新着情報:カテゴリー「歯周病」
2010年07月19日:右上4部分再生療法から8カ月経過
こんにちは。右上4の近心部分の大きな骨欠損に対する再生療法のオペを行ったのは平成21年11月でしたが、8カ月経過して状況をチェックしているところですがレントゲンでは変化が見て取れるようになったのでご報告します。まずは術前のCT画像からです。
矢印の部分ですが青いドットのところには骨がないですね。オペ中のモノクロの写真がこちらですが、向こう側がスルーして見えますね。
よ~くデブライドメントを行ってエムドゲインと骨補填材を用いて縫合しました。もちろん周囲との連結固定も行っていますが、8カ月経過するとこのように見えるようになりました。
骨ができているようだなあ、ということがわかりますね。ですが実際は?リエントリーのオペを行ってみないと本当に骨があるのか、部分的に骨ができているのか、できているようにレントゲン上見えただけなのか・・・わかりませんので、今年の11月頃(オペから1年)待っていただいて、リエントリーのオペ予定です。結果が楽しみですねAさん。
千葉県千葉市緑区のインプラントはおがわ歯科医院 ちばみなみ歯周病 インプラントセンター
2010年05月16日:再生療法後
こんにちは。今日は中程度~重度の歯周病が全顎に渡って存在する患者さまの、左下6部分の歯周組織再生療法のお話です。このような状態にも関わらず、しかも歯周病が完治していないにも関わらず、なぜか上顎の前歯に1本だけインプラントが入っているんです、しかも唇側に傾斜して・・・。おがわ歯科医院から徒歩圏のクリニックで行ったそうですが、木を見て森を見ず、と言ったところでしょうか、ヒドイでしょうこれは・・・。
患者さまは「歯周病の治療は終わったと言われたが、時々腫れる」ということでおがわ歯科医院を来院されました。・・・歯周病の治療が終わりメインテナンスに移行した患者さまが、腫れると言ってお越しになることは正しい歯周病治療を行っている歯科医院ではめったに「あり得ない」ことでしょうね。ですよね、金森先生?妥協的に歯周外科が行えなかったケース、例えば全身疾患の治療を優先させる時期でだとかであれば別ですがそうでなければ「完治していない」と考えるべきでしょう。
このような症状が「あ、私も・・・」と心当たりの方がいらっしゃいましたら、なるべく早く歯周病治療を正しく行っている歯科医院にご相談ください。さて、では術前のレントゲンを見ていきましょう。
続けて術後のレントゲン写真も見ましょう。どこに変化があるのか確認してみてください。
そう、矢印のところの歯を支える骨が回復しているように見えませんか?このケースではエムドゲインという歯周病再生の薬と、骨補填剤(DFDBA+自家骨)を用いております。症例によって使用するマテリアルは様々ですし、刻々と変化するものでしょうね。
動揺もコントロールがうまくいっていて高い予知性を持って保存することが可能となりましたとさ。めでたし、めでたし。
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2010年05月05日:1本だけだから難しい、という話
こんにちは。たくさんだとやりやすいけど、1本だと難しいもの、な~んだ?答えは両隣が生活歯でのクラウンレングスニングでした。多数歯であったりブロックでそういった処置が必要な問題を抱えていたら、全員参加!で行えばいいのですが、1本を周囲との調和を乱さずに1本だけの問題を解決する、これ意外と難しい・・・。
ちなみにカテゴリーは歯周病となっていますが、こちらの患者さまが歯周病だったわけではなく、歯周病の処置を応用して歯の周囲組織を改善したということですね、念のため。虫歯の治療を行ってファイバーコアまで作ったところで、患者さまがセラミックで治したいとご希望されました。しかし、噛み合わせになる下の歯との間に隙間がありませんので、セラミックに必要なスペースを稼ごうとするとものすごく歯が短くなってしまい外れやすくなる・・・。それを・・・
このように歯肉の調整をするため簡単なオペをさせていただきました。
そして、7日後の状態です。歯を削った跡が見えますでしょ?その部分に元の歯肉の位置があったわけですね。長さを稼いだ分長く維持形態を付与することができるため、作った歯を長持ちさせることができるんですね。まずは焦らず歯肉の治癒を待ちましょう、Kさん。次回型取りしてプロビジョナル(仮歯)を入れましょう。4ヶ月くらい歯肉の治癒を待てればベストかな。
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2010年04月30日:重度歯周病のケースからのインプラント
こんにちは。重度の歯周病になってしまい、それから抜歯を行っていってインプラントを用いて機能回復を図ったケースです。重度の歯周病の歯の周囲では著しい周囲組織の破壊が起こっており、特に骨のダメージがインプラントを難しくしたり、不可能にすることが多いです。今回のケースも治療前からおそらく楽にインプラントは設置できないし、義歯を作るにもその間の仮歯はどうするか、と悩みました。
比較的骨の状態の良い数本を仮歯の土台として使用して一旦保存、その仮歯が使用できる間に抜歯窩(抜歯してできるくぼみ)の治癒を待ち、インプラントの設置を行います。正確には次の写真はインプラントを設置(緑のドット部分ね。写真をクリックして)した後、さらにその次はインプラント設置前になります。
こういった形で仮歯が入っていれば、治療中に歯がなくて困るといったことはありません。しかし、これはすべて「計画的に治療を進める」ことに患者さまが協力的だからできることです。そして、抜歯から1週間後の状態です。金属は義歯を固定するためのマグネットを固定するキーパーと言われるもので、すべての歯を抜歯して総義歯をお使いいただく状態です。
義歯の内面には小さな金属がありますが、これがマグネット本体です。マグネットなんかいらないな、というくらいの安定が得られている状態ですが、そのくらいの状態でなくてはマグネットは生きません。不安定な状態であれば義歯が簡単に割れます。
そして義歯を装着していただいたところです。どうして義歯を選択したかですが、重症の歯周病だったので骨がなくなり、それに伴い歯肉のボリュームも不足しています。最終的に元々の状態に近づけるには歯だけでなく、歯肉部分のボリュームも回復しなければなりません。そうすると義歯(オーバーデンチャー)という選択がこの場合ベストではないかと思われます。ちなみに前歯部分は1~2ミリ程度の骨幅ですから、通常のインプラント埋入は不可能、奥であっても骨の状態の良さそうな場所を選択して3本埋入していますが、それでも3本ともソケットリフトしています。
下の義歯はマグネットを使用していないので不安定ですが、同様な方法で解決可能です。もし不具合がある方はご相談ください。
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2010年03月04日:重度歯周病のケース
こんにちは。本日は重度歯周病により保存が不可能な歯が多数存在し、少数のインプラントを固定源として用いて総義歯の安定を図ったケースをご紹介いたします。まず初診時の口腔内の状態とレントゲンから見ていきましょう。向かって左側が患者さまにとっての右側ですが、右上の犬歯付近の歯肉ははれています。上下の前歯部分はなんとか口腔内にとどまっている状態で保存は不可能です。
レントゲンでは歯の周囲に骨がなく黒い影ができているのがわかりますね。
絶対に抜歯しかない部分を抜歯して、かろうじて仮歯の支えに利用できるところは一旦保存します。下に関しては保存できる歯があるため通常の義歯で対応します。治療中に用いた仮歯を着けた状態です。
この仮歯が入った時はインプラントを上顎に3本埋入した直後です。ちなみにその時のレントゲン写真がこれです。
そして、インプラントが安定するまで待っていただいて、義歯の製作をしていきます。噛み合わせが不安定なので前歯の並び具合などを確認します。上下の歯の長さのバランスの改善を行います。
義歯が仕上がると同時に、これまで仮歯を支えてくれていた歯を抜歯します。そして総義歯の形態の義歯が入ります。
上の総義歯が入ったところです。下にはこれまで使ってもらっていた義歯の前歯部分にレジンというプラスティックの「歯のエクステ」を装着しました。
これは口元の寄りの画ですが、初診時とは大幅に改善したことがわかると思います。ただし、向かって左に噛み合っていない所がありますね。ココは初診時、おそらくその前から噛んではいなかったのではないかと思います。
もしも義歯の不安定があったらこんなものも用意してあります。
余計な介入は破損などのトラブルが起こるので、あくまで噛みにくかったら考えるという「保険」のようなものですね。これまでの7カ月間お疲れ様でした、Kさま。
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2010年02月10日:クラウンレングスニングと歯牙の意図的再植術
こんにちは。今回のテーマですが、昨日と半分被りますね。でも「歯牙の意図的再植術」とはちょっとおもしろいアイデアがありますので、退屈はしないはずですよ。同業者の専門医の先生には退屈なネタでしょうから、恥ずかしいですしお読みにならないでください。
部位は右上の3.4についてです。3(緑)はクラウンレングスニング(周囲の歯肉と骨のトリミングをすること)をして保存、4は抜歯の計画を立てていました。まずは術前の状態から見ていきましょう。
3は歯肉に埋もれていますが、歯根が長いことから保存は可能だと思います。4は・・・エクストルージョン(矯正的な移動)にも反応が良くなかったので、アンキローシス(骨性癒着。予後が悪いんです・・・)を疑い抜歯を考えていました。そして、昨日に引き続き3の余分な歯肉を除去したところです。
途中で切れちゃうから、こうやって丸く除去するのってちょっと難しいんですよ。歯周病専門医には簡単な作業でしょうけれど、僕には難しいんですねえ。そして、4の抜歯を行ってみたら4は歯根が曲がっていたからなかなか出てこなかっただけで、感染がないことがわかりましたので180°回転させて再植(抜いた歯をまた戻すこと)することを考えました。その前に血流がよくない(うまくいかない可能性を話してあります)骨にディコルティフィケーション(あえて血流の良くない部位に出血を起こすこととお考えください)を行った様子です。
そして一度抜いた歯を180°回転させて再度植立したところです。歯は円柱じゃないからぴったり収まらず、少々浮き上がりますでしょう?それを利用してエクストルージョンでは移動できなかった分を補填しました。
国立ご開業の下地先生がおっしゃっていた「歯が埋まっていた位置まで埋めてあげてください」という言葉を参考にして、余分な歯根膜は除去しました。そして糸で固定してあります。
横から見たらだいぶ歯が浮き上がったように見えますね。
しばらく安定するまで待ち、その後連結のプロビジョナルを作りましょうね。Kさん、お疲れ様でした。これがうまくいけばインプラントを設置する場所が1か所減りますね。患者さまのために「この歯残せるけど抜歯してインプラントのが・・・」なんてことはいたしません。この歯を残すことより、インプラントを設置して患者さまを一生メインテナンスする方がはるかに難しいし、大変なことだからです。
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2010年02月09日:クラウンレングスニング+抜歯即時インプラント埋入
こんにちは。本日は左上3のエクストルージョンという挺出を行ったあと、クラウンレングスニングという歯肉に埋もれた歯を救出するオペと、その隣の歯を抜歯させていただき(保存を提案して被せ物を除去したのですが無理でした・・・)、それと同時にインプラントを埋入しています。歯の移動が終了してオペをする直前の状態です。
青いドット部分の歯は抜歯してインプラントを埋入します。緑のドット部分の歯は保存してクラウンレングスニングという処置を行います。クラウンレングスニングとは歯の周囲の組織の位置を下げて、歯肉の上側に見える部分を増やしてあげて被せ物などをしっかり作れる状況にしてあげる「歯の救済処置」ですね。
ほら歯が見えないでしょう?このまま被せても(そうなっている歯、けっこう見ます。長持ちするわけないのに・・・)取れやすい歯になってしまいますから、必須の処置なわけです。
手前の歯が姿を現しましたね!除去した歯肉です。
そして奥の歯を抜歯して、きれいに汚れがない状態に掻爬してインプラントを正しい位置に埋入したところです。
抜歯即時インプラント埋入ですから、口蓋側よりにやや深めに埋入します。そいてコラーゲンをインプラント上に設置して縫合した様子です。
インプラントに負荷をかけられるようになるまでの間に、別部位の根管治療を行っていきましょうね。
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2010年01月31日:歯肉の薄い方のラミネートべニア修復②
こんにちは。昨日の続きですが、だいたい前回までの処置でファイナルのイメージは持っていただけました。あとはゴールが決まればそこにたどり着くまでに必要なことを順序良く進めていけばいいわけです。
後の歯肉の退縮が起こらないようにするために両側口蓋部分から結合組織(歯肉の中身)を採取して、処置対象歯の唇側に移植します。これからの写真はモノクロ(GIMP採用しました)ですが痛々しいので苦手な方は見ないようにしてください。
いい?
そして対象歯の唇側に移植して固定しています。あとは治癒を待ちます。
歯肉がきれいに治りました。この後は再度型取りをさせていただいて(歯肉の厚みが変わったので、インデックスを作りなおす)シリコンのインデックスを用意しました。
そして、削る量を最小限に留めるためにそれを少しづつカットしながら、削除量を測ります。続きは明日。
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2010年01月21日:再生療法後の固定とブラキシズム
こんにちは。先日報告した右上4の歯周病の再生療法のケースのその後、固定とブラキシズム(歯ぎしり)に対するマウスガードの話です。一般に歯周外科を行うと揺れが一時的に出ます。なぜか?
歯と歯を支える歯槽骨の間には血流が豊富な歯根膜という組織があります。歯槽骨にとって内側を歯根膜や歯根がある部分とすると、外側は歯肉ですよね。実は歯根膜と歯肉は歯槽骨の中をめぐる血管によって結ばれているのです。この歯肉の部分を歯周外科では剥離しますから、当然歯根膜内部の血流にも影響を及ぼします。傷の治癒のため体はそこへたくさんの血液を送り込みますので、その影響で歯根膜が厚みを持つのでそれが収まるまでの間歯が揺れるのです。
いつもの小川のブログよりちょっぴり難しいですかね?ということで、歯周病に対して外科処置を行ったあと、動揺のある歯は固定しないとなりません。揺れる歯の周囲では歯周組織の再生は起こらないんですね。また、固定したとしてもブラキシズムがあれば、過度の力がかかり歯が余計に揺さぶられます。そこで固定したうえでブラキシズムの力をうまく「いなしてあげる」っていうのかな、クッションの役割を持ったマウスガードを作ります。
歯はワイヤーを使って接着して固定していますから、通常のマウスガードでは引っかかって入らないですから、このように形態修正します。リエントリーという確認のオペまで8~12か月、なんとか乗り切りましょうね埼玉県民となったAさん(笑)。これからが通院大変ですねえ・・・。
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2010年01月19日:なんだよ、これ!
こんにちは。ひどいなあ、これ・・・。もしかして歯と歯の間の隙間、埋まらないの?とか言われて歯周病については無視してテキトーにCR充填しちゃったんすかねえ?
歯と歯の間が埋まってはいるけれど、患者さまもおっしゃる通り「デンタルフロスがうまく通らない」状態なんです。だって抜く時にひっかかるんだもん、そりゃそうだ。患者さまに伺うと、この部分の隙間を埋めてほしいとは一言も言っておらず、歯周病のようだからと前医に言われたのですっと通っていた、とのこと。
歯周病?ちょっと、ちょっと、それってセンセイが作った歯周病のことですか?向かって左側の2番目なんか歯周ポケットが4ミリできていますし。事情を患者さまにお伝えし、CRの形態修正をして歯間ブラシが通って清掃できる状態を作りました。
そして1週間後です。たったこれだけのことで周囲の歯肉の状態が改善しました。ただし、すでにできてしまった歯周ポケットは回復せず、触ったら若干出血するのです。
まだ、歯周病の初期治療が始まったばかりですから、これからいろいろ考えて治しましょうね。しかし、患者さまの体をどう考えたらああなるんでしょうかね?アホらしくてこれ以上書く気になれませんが、気をつけないと自分の体におかしなことされちゃうかもしれませんから、歯科医院は充分時間をかけて選びましょうね。





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