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2010年11月 1日

審美治療とは

審美的な口腔内を作る治療ですが、ホワイトニングで対応したり、セラミックを被せる必要があったり、矯正が必要であったり、患者さまによって必要なことはいろいろです。ご自身が気にされていることを率直にわれわれにお伝えください。
 

審美治療の流れ

問題点がはっきりしたら顎関節の異常の有無、咬合の問題の有無、歯ぎしりの有無などを確認します。次に、その歯自身の問題がないか、根の内部の感染の有無、歯周病の有無などの確認を行ないます。それらがクリアになったら具体的な治療に入ります。
 

ホワイトニング

オフィス・ホワイトニング
まず、オフィス・ホワイトニングは、クリニックで歯面清掃をして薬を塗り、光を当てて歯を白くします。通常2回の通院が必要で、それぞれ1時間くらいかかります。処置から2日間は白いシャツに着いたら困るような、例えばカレー、コーヒー、赤ワイン、ソース焼きそばなどは召し上がらないでください。ホワイトニング後は色を吸収しやすいですから、かえって着色してしまうかもしれません。

ホーム・ホワイトニング
次にホーム・ホワイトニングはおうちでできる比較的簡単なホワイトニングです。そのため薬の濃度を落としているため、結果が出るまで時間がかかります。また、歯の表面に汚れがあるかないかはご自身にかかっていますが、汚れがあったら薬は汚れの上に触れるだけで歯の色は変わらない、なんてこともあるわけです。お手軽な分時間がかかるわけです。急がない方にはお勧めです。
 

ラミネート・べニア

ラミネート・べニア歯の形態を変える、歯の色を変えることが希望の場合に選択する方法で、神経がある歯などで大きく削らないで済むメリットがあります。ただし噛み合わせが良くない場合や歯ぎしりが疑われる場合は不可能なことがあります。
 

セラミック・クラウン

厳密な咬合審査のうえ製作するのですが、まず、歯を削る際にはマイクロスコープを用いて不適合の原因となるようなデコボコがないか確認をします。いくらマイクロスコープを使っても周囲の歯肉にわずかですが傷は付きますから、削った当日に型取りなんかできません。歯肉の位置が変わる可能性があるからです。

後日歯肉の回復を待ってから歯の周囲に糸を巻いてわずかな隙間を作り型取りします。この日は通常長い時間口を開いてないですから噛み合わせの記録も取りましょう。顎関節からの距離の計測などもして、ご自身の記録を基に技工士さんが丁寧に(彼もマイクロスコープを使っての作業です)製作に入ります。色を合わせるために800万画素のカメラで写真を撮らせていただいて、それを参考に技工士は仕上げるわけです。

歯周病とは

歯を支えている歯肉や歯槽骨が徐々に破壊されていく病気です。
おおもとの原因は、口腔内の歯周病原性細菌(歯周病を引き起こす細菌)。この細菌による感染症によって、まず歯肉に炎症が起こります。そして、炎症が深部にまで及ぶと歯槽骨が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
 

歯周病治療の流れ

歯周病治療の流れまずは患者さまのお口の中を診断しなければなりません。まずはお口の中を見せていただきます。歯肉より上に付いている歯石の有無、歯肉の炎症の有無、歯並びにより歯周病に対する抵抗力の強い場所と弱い場所の確認、歯の動揺の有無、歯周ポケットの測定などを行ってからレントゲン審査を行ない現状をお伝えします。

患者さまの状態により必要な処置が違いますが、まずは歯肉より上に付着した歯石や汚れを除去します。次に改善を確認できたら歯肉より下に付着した歯石を除去しますが、歯肉に多少の痛みを感じるので麻酔をした上で除去します。軽度から中程度の歯周病であればここまでで後はメインテナンスとなります。

重症な方は汚れだけを除去しても再発しやすい状態が残りますので、歯周病が再発しないため歯周ポケットの除去を目的とした外科処置をさせていただくこともあります。再発しない状態にしてこそ完治だと考えます。
 

歯周病の主治医を見つけるポイント

歯周病歯周病に関する正しい知識やテクニックは必要ですが、出血や痛み、腫れが納まればそれで終わり、では困ります。5年後、10年後に患者さまの口腔内環境が著しい変化を起こさず良好な状態が保てているであろうと、患者さまもわれわれも安心していられる、予知性の高い治療を提供できる歯科医師を選ぶべきでしょう。先生に「あなたのところで治療を受け完治させれば再治療は必要ないですか?」と尋ねてみればいいです。

また、1回20〜30分も歯磨きしなさいと言われた事はありませんか?そんなのナンセンスですよね。完治した状態というのは5分も磨けば充分な清掃性の良いものです。何十分も磨くのであれば歯周病はあなたが良い状態を維持しているのであって、先生が治しているのではないと思いますがいかがですか?
 

グレーゾーンにある歯の扱い

グレーゾーンとは「抜歯か保存か我々でも迷う状態」のことで、例えば再生療法ができてお隣の歯と一時的もしくは永久に連結させてもらえてようやく抜歯を回避できるケースなどです。残すことにより治療の予知性を左右する場合はリスクをお伝えしますが、それでも保存を望まれる場合は患者さまのご意思を尊重いたします。ただし治療の成績は下がるかもしれません。
 

メインテナンス

メインテナンスへ移行する時のお口の状態は患者さまにより異なりますので、メインテナンスに来ていただく期間も人それぞれです。1〜6か月に一度の割合になることが多いです。
 

歯周病と加齢変化

「昔から私は歯が強いんです」、という言葉をよく耳にします。それは本当でしょう。しかし加齢変化はどなたにでも起こるものです。昔は丈夫でもいつまでもそういうわけにはいきません。なぜなら歯周病だけを考えても人間は衰えるのにもかかわらず、歯周病の原因菌の能力は一定です。細菌の力を体の抵抗力で抑えていたとしても、加齢により抑えられなくなるのです。そのタイミングを見逃してしまうととんでもないことになりますので、メインテナンスの期間は守ってほしいと思っています。
 

最先端の歯周病治療

最先端の歯周病治療エムドゲイン
歯周組織の再生に使われる材料です。部分的な骨欠損であれば単独で用いることがありますが、他の材料と併用することもあります(右画像)。

GTR法
ゴアテックスメンブレンなどを用いて行なう再生療法です。これも他の材料との組み合わせで用いることがあります。

GBR法
重度な歯周病の歯を抜歯すると周囲の骨や歯肉までダメージを受けています。それを回復するための骨造成法をいいます。インプラントではよく行っています。

これら再生療法を行う場合およそ8〜12か月の治癒期間をおき、リエントリーという2度目のオペを行ないます。平らに骨が再生することはないので、もしギザギザが残っていたらポケットを残してしまうことになり我々が考える治癒とは言えないからです。ギザギザをトリミングしてあげることで予知性は飛躍的に高まります。

細菌培養検査
歯周ポケットの内部に潜む歯周病菌を特定し、本来お口の中に存在しない外来菌の感染がある場合は抗生剤により細菌を減らす抗菌療法もあります。なんでも薬に頼るのはよくありませんが、危険性の高い細菌はなくすべきです。
 

歯周病とJIADS

JIADSとは?」と思われたと思います。アメリカ歯周病学会でアジア唯一の名誉会員である小野善弘先生、補綴の中村公雄先生が主催するスタディグループです。歯周病の知識が大学卒業以来のレベルアップしてないことに危機感を感じてJIADSのペリオコースを受講し今にいたりますが、それ以来世界のトップとして活躍されるJIADS講師の先生方に自分の症例を見てもらいアドバイスをいただいたり、相談に乗っていただいています。

歯周病とJIADS毎月2回行われる勉強会に参加し世界トップレベルの歯周病治療、インプラント治療のテクニックを盗みに行っています。小野先生のお言葉ですが「おこぼれをもらうならしょーもないヤツに着いていっても、もらえるおこぼれは少ないぞ。どうせなら世界のトップに着いて行った方がもらえるおこぼれが大きいぞ」ということでした。それ以来その言葉を実践しております。

根管治療とは

根管治療を行なう場合は2通りあります。

まず虫歯が進行してしまった場合で、歯の内部にある神経の部屋まで虫歯菌が達しているのでそれを無菌化するために行なうものです。抜髄治療といいます。

もう一つは、すでに過去においてこの治療を受けていたが再度感染を起こしている場合に行なう再治療で、感染根管治療といいます。どちらも歯の内部を無菌化するものではありますが、抜髄治療は感染がごくわずかであり完治は可能だと思われますが、感染根管治療は前医が行なった治療により左右されることが多く、感染が根管の外にまで拡がっていることがあり、保存的に治療をする事が不可能なことがあります。そのような場合は枝分かれが多いとされる、根の先端5ミリ程度を切除する歯根端切除術という方法を必要とすることがあります。
 

根管治療で必要なこと

根管治療で必要なこと歯によって存在する根管の数は違いますがそれを正しく把握することから始まります。思い込みに左右されないようマイクロスコープで確認して治療を進めればより安全です。

特に下の奥歯の根管治療では唾液の混入はタブーですから、ラバーダム防湿が必須となります。歯質の崩壊が著しい場合はこれが装着できないことがありますが、そうなるとその歯の根管治療の予知性は低いものとなります。また、曲った根管に対応するべくニッケルチタンファイルは必要でしょう。

汚染された感染根管壁の切削片を根管外(根の先端方向)へ押し出してしまったら炎症が急性化させ状況を悪化させる恐れがあります。これを効率よく排出させるためにキャビテーション効果を持つ超音波洗浄機(正確には可聴域振動による洗浄でサブ・ソニックともいいます)が必要です。薬品を使っての洗浄は歯質を弱めるとの考えから使用しておりません。次の治療までの仮のフタも重要で、無菌化している治療中は取れることがないものを選択すべきでしょう。
 

感染が除去できたら

感染が除去できたら無菌化された根管内部に再度感染が起こらないように緊密に根管内部を封鎖する必要があります。それができれば根管治療のやり直しなどはかなり減るはずです。当院ではラバーダム防湿をした上で、加熱し流動性を持たせたガッタパーチャを垂直加圧で充填します。硬化を待って支台築造というステップに入ります。
 

支台築造

神経のない歯は、神経のある歯に比べて欠ける、割れる、折れるといったトラブルが多いです。それによって抜歯となることも多いので未然に防ぐような土台が望まれます。
当院で推奨しているのはグラスファイバー+レジンによる接着コア、いわゆるファイバーコアです。これは型取りをしないので余計に歯質を切削する必要もない、金属の土台のように硬すぎない、金属性の土台のような合着ではなく接着であること、などがメリットです。
 

特殊な根管治療

根の先端で分岐や側枝という副根管があるケースでは通常の根管治療では治らないものがあります。このような場合の対応として歯根端切除術という方法があります。外科的に感染が治らない根の先端をカットしてその周囲の炎症を取り除くものです。ただし歯根が短くなるというデメリットもあるため慎重に適応症を判断して行なうべきです。

マイクロスコープ肉眼での確認にも限界があります。そこでマイクロスコープを用いて見落としをなくすという方法です。一般的に1根管と思われている下顎の前歯などでも2根管あるもの、上顎の6番目の歯で4根管あるもの(これは多いです)、上顎最後方の歯で5根管あるもの、など肉眼では見落としていたであろうことを私は経験しています。

もしこれらの症例でマイクロスコープがなかったらどうなっていたのかと思います。また、マイクロスコープを用いることで可能な事の1つに、歯の内部で破折してしまった器具の除去があります。8〜12倍に拡大した視野で破折した器具と歯質の間に隙間を作り取り出すことも可能になりました(全ケースでできるものではありません)。

義歯とは

義歯とは歯を失った場合の機能回復の1方法です。オーソドックスな治療法ですが材料の進歩、咬合に関する理解が深まったこと、技工士側のテクニックの向上などにより、かなり良い結果がもたらされます。部分床義歯、総義歯に分けて考えます。
 

総義歯

総義歯お口の中に1本も歯が残ってない方の義歯を言います。上の総義歯の吸着の原理は例えるなら、ガラスの板の上を水で濡らしその上にもう一枚ガラスの板を置くと垂直方向には取れないと思います。それと一緒で総義歯も吸着するのですが、お口の中はいろいろな動きがあります。動く部分には干渉せず動かない部分で吸着させるのが良い義歯でしょう。

下の総義歯は義歯作りの難関、超難関です。下は舌があるので上のような吸着の原理は成り立ちません。舌と頬粘膜に支えられ動かない義歯が良い義歯でしょう。
 

部分床義歯

部分床義歯分類としては1本でも歯が残っている方の義歯を言います。それらの残った歯にクラスプという装置で固定しますが、クラスプを設置する歯にはクラスプが収まるくぼみを作る必要があります。
 

理想的な義歯製作の流れ

総義歯製作の流れ
お口の中の審査をさせていただき、骨隆起の有無、粘膜の異常がないか確認し、もし問題があれば外科的な処置を前処置として行ないます。問題がなければ次の段階へ進みます。

続いて、まずおおざっぱな、大体の型取りをします。それを基に個人トレーというオーダーメイドの型取り用の器を作り、それとシリコンを用いて精密な型取りをします。模型を作り顎関節から上顎までの距離の計測をして、垂直的な噛み合わせを決め、水平的な位置を決めます。

顎のポジションが決まったら、その位置で仮に歯を並べてきます。動かした状態での噛み合わせをチェック、唇に触れる接触感覚の確認、しゃべりにくくないか確認、義歯床(入れ歯のピンクの部分)の厚みの確認、などをしてもらい問題がなければ仕上げへ。仕上げの義歯が出来てきたらそれまで使用していた義歯の圧痕(入れ歯の痕)を取ってから合わせます。噛み合わせの最終確認をしてもらい調整してお渡しする。使ってみて違和感や痛みがあれば調整いたします。

部分床義歯製作の流れ
総義歯に準じた進め方になりますが、クラスプを設定する歯にはレスト座というくぼみを作ります。あとはほぼ同じです。
 

特殊な義歯

ピンク色の床の部分をメタルで作り薄く舌の接触感覚の良い金属床義歯。部分床義歯で残った歯を連結して、例えるなら茶筒とその蓋みたいな感覚で固定できるパーシャルパラレルミリングという義歯もありますがこれは非常に安定がよいです。クラスプレス・デンチャーというある程度の弾性を持った材質でできた義歯。などがあります。
 

義歯・噛み合わせ・顎関節等に関する学会

日本臨床歯科補綴学会所属、日本顎咬合学会所属。

小児歯科とは

小児の治療は我々にとっても非常に大変ですし、お父さまお母さまも付き添うだけでも大変ですよね。だから、一番は予防なのです。

お子さんの口の中は元々無菌の状態なんですが、我々大人と接するうちに細菌に接触し感染していきます。大人が自分の箸で子供に食事を与えたり、小皿に取ってあげたらそれで大人の口に存在する細菌は子供さんの口の中に移ります。それが歯周病のお母さまやお父さまだったら、考えただけで怖いことですよね。本当は直箸で物を取るのは礼儀作法からも問題ですが、お子さまの口の中の衛生状態を考えても良いことではありません。
そういったことから小児歯科の予防は始まるのです。
 

小児歯科の予防

具体的にはこまめなチェックとフッ素塗布になります。2歳半までに子供の口の中の細菌のバランスが決定されるといいます。つまり9割悪玉菌で1割だけ善玉菌が存在するお口の子と、9割善玉菌で1割だけ悪玉菌が存在する子では、結果に違いがでるのはおわかりいただけると思います。
これが、2歳半の段階でほぼ決定されるということです。なるべく早い段階で歯科医院を訪れ、まずは歯科医院にお子さんが慣れること、口の中を触られることに慣れることなどから始めるべきでしょう。

積極的な予防が重要です
お口の中に出てきた永久歯は、我々大人の永久歯とは堅さが違います。石灰化度が低いと表現しますが、そんな状態でもし虫歯になったらどうなると思いますか?あっという間に歯の内部にまで虫歯が進行して神経の部屋まで進んでしまって、一生使うはずの歯がその時点でそんなダメージを受けてしまったらいずれは抜歯となることがデータとしてわかっています。

そうならないために、シーラント処置をして虫歯から守ってあげましょう。基本的に歯は削らず深い溝の部分を機械的に清掃して、フッ素をじわじわ出してくれるプラスティックで埋める方法です。痛いこともなく効果は絶大。4〜5年かけて歯は充分な強度まで石灰化しますので、せめてその間は保護してあげましょう。
 

フッ素の種類

フッ素小さいお子さまの場合歯にしっかりフッ素を塗ることよりも、歯科医院に慣れてもらうことに重きを置いています。可能であればしっかりすべきですが、しなかったからといって痛みが出る治療ではありませんので急ぐことはないのではないでしょうか?嫌な思いをしてトラウマとなってしまったら、2度と歯科医院に行きたがらないと思います。徐々に慣れていきましょうね。お兄ちゃん、お姉ちゃんになってきたらきちんと歯を機械で奇麗にしてからフッ素塗布をしましょう。

これは、歯に汚れが残っていたら、いくらフッ素を塗ってもフッ素は汚れに触れるだけで歯まで届かないからです。痛い事はないからがんばってみようね。
 

ご両親に注意して頂きたいこと

お子さんに言ってはいけないこと
お子さまをしかる時に「言う事を聞かないと歯医者さんに行って歯を削ってもらおうね」というお母さんがいました。実は僕の従姉が甥っ子(彼女の長男)をしかる時のことなんですが、これには困りました。それを言われたら子供は素直ですから「歯医者は痛い事をするところ」「楽しいところではないな」と思ってしまいます。
そんなことを言わないでくださいね、我々がお子さまの治療をできなくなっちゃいます。

悪い癖
ちょっとしたことですが

* 寝るときに手を頬に当てて寝る子
* 頬杖を突く子
* 前歯で舌を噛む子
* 唇を噛む子
* 指しゃぶりが治らない子

みんな歯並びの問題が出てしまう良くない癖を持った子たちです。そのままにしておけば大きな顎のズレや歯の位置のズレを生じますので、見つけたら早めに対応すべきです。
 

乳歯について

乳歯の役割
もちろん大人と同じで食事をするためにあるわけですが、成長という視点から考えると永久歯が生えてくるまでのスペースを確保する役割も大きいです。早期に脱落してしまうと歯というのは近心(前)に向かって傾斜していますから、近心に倒れてきます。隙間が埋まれば顎のアーチが小さくなります。そうなれば永久歯が出てくる場所がなくなります。それは虫歯の予防で回避できることですね。

生え換わりの次期で
乳歯があるのに永久歯が生えてくることはよくある相談なのですが、同じ個所の歯が2本同時に生えているのは正常なことではありません。やはりここは乳歯にいなくなってもらいましょう。乳歯の抜歯をしてあげれば自然に定位置に並ぶことが多いです。これは唇の押す力と舌の押す力の中間地点に歯は並ぶものです。ただしスペースが不足する場合はそうならないことがあるので、慎重に経過観察すべきです。
 

虫歯になったら

最善の努力をつくしても不幸にして虫歯を作ってしまうことがあります。非常に残念なことですが奥の歯と歯の間など清掃しにくい場所では、起きることですね。がんばっていてもお母さまが悪いのではないですから落ち込まないで、次善の策を考えましょう。そうです、早期治療です。

侵襲が小さければ治療も小さく済みますし、今の私どもの考えでは小さな虫歯は積極的に介入することは避けています。これは一度治療をしたら必ずと言っていいほど再治療になるからです。乳歯はその前に脱落することもありますが、できるだけ最初に介入するタイミングを遅らせてあげたいのです。放っておくわけではないですよ。定期的に経過観察をして、進行がないか確認して、問題なければそのまま経過観察を続ければいいでしょう。まずは気になることがあったら見せてください。勘違いで虫歯でなければ安心して帰ってくれればいいわけですから。
 

歯並び

お子さまの歯並びはお父さまとお母さまの遺伝的な要素の影響を必ず受けます。ただ、それですべてが決まるのではなくその後の生活環境が関わってきます。
いくら歯並びの良いご両親を持っていても柔らかいものしか食べなかったり、歯ブラシがうまくできなくて虫歯ができてしまう、そんなことが積み重なると歯並びは悪くなります。つまり、お子さまの歯並びは遺伝の要素半分環境の要素半分で決まると考えてください。

歯周病治療

噛めない、歯がグラグラする、歯ブラシをすると血が出る、腫れる

歯周病治療噛めない、歯がグラグラする、歯ブラシをすると血が出る、腫れるなどの症状は、歯周病です。本来は存在しない歯石・バイオフィルムなどを徹底的に除去することで改善します。重症のケースなどでは再生療法などの歯周外科の適応となることもあります。個々の状態によって必要な処置は違います。

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インプラント

歯がないので噛めるようになりたい

インプラントこういう場合は①インプラント②義歯③ブリッジ④何もしない、の選択肢しかないですよね。
④は論外として、②で「噛めますか?」と聞かれますが、「・・・・・。噛めるとおっしゃる方もいますが・・・」
としか答えられません。
③ も良い方法ですが、もし両隣の歯が削った痕もない状態ならもったいないですよね?しかも、ミクロ単位ではそれぞれが動いている歯を、歯周病などの特殊な環境下にない限り連結するのは自然な動きを阻害するので、ベストな答えとは言えない場合があります。ブリッジであっても噛む力が加わった状態での型取りができているのならばいいですが・・・。そこまでやるとなると、ブリッジでも保険ではできない凝った内容になります。

①のインプラントは安易に行うべきではありませんが、非常に優れた機能の回復が可能になります。どなたにでも、というわけにはいきませんが、抜歯ができるくらいの体力がある方であれば、不可能なケースの方が少ないように思います。隣の歯を削ることは基本的にありませんし、義歯のように不安定なことはありませんし、余計なでっぱりはありません。また、天然の歯よりも支えられる力は大きいと言われています。ただ、材質のチタンの寿命が現在では40〜50年と言われているため、10代のお子様がアクシデントで歯を失ったケースなどでは慎重に判断すべきです。

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歯内療法

歯がズキズキ痛む、被せてある歯が噛むと痛い。
これらは、歯周病などがない場合、歯内療法という歯の内部の無菌化が必要な事が多いです(いわゆる根っこの治療)。その際に必要な物としてラバーダム防湿という方法があります。これは、唾液が歯の内部に侵入することを防ぐ物で不可欠と考えられます。歯の崩壊が激しい、なんとか抜歯しないでという依頼の下の治療などではできないケースもありますが、予後が違うように感じています。

この根の治療は盲目的に治療をさせてもらうことが多いのですが、場合によってはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用することがあります。5倍〜30倍の倍率で歯の内部を観察することが可能です。

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矯正歯科

歯並びを治したい、噛み合わせが悪い、歯周病のリスクを下げる。

これらの改善には矯正が必要となります。通常当院ではセラミック・ブラケットという反透明な装置を使用します。メタルの装置よりは目立ちませんし、追加の料金はかかりません。ケースによってはマイクロ・インプラント(MIA)を使用し、よりスピーディな矯正が可能となっています。

矯正歯科歯の移動には必ず固定源が必要になりますが、通常奥歯がこの役割を担います。ただし歯の移動は綱引きです。湖の上に浮かぶボートと巨大なタンカーが綱引きをしたとします。その場合わずかですがタンカーも動きます。同様にわずかですがこの奥歯も移動します。MIAではまったく固定源が動きませんので、スピーディな移動が可能です。

また、成人などの矯正でコルチコトミー(ウィルコドンティクス、AOOなどとも呼ばれます)というOPEを併用することで、最短で4ヵ月半で移動を終了することが可能です(個人差がありますので過度な期待は禁物です。1級の軽度の叢生のケースでの話です)。

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審美補綴

奇麗な歯に交換したい、元々の歯の色や形が気になる。
これらのケースではセラミックを用いた治療をすることで大幅な改善が可能です。その場合、前出したマイクロ・スコープを用いて歯の形態を整えます。きちんと歯の周囲に糸を巻いて奇麗な型取りをします。

そうしないと精密な模型は作れません。また、顎の回転中心からの距離は体の大きな男性と、体の小さな女性では違います。それを無視して平均値を基に作るのか、個人差を反映させて歯を製作するのか、結果に大きな違いが出てきます。型取りを個人の顎の大きさに合わせたオーダーメイドの型取りのトレーを用いて、変形の少ないシリコンを使って型取りします。そうすることでシリコンを薄くし、さらに変形がないような配慮をします。また、その際歯の周囲には細い糸を巻いて歯と歯肉の間の隙間を作り正確な型が取れるようにします。

細かい事の積み重ねが良い治療につながります。ですが、歯科治療は掛け算です。足し算ではないのです。つまり、何かで0点を取ってしまうと積み重ねてきたものがまったく意味を失うということなのです。歯周病を無視した審美治療・インプラント治療などないですし、歯内療法を無視した補綴治療(冠を被せたり、ブリッジを入れる)などないのです。

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インプラント治療とは

インプラント治療歯を失った個所に対して人工歯根を設置させてもらい、およそ 2〜6か月お待ちいただいてからセラミック、ハイブリッド・セラミック、メタルなどを用いて被せて歯を作る治療のことをいいます。
 

治療の流れ

治療の流れまず全身の状態に問題がないか問診をさせていただきます。問題なしと判断させてもらった方は、顎関節の異常の有無、上下全体の噛み合わせの状態の確認、欠損(歯を失った場所)部位のスペースの審査をします。隣の歯に歯周病がある場合や根の中の感染がある場合などは、その処置を優先させてもらうことがあります。

レントゲンなどを用いてどのくらいの長さのインプラントが設置できるか検討したうえで、可及的に長いインプラントを選択します。また、歯を失った部位の周囲の歯肉や骨も同時に失われているケースでは、その回復を望まれる場合別途、GBR(失われた骨の回復をするための再生療法の一種)、FGG・ CTG(歯肉が薄い、ボリュームがないなどの問題を回復するための処置)などが必要かどうかの検討を行います。OPEをせずに回復を目指す場合ピンク色のセラミック(作り物の歯肉)で回復することも可能です。

インプラントが骨と結合(インテグレーション)したら仕上げの歯を作っていきますが、まず立体的な歯の形を決めていくためプロビジョナル・レストレーション(仮歯)を用いて患者さまの希望を反映して形態を変えていきます。形態、機能の両立が確立されたらそれをファイナルのセラミックなどにコピーし仕上げます。その後は3ヶ月に一度の清掃のチェック、噛み合わせのチェックをしながらメインテナンスに移行します。
 

インプラント3つの特徴

インプラントインプラントの審美
基本的に上部構造はセラミックなどの審美的な材質を用いています。前歯の領域で金属を全く使わず、セラミックやジルコニアを用いて治療をすることも可能です。また、歯だけでは審美性を達成できないケース、例えば歯を失ってから時間が長く経過し歯肉や骨が痩せてしまっている場合には、歯肉の調整を必要とすることがあります。


インプラントの安全性
持病がある方、歯を失った場所の骨が痩せている方、様々なリスク要因はありますが、総合的に判断させていただきますので、インプラントのオペによって重大な合併症を引き起こしたことはなく、安全な歯科治療と言えると思います。

インプラントの耐久性
私の所属する学会、スタディグループでの認識として一般に使用されるインプラントの表面性状であるチタンの耐久性は40〜50年と言われているようです。これはあくまで一つの目安ですが、この結果を踏まえて適応年齢を考えています。
 

インプラント治療費の支払い

1次オペ当日にオペ代、プロビジョナル・レストレーション(仮歯)の型取りの日に上部構造分をお支払いいただいています。

インプラントの医療費控除
医療費控除をご利用いただくことが可能です。通院の交通費なども含まれます。患者さま用の資料もご用意しております。詳細についてはお問合せ下さい。

インプラントの保障
平成20年1月1日以降ご契約のインプラント治療については株式会社アイジーエス(www.guidedent.net)により、10年間の保証制度の対象となります。詳しくはスタッフにお訊ねください。
 

インプラント関連の学会

学会現在DGZI(旧GOIA JAPAN)インプラント認定医です。

インプラント関連の所属学会等
DGZI会員
日本口腔インプラント学会会員
OJ(オッセオインテグレーション・スタディクラブ・オブ・ジャパン)会員
日本顎咬合学会会員
日本臨床歯科補綴学会会員
 

インプラントのドクター選びの重要点

テクニックや知識ももちろん重要です。ですが、患者さま(あなた)のことを一番に考えて、心配してくれる先生でなければ私が治療を受ける立場であれば信頼できないと思います。まずは患者と先生である前に、人と人ですから人間性を重視すべきではないでしょうか。

私は患者さまにとってインプラント治療は一大決心であると思います。オペ当日などは不安や心配があることでしょうから、クリニックが閉まってからでも何かあった時のために携帯電話の番号をお伝えし、もしもの時のために備えてアルコールの摂取はいたしません。私はこれが当たり前の姿勢だと思っております。
 

インプラントのリスク·失敗例

インプラントと院内感染
オペで使用する器具は滅菌して保管しますが、術前に改めてオートクレーブ滅菌(細菌は100%死滅します)をかけて用意いたします。術者はディスポーザブル(使い捨て)の滅菌ガウン、滅菌グローブを装着しており感染に対しては万全の態勢で挑みます。

インプラントのリスク要因
上顎と下顎で分けて考える必要があります。まず上顎では付近に上顎洞と呼ばれる副鼻腔が存在します。上顎の奥歯では垂直的に骨の量が不足し、口腔内から近い位置にまで上顎洞が接近していることがあります。この場合、短いインプラントを用いるか上顎洞底粘膜を挙上するサイナス・リフトを行ないます。サイナス・リフトを行なう場合は側方を走行する動脈に注意が必要です。
下顎では、下顎管という神経や動静脈が走行する場所があり注意を要します。また、舌側の骨の内面に動脈が存在するため特にこの部位では充分形態を把握する必要があります。

インプラントの失敗例
歯周病の感染により脱落した1ケース、初診時に骨粗鬆症がわからず治療を進めるなかで発覚し撤去に至った1ケース、2次オペの段階でインテグレーションしておらず、撤去して新たにインプラントの埋入をさせていただき良好な結果を得られた2ケース、撤去には至らないが歯周病に感染し月に一度のメインテナンスをさせていただいている1ケース。これらが成功ではないと思われます。
200本以上の中で脱落したのはわずか2本なので、一般的な成功率が96%、喫煙者の成功率が92%と言われています。それを考えたら悪い数字ではないと思います。

インプラントのクレーム
何かの雑誌やどこかのHPに書いてあることを鵜呑みにされたのか、「ここには3カ月で歯が入ると書いてあるのになぜお宅ではこんなに時間がかかるのか?」「そんなにかかるとは聞いていません」といった術前の説明が充分でなかったのか、期間についての誤解が生じてのトラブルはありましたが、充分説明をする時間を設け理解していただけました。疑問に感じたことなどございましたら、何なりとご質問下さい。
 

インプラント手術の流れ

インプラント手術前
当日は体調の確認をいたします。良好であれば術野の麻酔をさせてもらってから、口腔内の清掃を行います。その後、殺菌作用のあるコンクールにてゆすいでもらいます。

オペの流れオペの流れ
麻酔後、歯肉の切開をし、所定のポジションにインプラントを設置し、傷口を閉鎖します。その後患部の圧迫をします。場合によってはステロイドを注射して腫れや痛みを抑えます。これは、腫れにより縫合部分が緩んだり痛みが出ることは患者さま術者、お互いにとって避けたいことです。御理解が得られれば使用します。

手術後の注意
当日は微出血があったり、痛みが出ることがあります。安静を心がけて血流の激しくなることは避けましょう。喫煙はタブーです。成功して良い結果を求めるのなら術前2週間、術後1週間は禁煙してください。喫煙される方のオペも引き受けますが結果は良くないことが多いです。

インプラントの治療期間
インテグレーションまで通常は2〜4か月、その後上部構造を製作しますので3〜6か月で仕上がることが多いです。ただし、骨の再生や歯肉の移植を必要とするケースでは治療期間が長くかかり、オペの回数も増えることがあります。症例により変わりますのでスタッフにご相談ください。

術後のメインテナンス
インプラントは特殊な形態をしていますので、清掃にコツがありますから初めは1ヶ月後に確認します。違和感の有無や清掃状態をチェックし問題があればご指導いたします。

怒られることはありません、上手になって帰ってくれればいいのです。慣れてきたら3カ月に一度、6か月に一度とメインテナンス期間は延ばしていくことが可能です。
 

インプラントの種類

インプラント色々な分類がありますが、表面性状によってチタンのマシンサーフィス、ラフサーフィスまた、HAコーティングされたものなどが存在します。症例によって選択しています。その他の分類もありますが、マニアックな部分なので興味のある方はお尋ねください。
 

インプラントの安定度

ペリオテストペリオテストという歯やインプラントの動揺を調べる機械を用いて負荷をかけて平気なのか、もう少し待機期間が必要なのかを判断いたします。
通常これは2次オペの最中に行ないます。
 

インプラントに関係する手術

GBR
不足している骨を増やすオペです。これには骨の造成に必要な骨材、それを固定するメンブレン(膜)が必要になります。それぞれ種類がたくさんありますので症例により向き、不向きがあります。特徴をご説明してどれを使用するのか一緒に考えてください。

FGG
インプラント周囲に強い歯肉(角化歯肉)が不足する場合に、口蓋部分から歯肉を移植させてもらうことがあります。

CTG
歯肉に厚みが足りない場合に歯肉の中身だけを移植させてもらう場合があります。

サイナスリフト(ソケットリフト)
上顎洞が近接する上顎のインプラントのオペで行なう、上顎洞底粘膜(シュナイダー膜)を挙上してその粘膜の下に骨材を置き、スペースを確保してインプラントの設置をする事があります。
 

インプラントができないケース

極端に骨が委縮しているケースでは厳しいです。また、全身的な疾患がある場合は不可能です。例:糖尿病・骨粗鬆症・心疾患・血液疾患など。


2010年10月24日 - 2010年10月30日 « トップへ » 2010年11月21日 - 2010年11月27日


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