。そのまま埋めて・・・なんてできません。何かしらの工夫が必要でしょう。
このような状態でインプラントのスレッドが露出しています。このままでは充分安定した予後は得られませんので、長期的にこのインプラントが安定しているために頬側側に2ミリの骨幅の確保(これは文献的なデータがあります)を目指してGBRを行ないました。
ボリュームを増やしているのでふっくらしています。そして印象(型取り)前の状態です。
頬側の部分にかなりの幅が出来ているのと、充分な量の角化歯肉も存在しますね。ちなみにこれはFGG(歯肉の移植手術)はしていません。楽しみですねSさん。もうじき左側でなんでもお食事できますよ。
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2008年09月27日:こんな日も
今日は何も思いつかないです。きっと刺激が足りないのでしょう、インプットが足らないのでしょう。明日以降頭の整理をしてしっかり書きたいと思います。悪しからず。
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2008年09月22日:申し訳ありませんが
こんにちは。明日9月23日から26日まで休診とさせていただきます。患者さま各位にはご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
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2008年09月21日:いつもの
こんにちは。いつものあれです。今回は「咬合採得とガイド」にいての話を聞いてまいりました。咬合採得とは咬み合わせの記録取りのこと、ガイドとは簡単に言うと正しい前歯と奥歯の役割分担と思ってください。
しかし、「どの程度の強さで接触させるのか」、「対合歯が天然歯の場合とインプラントの場合の接触の仕方」など、一番聞いてみたいことははっきり聞けませんでした(講義で言わなかった)ので、正直消化不良です。また、仲間の質問に対しても「なんでも質問どうぞ」と言っておきながら、聞いてはいけないアンタッチャブルな部分でもあるのかという回答・・・。なんのために新潟まで行っているのか・・・。ほら神尾先生は講義の内容にご不満の様子(笑)。
三条市にあるこのお店『あづみ屋』さん、おいしいんです。料理なんか東京に店出しても充分いけますよ、マスター!ちなみに三条市本町2-10-16、0256-33-8867です。料理がおいしかったから今回の新潟、良しとしますか。
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2008年09月20日:埋伏歯
こんにちは。今日は矯正相談にいらっしゃった患者さまのCT画像についてお話します。ではまず初診時の口腔内写真から見ていきましょう。
こんな状態です。デコボコはそんなに大きくなく、一見綺麗に並びそう、と思いますか?たしかにこれだけしか見なかったらそうかもしれませんが、下顎の前歯部分に実はやっかいなモノが潜んでいるんです。それをCT画像で確認したところです。
埋伏歯があるんです。それでこれを矯正できるか検討させてもらったのですが、もし180度逆向きだったなら考えたかもしれませんが、歯の頭の部分が本来出る場所から遠い所にあるので無理と判断しました。また抜歯についても検討したのですが、この歯を抜歯するために多くの侵襲が加わること、抜歯の際には内側(舌側)からのアプローチをすれば歯は近いですが動脈の損傷のリスクがある、抜歯できたにしても骨の中のスペースはどうするのか?などなど・・・。抜歯についても不可能と判断しました。以上をお伝えして高度な医療が可能な病院にて抜歯をするか伺いましたが、大変な処置になりそうなので処置はしないとの結論に至りました。
できないこともあります。なんとか方法はないものかと頭を悩ませていたとき相談に快くのっていただきました目黒ケンデンタルオフィスの山口先生、お忙しい中ありがとうございました。
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2008年09月19日:やっぱ必要ですよ
こんにちは。何度もお伝えしていることなのですが、必要ですよラバーダム防湿。だって感染のない根管内を目標としているのに、唾液ダラダラ入ってしまって無菌的もなにもないですよね。汚れた水で白いワイシャツを洗って「綺麗にならない」っていうのと同じですからね。
一応念のためラバーダムってこういうものです。
見たことありまーす!っていう方ってそんなに多くないかもしれませんね。当院にいらっしゃった患者さまで「知ってますか?」と聞いて「はい、やったことあります」という答えが返ってきたのは、たぶん1~2回くらいだったような・・・。
これさえやれば完璧というわけではありませんが、最低限必要なのではないかなと思います。もちろん虫歯の侵襲具合などから装着が不可能な場合もあるでしょう。でもできるケースではしたいですね。歯科治療は足し算ではなくて、掛け算なんです。正しい診断ができて、良い機械を使って、良い器具を使って、良い技術を習得して、良いスタッフに恵まれ(いつもありがとうね、おがわ歯科のスタッフみんな)、良い治療ができるのです。その中で、たった一つ、「ラバーダムしない」これだけしない(ひとつ0点取ること)ことで0点になってしまうかもしれないんです。
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2008年09月18日:咬耗(こうもう)2
こんにちは。土曜日に学会に参加する関係でお休みをいただいておりますので、今日は臨時で診療日とさせていただきます。9月に入ってから診療すると決まってはいたものの、木曜日は休み、と思われているため予約も空きがあり、ではやるか?と急遽私の母親のインプラントの2次手術を行なうことになりました。
さて、昨日の「咬耗」の話の続きですがもっと困難なことが起きる、という前振りでしたね。ではまず、1個1個の歯の形を思い浮かべてください。正しい歯並びと仮定して、歯が隣の歯と接触する部分はどこでしょうか?ほとんどの場合、歯の幅が一番大きいところですよね。これはだいたい歯肉より上の部分の、さらに歯の頭の方1/3くらいにありますよね。
咬耗が進行していった場合この一番幅のある場所(最大豊隆部と呼びます)を超えてしまったらどういうことが起きるでしょうか?隣の歯との間に隙間ができますよね。
しかし生体は一生かけて変化を続けます。その一つが歯の「近心傾斜と挺出」なんです。ちなみに近心傾斜とは歯が手前に倒れること、挺出とは対合する歯に向かって抜けていくことです。この2つの移動ですが量は本来はわずかなんです。上下の歯が接触することで当然擦り減りは(正常な範囲内で)起こりますし、隣の歯とは咬んで圧がかかった時の沈み込量の違いから摩擦が生じて擦り減ります。
これが起こることで正常な歯並びが維持されるのです。
ということはですよ。過度な咬耗が進んでしまったらどんどんこの隙間の補填が進むわけです(もちろん例外もありまして、噛み合わせる力が強すぎて歯の移動を妨げるなんてこと、これは矯正をしていても実感としてあります)。
そうすると次に起こるのは「歯並びのアーチの縮小」ですよね。特に問題となるのが永久歯との交換が近いタイミングでのこの変化です。これは歯の位置だけの問題ではなく、骨格的にも大きくなれないことがあるんです。
乳歯列でこの変化が起きると見えない歯肉の中ではこれから出てくる永久歯が「我先に!」という競争が始まりますが、アーチの縮小により出る場所が狭くなっていて、結果、生え換わりが遅れることが多いように思います。
誤解しないで下さい。咬耗が進行しているからといって絶対何かしなければならないわけではありませんが、少なくとも正常ではなく注意を要する状態であることは知っておいてください。経過観察を続ければ問題なさそうな状態なのか、できるだけ早期に介入すべき状態なのか、その判断が必要ではないかと思います。まずは気になることがあれば主治医に相談してみてください。
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2008年09月17日:咬耗(こうもう)1
こんにちは。今週は学会のため土曜日を休診とさせていただきます関係で、明日の木曜日は臨時で診療させていただいております。午後はインプラントのオペとファイナルの印象(型取り)があり時間の制約がありますが、午前中は比較的時間に自由があります。何かございましたら、まずはご連絡ください。
さて、まずは写真からご覧下さい。
一見してなんか違うかも?と思いますよね。歯が短いんです。これも程度によっては個性と考えてもいいでしょうけど、ここまで「咬耗」が進むとちょっと問題となってきます。
咬耗とは「上下の歯が過度に触れあって擦り減った」状態とお考え下さい。大人では一般的に脳がストレスを受けた状態が続き、脳のキャパシティを超えた時に脳の自己防衛反応でストレスの発散を行ないます。その一つが「クレンチング」や「ブラキシズム」と言われる、いわゆる「歯ぎしり」です。また、非機能的な動き、という意味の英語から「パラファンクション」とも呼ばれます。
歯ぎしり中の力の大きさですが、どのくらいなのでしょうか。日中起きている時におもいっきり噛みしめた時の噛む力を1と考えてください。この非機能的な力は主に脳が休んでる睡眠中に現れます。この時脳は過度にかかる力に対してストップする指令を出せず、一方的に咬み続ける指令を出します。すると最大で日中の最大の力の6~7倍くらいの力がかかると言われます。
そんな強い力で噛み続けていたら、歯は擦り減りますよね、こんな風に。こうなるといくつかマズイことが起きてきます。一つは歯の硬い部分(エナメル質とか象牙質と言われる部分)が薄くなり、神経までの壁の厚みが減って凍みたりします。ひどい場合は神経が死んでしまい歯肉が腫れてしまったり、歯の色が変色したりして、初めて気づいてお子さんをお連れになる場合もあります。
しかしそれ以上に深刻な問題を秘めているのです。その問題については明日のブログに続きます。
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2008年09月16日:前歯部のGBRのケース
こんにちは。日曜日はカリフォルニア・ロマリンダ大学教授のDr Kanのインプラント審美についての講演と、金沢市御開業の船登先生の講演がありました。
Dr Kanの話ではJIADSで教わったのと同じで「骨の裏打ちのない歯肉に予知性はない」ということと、天然の歯に類似した歯肉の作り方についてでした。期待していたエアタービンを用いてのソケットリフトについてはお話しにならなかったのが残念です。
また、船登先生は「抜歯即時インプラント埋入」についてお話しされました。ただ抜歯即時埋入は非常にケースが限られるため、船登先生の臨床での割合としては10%以下だとおっしゃっていました。やはりなんでもかんでも抜歯即時埋入というのは無理があり、10年以上の長期にわたって良好な予後をもっての評価が大事であろうともおっしゃっていました。
さて今日はインプラントのケースで前歯部分の治療でGBRを併用したケースの報告です。当院にいらした時にはすでにかなり炎症が広範囲に拡がっており、当初よりかなりの量の骨が失われるであろうと予想されました。抜歯後の咬合面からの写真です。
かなりの量の骨がダメージを受けておりこのままではインプラント埋入が不可能です。そこでインプラント埋入と同時にGBR(骨造成を行なう手術)を行ないました。その後CTGも行ってるため、プロビジョナルで経過を見ているところです。
プロビジョナルで経過を5か月くらい追って、歯肉の状態も落ち着いたようなのでファイナルの製作に移った時の「アバットメント」の試適時の状態です。唇側に厚い骨と歯肉が存在します(骨の状態がわかる写真は2次オペ時のものがあるのですが、ブログをお読みになる患者さまからそういうのはキツイ・・・というお言葉があり割愛です)
以前ご紹介した仕上げの歯を作る際の「メタルフレーム」の試適です。
もうすぐ仕上がりなので楽しみですねTさん。こちらも全力でがんばります!
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2008年09月13日:抜歯即時埋入とCTG
こんにちは。今日は以前ブログで報告させてもらったインプラント抜歯即時埋入のケースで、「2次オペ+CTG」を行ないましたので追加で報告させてもらいます。若干オペの写真も含みますが「慣れている方」にはなんてことはないと思います。
7月22日のブログで紹介させていただいた「頬側に矯正によりエクストルージョンさせてから抜歯即時インプラント埋入」させてもらったケース、それのその後ということになります。では埋入後2か月経過しプロビジョナル・レストレーションを撤去した状態から見ていきましょう。
「歯間乳頭」はできていますし歯肉も割と高い位置をキープしていますが、やや歯肉の厚みが不足しているようです。そのため2次オペと同時にCTGを行ない歯肉の厚みの確保をする計画を立てました。
しかし切開を工夫しないとせっかくある歯肉を失うことになるので、今回は縦切開や歯肉溝切開はせず口蓋側のみフラップを2重に形成(歯肉を開いて)し、内部から結合組織を採取して、唇側は剥離のみを行ない骨面から歯肉を浮かせて、口蓋側より採取した結合組織を浮かせた唇側フラップの内部に吸収性の縫合糸で固定しました。
では、インプラント上の金具を交換してフラップの形成を行なった様子です。黄色が表層のフラップ、青が内部の2枚目のフラップです。
青い部分から結合組織を採取して、その結合組織を唇側に挟み込むところです。
挟み込んだ後の状態です。
この状態では移植された結合組織に対してあらゆる方向から傷の回復に必要な血液供給が得られますので、傷の治りが非常に早いです。
翌日でこの状態です。痛みはなかったとのことです。これで歯肉が落ち着くのを待ってもらいます。もうインプラントは完全にインテグレーションしており、次週インプラントから立ち上がるプロビジョナル・レストレーションを制作します。
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2008年09月12日:小児の矯正
こんにちは。昨日当院のちょっと地味な部分がリニューアルされました。植木です。言われなければわからない程度の変化ですがお気づきになりました?
さて今日は「小児期の矯正」についてです。成長期にアプローチできる最大のメリットは「骨格の成長を利用する」ことで、抜歯を回避できる可能性が高くなることです。この患者さまも顎が小さく狭いために「バイオネーター」という装置を装着しています。
装着した様子はこんなカンジです。食事の時や学校に行く時は外してもらいますが、それ以外の時はなるべく長い時間装着してもらうようにお願いしています。装置のアップはこんな。
装着の頻度や時間に左右されるのと、成長の後押しでしかなく一気に大きくなることはないため、時間がかかります。半年後の様子、下の前歯に隙間ができてきました。こんなカンジ。
見た目はこのくらいですが、実際は骨格の部分でかなり成長が確認できています。まずは下準備。顎の大きさが歯に対して適正なサイズにさえなっていれば、その後の矯正も非常に短期間で終了することが可能で、治療中の虫歯のリスクも下げることができますね。
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2008年09月10日:オマージュ
こんにちは。今日はJIADS講師であります船登先生、石川先生の講習を日曜日に控え、とても楽しみな気持ちと尊敬の気持ちを込めてJIADSの「ぺリオ・インプラント・アドバンスコース」を受講した時に教わった、CTGを行なった症例を見てもらおうかと思います。
まず、お断りしておきますが今日のブログは出血のあるスライドが出てきます。苦手な方は飛ばしちゃった方が無難です。怖がりさんは見ないほうがいいですよー。
さて、今回の症例ですが60代の男性で、お仕事が大変お忙しく通院の回数が限られる、痛みで仕事にならないのも困る、できれば腫れないように、といささかハードルが高かったのですが『まだまだ現役のつもりです。しっかり噛めるようになりたい。入れ歯なんてごめんです。まだ自分をそんな老人ではないと思っている』とおっしゃっていたのが非常に印象に残っています。そういった強い意志をお持ちで当院にいらっしゃっているので、こちらも期待に応えるべくベストを尽くさねばならない使命感をとても強く感じました。
そのような経緯があり、どうしてもファイナルを○月○日までに入れるためには、1次オペがいつで、2次オペは・・・・、と予定を組みますよね。そうするとなかなか予定通り傷が治らないことって、先生方、けっこうありますよね?あらら、埋入予定日なのに歯肉がまだ幼弱で、剥離したら破れちゃうよ~、みたいなこと。
今回そのような「1次オペもう少し待って下さい」と、言いたいけど言えない、そんなケースに船登先生に教わったCTGを応用しました。
CTGって何だよ?と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。Cはコネクティブ、Tはティッシュ、Gはグラフトで日本語にすると『結合組織移植手術』です。歯肉の厚みが不足するケースなどで用いることが多い術式です。一般に口蓋と呼ばれる口の中の天井部分から採取します。今回のCTGは組織を完全に切り離さず血流を保ったまま反転させるというものです。
まずオペ前の口腔内です。
抜歯してから1ヶ月後ですがまだ歯肉(黄色い→部分)が充分治っているとは言えないですよね。現状では埋入したインプラントを歯肉の中に埋めることが難しくなるかもしれません。
そこでJIADSで教わったCTGを応用しました。
インプラントを通法に従って埋入してから内側の歯肉に向かってトンネルを作ります。
黄色い→が表面の歯肉、青い→がその中の「結合組織」です。この結合組織を完全に切り離してしまえば操作性は向上しますが、この結合組織に流れる血流は遮断されます。
傷の治癒が良くない事を考慮するとなるべく傷の部分に流れる血液が豊富な状態を作ってあげなければならないので、この結合組織を切り離さずひっくり返してトンネルを潜らせます。そして頬側に通してあげて縫合して固定します。
こんな感じです。術後歯肉が落ち着くとこうなります。
当初の埋入したインプラントを歯肉の中に完全に埋めること、仕上げていく中で必要な「充分な厚みを持った歯肉」の獲得が達成されました。このテクニックは「抜歯即時埋入」でも応用可能です。JIADSを受講したことで自分の臨床の幅がとても拡がりました。まだまだ講師の先生方には遠く及ばないですが、日々努力するのみです。
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2008年09月09日:今週も来週も
こんにちは。9月14日の日曜日は浜松市開業の石川先生と金沢市開業の船登先生お二人による講演会があり、とても楽しみです。
また来週は新潟再生歯学研究会主催の日本口腔インプラント学会認定医取得のための100時間講習の6回目です。今回は榎本歯科医院にて行なわれるライブオペの見学です。これも楽しみです。
ということで、9月20日は申し訳ありませんが休診となります。
JIADSの「ぺリオコース」、「ぺリオ&インプラント・アドバンスコース」でお世話になりました、石川先生、船登先生に教わりましたCTGのテクニックを用いた症例を明日のブログに載せようと思います。お二方への尊敬の気持ちを込めて拙い(つたない)臨床をお見せしたいと思います。
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2008年09月08日:歯周病の末期
こんにちは。なんか怖いタイトルですが歯周病に対して正しい処置をせずそのまま進行すると、文字どおり末期的な状態になってしまうのですが、そんな1例をご紹介します。
定期的に通院されていた患者さまなのですが、何かあるとお見えになるのですが、なかなか予防的なタイミングではいらっしゃらなかったような気がします。それでいつの間にかこのような・・・
若干歯肉も下がりそこから7ミリくらい「プローブ」という歯周ポケットを測定する器具が入っていますね。もう歯の周囲に頬側に限っては骨がなかった(抜歯後の確認より)状態でした。こうなると何をするのも大変です。
まず、おさらいですが抜歯した部分に歯を補う方法は3つありましたね。①ブリッジ②義歯③インプラントです。
この中で②の義歯だけは歯肉がどんな状態であろうが回復できますし、やっぱ義歯や~めた、って言っても他の方法に移行できるのです。一番フレキシブルですが、馴染みにくいのは確かです。
①のブリッジと③のインプラントは厳しいですよね、こうなると。ブリッジだってこのままでは6月13日のブログのようなきれいな歯間乳頭の再現は不可能です。「ソケット・プリザベーション」という抜歯した部分が痩せないように「骨補填材」を入れて歯肉を閉じる方法を取るか、歯肉の治癒後にCTG(結合組織移植術)を行なって歯肉のボリュームを増やしてあげないとならないですよね。インプラントを考えるならば前者の「ソケット・プリザベーション」が不可欠です。これはインプラントが骨に支えられているからで、いくらCTGによって歯肉を増やしてあげても歯肉はインプラントを支えてくれないですからね。
やっぱりダメージが最小なうちに次の事を考えておく事は大事ですよね。インプラントに関する疑問、なんでもお答えします。お電話でもメールでもけっこうです。
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2008年09月06日:インプラントと歯の連結
こんにちは。インプラント希望の患者さまで時々質問があるのですが「インプラントを奥に1本設置して、手前の歯とつないでよ。できないの?」というものです。
これは過去そのよな設計をしていた時期もあったようですが今は一般にしない傾向にあると思います。例外的に多数のインプラントが設置されているお口の中で、咬合力(噛む力)を支えてくれる場所がたくさんあれば、考えるかもしれませんが危険ですね。
歯は噛む力が加われば多少は動揺します。歯周病ではなくても多少の揺れはあるのです。しかしインプラントは歯と同レベルでは揺れません。むしろ動かないと言ってもいいくらいです。それらを無理やりつないだ結果、望ましくない結果となっているケースを目にしました。ちなみに僕が設計したわけではなく、当院にいらした時にはすでにこの状態で機能していたのです。当初は問題がなかったので経過を見ていたのですが、ここ4年くらいメインテナンスにお越しになっていませんでした。
左下67部分に2本インプラントが埋入され手前の34と連結されています。矢印のところで金属(かなり硬いですよ・・・それが折れるんですから人間の力って、噛む力ってすごいです!)が折れていますね。手前の歯の歯周病が進行して「グラグラ」なんです。しかしインプラントはびくともしません。非常に頑丈にインテグレーションしていますので、これは再利用できそうです。
このケースでは垂直的に噛む力を支える奥歯と、ガイドの役割をする前歯を連結していることもマイナスとして働いたのではないでしょうか。こうした理由から天然の歯とインプラントの連結は好ましくないので、当院では基本的にお断りしています。ご理解いただけたらと思います。
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2008年09月05日:成人女性の矯正
こんにちは。今日は成人女性の矯正治療が終了しました。現在はホワイトニングを進めさせてもらっています。治療前からきれいな女性だったのですが治療が終わられて、もっとおきれいになられました!
成人矯正は成長期の矯正とは違いますので、骨格の成長を利用することができません。そのため骨格のズレが大きい場合はオペをしないとならなかったり、そうしないと噛み合わせが理想的にできないおとも多いです。ただ、だからといって患者さまが全員100点の治療をされるかというと、そんなこともないですし、こちらの理想を押し付けすぎるのも問題です。
患者さまの希望とこちらの理想とをお互いに伝えあって、その上で治療計画を決めていきました。外科矯正、つまりオペを行なっての矯正はしたくない、そのような希望があったため矯正前の下顎が後方に位置付けられている部分についてはその傾向が残ること、時間も2年くらいはかかること、予想通りに動かないこともありプランの修正が必要になることもあること、などをお伝えして始めました。
初診時はこのような状態でした。
ここから矯正治療を開始して1年半経過し終了時の状態です。ここまで大変でしたがこれからはホワイトニングをしながら、メインテナンスをさせていただきます。お疲れ様でしたNさま。ホント、素敵に変身されました。パチパチ。
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2008年09月03日:リテーナーしないと・・・
こんにちは。残暑が厳しいですが皆様はいかがお過ごしですか?なんと我が家のリビングのエアコンがおかしいんです、なんかヌル~い風がス~ッと出るだけで・・・、えっ?今かよ・・・と困ってマス・・・。買い替えを考えてもちょっと使ってすぐ型古だし、かといってこの暑さにエアコンなしっていうのもキツイし、でも在庫処分で安いのは魅力だな・・・。
さて、今日のテーマ、「リテーナー」ですがこれは矯正治療のあとに元の良くない歯並びに戻らないように固定する、取り外しが可能な「現状維持装置」の事をいいます。いろんなタイプの形がありますが、最初の歯並びがどうであったか、歯を抜いたのかそうでないのか、そういったことを考慮して決まりますので皆様の形がまちまちであっても問題なしですよ。たとえばこういうのがあります。
それで、これを付けるのを怠るとやっかいな問題が生じることがあります。リテーナーが破損して放置しても同じ結果になりますからお気を付け下さい。
いったん矯正治療が終了した時の状態を見てください。
こうでしたが、4ヶ月後のチェックの際には残念ながら・・・、後戻りが起きた後でした。
ご本人には申し訳ないですが一部再矯正となりました。リテーナーになにかあったり、紛失した場合は早急に連絡をください。でないと面倒なことになってしまいます。
こんなふうにね。
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2008年09月02日:CT撮り~の
こんにちは。今日の午前中は右下一番奥のインプラントの埋入のオペでした。術前にどうしても抜歯になるのか、それとも保存が可能なのか、のお話の中でCTを撮ってカウンセリングをしてきましたので、そのデータを利用してオペはその画面を見ながら進めさせていただきました。
ここで気になるのは「下顎管」という下顎骨内の神経や血管が含まれる場所です。これを損傷させてしまうと大きな問題が生じますし、患者さまに多大なご迷惑をおかけすることになってしまうからです。レントゲンではわからない3次元的な位置関係をきちんと把握し、オペを行ない事で下顎管の損傷のリスクを最小限に、というか0に近づけるのです。
なにも全員が全員CTを撮るかって言ったら「撮影すればレントゲンの被曝の問題がありますから、リスクを上回るメリットがある場合」にはCTの撮影を提案することもあります。
それで今日のオペですが、抜歯した部分の骨は充分問題にならないくらいまで治癒していました。埋入状態も非常に良好で3か月もあればプロビジョナルに移行できるのではと思っております。Fさん、仕上げまでは長いですが一緒にがんばりましょうね!!!





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