新着情報:カテゴリー「矯正について」

2008年11月22日:動くんです

こんにちは。今日はまじめに歯の事を書きます。若い子の矯正についてですが、若いっていいね~、歯が早く動くし、融通効くもんね~。では初診時の状態です。


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 ちょっと、抜かないとならない歯があったり、問題はありますが当院は虫歯の治療も、抜歯治療も私ができますから、そういう前準備も手際よく進め、装置を付けたところです。


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 けっこう装着したワイヤーが歪んでいますね。これがまっすぐに復元する力で歯列を整えます。器具を装着して3ヶ月後の状態です。


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 早いですね~、若いっていいな~。矯正するこちらも安心。受験生だから大変だよね、でもがんばろうね、Nさん。


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2008年11月11日:プチ矯正???

こんにちは。なんじゃ、このタイトル?と思ったでしょ?仁君。今回の話はブリッジを作る前の前処置としての矯正です。ではまず術前です。

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 このまま欠損部分にブリッジを入れても長持ちは期待できないですよね?ならばできるだけ自然なポジションに戻してあげてからブリッジを作りたいですよね?だから動かしちゃいましょう。

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 ここまで並べばいいんじゃないでしょうか?ただ移動後は歯が不安定ですからしばらく待ってもらってからブリッジの製作に入ります。今日もグッジョブ!ちなみにここまで2か月です。


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2008年10月13日:ブリッジの前の準備

こんにちは。以前お伝えしたブリッジの前の準備としての矯正を行なったケースの追加の報告です。一ヶ月後の報告を前回はさせていただいたと思います。今日はさらにそこから1か月経過してさらに改善が認められました。

 では、前回のブログを見ていらっしゃらない方もいるかと思いますので、矯正前の状態から見ていきましょう。

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 そして1ヶ月後も状態です。

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 そして2ヶ月後です。

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 ね?2ヶ月でもけっこう動くんですよ。少し(患者さまの努力は大きいですね・・・)の努力でより良い結果が得られますので、できれば歯の向きを整えてからブリッジを作った方が歯を削る量は圧倒的に少ないです。少しでも体に優しい治療を考えましょう。インプラントも良い治療オプションの一つだとは思いますが、ブリッジでもここまでやってあげればかなり結果はいいのではないでしょうか。


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2008年10月03日:舌癖の影響

こんにちは。最近涼しいですがみなさま体調崩されていませんか?

 今日は舌癖(ぜつへき)についてお話してみます。舌癖とはいろいろある「悪習癖」のひとつです。悪習癖には頬杖・爪を噛む・横向きでの就寝・就寝時手を頬に当てる・・・などなど。舌癖にもたくさんありますが、今日紹介するケースは上下の前歯の間に舌を挟む癖のあるお子さんへの対応の1例です。

 ではまず治療開始時の状態から。
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 こんな装置を作ります。舌を上下の前歯の間に挟まないようにする掻地に、上顎の側方への拡大作用も併せ持った「タンガード&拡大床」を製作して使用していただきました。
 そして現在も経過観察していますが、6ヶ月経過した口腔内の状態です。

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 このように前歯が徐々に噛み合ってきています。横方向へ顎の成長も促していますが、これによりスペースの確保が達成されればワイヤーを使っての矯正を回避できる可能性がありますね。注意深く経過を見守りたいと思います。Mちゃん、がんばっていこうね。いつも活発で先生も元気をもらっています。ありがとう。


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2008年09月29日:MTMというブリッジの前準備

こんにちは。今日のテーマはブリッジ製作の前準備としての部分矯正です。まず初診時の状態ですが重度の歯周病の状態で抜歯すべき場所がいくつかありました。今回取り上げるのは左の下の部分です。

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 黄色の矢印の場所に舌側に歯が倒れているのを確認しておいてください。その奥の歯はグラグラで抜歯となりましたが、その部分の歯をどう作るかのお話をさせていただきました。ブリッジ、インプラント、義歯、それぞれの長所短所をお伝えして考えていただき、患者さまが選ばれた結論は「歯の向きを正しく治してからブリッジを作る」というものでした。あの歯並びのままブリッジを作っても長持ちは期待できませんので、ブリッジで作るならば部分矯正は必要でした。

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 歯周病の初期治療が終わってから、内側に倒れている歯を起こして外側に移動を開始しました。若干骨が痩せているため移動は慎重に、とても弱い力からスタートです。開始から1ヶ月後の状態です。

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 もう、少し移動していることが確認できます。ブリッジの土台となる2本の歯が平行になってから削った方が削る量も少なく済みますし、ロハス(本来の意味とはちょっと違いますが、口腔内環境の保全と考えてください)な治療だと思いませんか?


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2008年09月20日:埋伏歯

こんにちは。今日は矯正相談にいらっしゃった患者さまのCT画像についてお話します。ではまず初診時の口腔内写真から見ていきましょう。

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 こんな状態です。デコボコはそんなに大きくなく、一見綺麗に並びそう、と思いますか?たしかにこれだけしか見なかったらそうかもしれませんが、下顎の前歯部分に実はやっかいなモノが潜んでいるんです。それをCT画像で確認したところです。

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埋伏歯があるんです。それでこれを矯正できるか検討させてもらったのですが、もし180度逆向きだったなら考えたかもしれませんが、歯の頭の部分が本来出る場所から遠い所にあるので無理と判断しました。また抜歯についても検討したのですが、この歯を抜歯するために多くの侵襲が加わること、抜歯の際には内側(舌側)からのアプローチをすれば歯は近いですが動脈の損傷のリスクがある、抜歯できたにしても骨の中のスペースはどうするのか?などなど・・・。抜歯についても不可能と判断しました。以上をお伝えして高度な医療が可能な病院にて抜歯をするか伺いましたが、大変な処置になりそうなので処置はしないとの結論に至りました。
 できないこともあります。なんとか方法はないものかと頭を悩ませていたとき相談に快くのっていただきました目黒ケンデンタルオフィスの山口先生、お忙しい中ありがとうございました。



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2008年09月12日:小児の矯正

こんにちは。昨日当院のちょっと地味な部分がリニューアルされました。植木です。言われなければわからない程度の変化ですがお気づきになりました?

 さて今日は「小児期の矯正」についてです。成長期にアプローチできる最大のメリットは「骨格の成長を利用する」ことで、抜歯を回避できる可能性が高くなることです。この患者さまも顎が小さく狭いために「バイオネーター」という装置を装着しています。

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 装着した様子はこんなカンジです。食事の時や学校に行く時は外してもらいますが、それ以外の時はなるべく長い時間装着してもらうようにお願いしています。装置のアップはこんな。

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 装着の頻度や時間に左右されるのと、成長の後押しでしかなく一気に大きくなることはないため、時間がかかります。半年後の様子、下の前歯に隙間ができてきました。こんなカンジ。

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 見た目はこのくらいですが、実際は骨格の部分でかなり成長が確認できています。まずは下準備。顎の大きさが歯に対して適正なサイズにさえなっていれば、その後の矯正も非常に短期間で終了することが可能で、治療中の虫歯のリスクも下げることができますね。


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2008年09月05日:成人女性の矯正

こんにちは。今日は成人女性の矯正治療が終了しました。現在はホワイトニングを進めさせてもらっています。治療前からきれいな女性だったのですが治療が終わられて、もっとおきれいになられました!

 成人矯正は成長期の矯正とは違いますので、骨格の成長を利用することができません。そのため骨格のズレが大きい場合はオペをしないとならなかったり、そうしないと噛み合わせが理想的にできないおとも多いです。ただ、だからといって患者さまが全員100点の治療をされるかというと、そんなこともないですし、こちらの理想を押し付けすぎるのも問題です。
 患者さまの希望とこちらの理想とをお互いに伝えあって、その上で治療計画を決めていきました。外科矯正、つまりオペを行なっての矯正はしたくない、そのような希望があったため矯正前の下顎が後方に位置付けられている部分についてはその傾向が残ること、時間も2年くらいはかかること、予想通りに動かないこともありプランの修正が必要になることもあること、などをお伝えして始めました。

 初診時はこのような状態でした。

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 ここから矯正治療を開始して1年半経過し終了時の状態です。ここまで大変でしたがこれからはホワイトニングをしながら、メインテナンスをさせていただきます。お疲れ様でしたNさま。ホント、素敵に変身されました。パチパチ。
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2008年09月03日:リテーナーしないと・・・

こんにちは。残暑が厳しいですが皆様はいかがお過ごしですか?なんと我が家のリビングのエアコンがおかしいんです、なんかヌル~い風がス~ッと出るだけで・・・、えっ?今かよ・・・と困ってマス・・・。買い替えを考えてもちょっと使ってすぐ型古だし、かといってこの暑さにエアコンなしっていうのもキツイし、でも在庫処分で安いのは魅力だな・・・。


 さて、今日のテーマ、「リテーナー」ですがこれは矯正治療のあとに元の良くない歯並びに戻らないように固定する、取り外しが可能な「現状維持装置」の事をいいます。いろんなタイプの形がありますが、最初の歯並びがどうであったか、歯を抜いたのかそうでないのか、そういったことを考慮して決まりますので皆様の形がまちまちであっても問題なしですよ。たとえばこういうのがあります。

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 それで、これを付けるのを怠るとやっかいな問題が生じることがあります。リテーナーが破損して放置しても同じ結果になりますからお気を付け下さい。
 いったん矯正治療が終了した時の状態を見てください。


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 こうでしたが、4ヶ月後のチェックの際には残念ながら・・・、後戻りが起きた後でした。

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 ご本人には申し訳ないですが一部再矯正となりました。リテーナーになにかあったり、紛失した場合は早急に連絡をください。でないと面倒なことになってしまいます。

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 こんなふうにね。



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2008年08月28日:成長期の男性の矯正2

こんにちは。昨日紹介させていただいた成長期の男性の矯正のケースですが、補足して紹介したいことがあるので今日も引き続きS君に登場してもらいます。

 歯並びを整える話をする前に「前歯の役割と奥歯の役割の分担」について簡単に説明します。奥歯は噛む力を支えること(これをバーティカル・ストップまたはバーティカル・サポートなどと呼びます)が一番の仕事です。奥歯は噛む力を発揮する咀嚼筋(そしゃくきんと読みます。この場合咬筋・内側翼突筋)の近くにあるため「てこの原理」で強い力がかかります。それを充分支える強さを本来は持っているのです。この大事な奥歯が失われた状態では当然残りの歯や前歯に負担が移行します。

 一方、前歯の役割はなんなのか?無意識のうちに右側で噛む、左側で噛むとわれわれは自然に行なっていますが、左右の噛むポジションにまで連れて行ってくれる、「ガイド」の役割が大きな仕事の1つです。これは前歯は奥歯付近にある咀嚼筋から離れた位置にあるので、歯を横方向に押す「側方力」が働いても「てこの原理」の逆の理屈で耐えられるわけです。

 ここでもし、このバランスが崩れてしまったらどうなるでしょうか?例えば前歯に不具合(前歯が正しく機能できない歯並びもそうですよ)が生じたまま放置していると、奥歯に対して横方向に押す力が加わり続けるため歯に問題が生じます。ヒビが入ったり、揺れてしまったり、詰め物が取れやすかったり・・・。
 逆に奥歯に不具合が生じたまま放置していた場合です。前歯はガイドの役割を果たしていますが「縦方向の力」に対しては強くないので、あっという間に揺れが出たり、割れたりします。

 ということは「理想的な矯正治療のゴール」はここにあるのがわかりますね。これは非常に困難なことであり時間もかかると思いますが、特に成長期であれば今後の成長の中で対応することができるため、そこまで導くことができる可能性が高いです。

 前置きが長くなりましたが、
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 こんな感じで左右に動かした時に、上下の犬歯同士が接触して他の歯、特に奥歯が離開(離れること)することで奥歯が横方向に揺さぶられるのを守っているのです。これを「アンテリオール・ガイダンス」と言います。矯正治療で治した場合はこれが「後戻り」を起こしてバランスを崩さないか注意深く経過観察をしていきます。

 また、前方に動かした状態を見てみましょう。下顎が安定する位置(中心咬合位)では前歯部分は強くは接触せず、わずかな隙間を持ちます。
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 そして前方部で噛み切る際に接触します。
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 矯正治療については私は専門医ではありません。まじめに矯正治療を考えながら行なっている歯科医師です。つい先日、途中出産で中断しながらも5年間矯正治療(ずっとワイヤーが入っているとおっしゃっていました)を矯正専門医の元で受けているという30代の女性が奥歯が痛むとのことでお見えになりました。最初の状態などはわかりませんが、左右の奥歯2本づつが噛んでいるのみでした・・・。ということは、アンテリオール・ガイダンスの観点で考えれば・・・???治ってないよね。現在妊娠中でその方のレントゲンの審査はできませんでしたが、噛み合わせができていないための「咬合性外傷」を強く疑うものでした。

 僕は矯正専門医ではありませんので、僕が矯正治療で治せるものはほんの一部にすぎないわけですが、今後も慎重に審査をした上で「できないものはできる人にお任せする」判断をしっかりしたいと思います。


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2008年08月27日:成長期の男性の矯正

こんにちは。今日は私が行なった矯正治療の症例をご紹介します。患者さまは初診時は小学生でした。その当時からかなり上下とも狭い歯並びであり、下顎がやや後方に位置付けられていたため「バイオネーター」というプラスティックのプレートをワイヤーをかける矯正の前に装着して、しばらくは「歯の位置の矯正」ではなく「上下間の顎と顎の位置関係の補正」から行ないました。

 下顎を2級から1級関係にして(下顎が後方に位置付けられている事を2級と言います。下顎の前方成長を加速させて1級にしたということ)から、マルチブラケットを用いた全顎の矯正を行なう計画を立てました。

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 このような状態で、しかも上下間に前後的なズレもあるわけです。1年ほどプラスティックのプレートを入れさせてもらってから、いわゆるワイヤーを用いての矯正治療に入りました。上の矯正を始めてから12ヶ月後、下の矯正を始めてから10ヶ月後の状態がこれです。

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 すべてのケースであてはまるわけではありませんが、成長期にうまく矯正を行なうこと、なおかつあらかじめ顎の関係を正しくして
おくことで「ワイヤーをかけての矯正」の期間を短縮することが可能です。こちらの患者さまは今日「リテーナー」と言って「治った歯並びを維持する」装置の型取りを行ないました。次回でいよいよ装置が外れるね、S君!!長かった(短い方だよ、ホントは)けど苦労が報われるね。


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2008年07月24日:反対咬合

こんにちは。今日お話しする矯正は小児期の矯正で床型矯正、機能矯正などと呼ばれる類のものです。まずこの時期にしておきたいことは上下の骨格の成長をなるべく正常に近い状態にまで誘導してあげること、個々の歯の問題にそう大きなズレがなければ上下の顎の関係をなるべく正しく誘導すること、この2つに重きを置いています。
 上下の骨格が正常な大きさで、なおかつ上下の顎の骨が正しく相対しているのであれば、多少の叢生(乱食い歯)などはそんなに治療に時間はかからないのです。そこを目指した1例を紹介します。ちなみにまだ経過観察中で現在は何も装置は入れていません。

初診時の口腔内の正面です。
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横顔です。
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 けっこうな反対咬合で、上顎の発育が遅れていますね。このままでは深刻な状況が予測されます。そのため診断をもとに床型矯正装置を作り装着してもらいました。この装置は半年くらいつけてもらいました。

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 ダイヤルを回転させるとピンク色の部分が前後に開き、前歯部分が前方に押し出されます。これを着けてもらい半年間過ごしてもらいました。その後装置を外して現在は経過観察をしています。現在の正面からの写真です。

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 そして横からの写真です。
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 現在はCDEという側方歯群の交換期であり、今後永久歯が出てくることで歯の背が伸び噛み合わせが挙上(噛みこみが浅くなる、つまりこの場合は改善)すると、下顎は後下方に移動しますから自然治癒する可能性もあり、反対咬合については注意深く経過を観察していきます。いつもニコニコしながら通ってくれて先生もMちゃんの笑顔を見るのが楽しみですよ。これからもがんばろうね。


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2008年07月16日:歯並びの話

こんにちは。今日は歯並びについてですが、そのなかでも成人矯正の部類になりますが、お話ししてみたいと思います。初診時は「このままでは将来歯を失うのではないか、それが心配なので今子供たちが矯正(当院で治療中です)しているので、自分もやってみようと思いました」とのことで、相談にお見えになりました。

初診時の歯並びです。まず正面から。
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次に上の歯並びの様子です。
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これは下の様子。
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けっこう手ごわいですよ、これは・・・。すでに抜歯されている個所もあるし、左右非対称ですし。これが1年半かかりましたが、現在ここまできれいに治ってきています。

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上の様子。
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下の様子。%E4%BB%B2%E5%B1%85%E7%B5%82%E4%BA%86%E9%96%93%E8%BF%91%E4%B8%8B.JPG


 だいぶいい感じになってきましたね。成人してからでもこのように治療は可能です。あと少しですからがんばりましょうね、Bさん。


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2008年06月27日:前歯が噛まない

こんばんは。今日は「開口」の治療の経過を追ったものの一部をご紹介しようと思います。開口とは指しゃぶりや、舌を上下の前歯の間に挟む、などの「異常習癖」が原因で起こりますが、前歯は前歯の、奥歯は奥歯の機能がちゃんと分類されているので、開口によって前歯が正しい機能を営めないのは奥歯にとっても困ったことなんですね。

 こんなデータがあります。千葉市の80歳以上のご老人で20本以上歯がある方、つまり「80歳で20本以上の歯を残そうという、ハチマルニイマル運動をめでたく達成された方」のうち、この開口に分類されている方は何%いらっしゃるか想像がつきますか?答えはゼロ%、0なんです!!!それだけ奥歯に負担が大きくかかる噛み合わせだと、全部がダメになるというこの証左ですね。

 普通に口を閉じた状態で、奥歯が左右均等に接触しており、右で噛もうとズラせば左側の奥歯には隙間が開いて、逆に左で噛もうとズラせば右側の奥歯には隙間が開く、これが正しく前歯が機能している「アンテリオール・ガイダンスが正しく得られている」状態です。なかなか理想的な噛み合わせをお持ちの方は少ないのが現実です。

話が逸れてしまいましたが、お子様の開口で「舌の悪習癖」が原因と思われるケースでの対応をご紹介します。まず治療前の状態です。
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 このように前歯が噛んでいないため、おそばとか麺類が食べにくいですよね。そこで舌が前方に突出しないようにブロックを作ります。
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これは側方拡大も可能な装置です。色が紫って!!!と思われるかもしれませんが、これはこの子の好みで選んでもらったんです。わりと「矯正してるんだぜ!」って言って見せ合うらしいんですよ、今のお子さんて。それで「俺は緑」「私は紫」みたいにね。僕らの子供のころは矯正していたらいじめられる、みたいな感覚がありましたが時代が変わってきているのでしょうか。

装置を付けて4ヶ月後の状態ですが、こんな短期間でも改善が確認できます。
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まだまだこれからですが、4ヶ月間舌の癖を排除しただけでこれだけ変わってくるのですから、今後がたのしみですねAちゃん。


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2008年06月18日:矯正と抜歯

こんにちは。今日の午前中は製作をお願いしている技工所の「D‐SPEC」安部さんに、義歯のインプラント治療の一環でおがわ歯科医院まで来てもらいました。日本橋から足を延ばしていただきました。本当にありがとうございます。おかげさまで患者さまから補綴物をお預かりして修理することなく、即日で対応が可能になりました。

 さて、今日のテーマ「矯正と抜歯」ですが、限のない話になってしまうかもしれません。ただ言えるのは、噛む力は筋肉の働きでありそれが一定であるならば、支える歯の本数が多い方が一本あたりが負担する力は少なくて済むので、歯を傷めにくいですよね。
 だったら、「なるべく歯を抜かない」矯正治療が最善!!!で話が終わってしまいます。私も大部分この考えに賛成です。ただ問題もあるのです。

 まず①成長期の矯正か成人矯正か②横から見た時の顔に「出っ歯観」が残らないか③骨格の大きさが歯列の拡大に耐えられるのか、などを考慮すべきです。

①:成長期にある非成人であればまだ骨格の成長を期待できるため、まずは抜歯しない治療計画を立てていきます。その場合、側貌(横顔)が出っ歯気味になることが予想されるなら、まずは抜歯せずに治療を進め途中で計画を抜歯しての矯正に切り替えるか、このまま非抜歯で進めるのか考えてもいいですよね。
 幅が不足しそうな場合なんかは、以前のブログで紹介した「側方拡大装置」などを用いて歯の並ぶ「受け皿」を大きくしてあげて、永久歯との交換を待ったりします。
 
②:①と重複する部分がありますが、成人矯正の主訴で多いですが「見た目の回復」もとても重要ですよね。みなさん、矯正治療が終わると明るくなって(心の内面から出るものではないかと思っています)終了することがほとんどですね。みな自信をお持ちになっていくようです。
ここで、抜歯しないことを優先すると見た目的に「横顔」が美しくない場合があります。その場合は患者さまとお話して、抜歯を検討していくこともありますね。治療の主人公は患者さまですから、プランの変更はなんなりと言ってくださってけっこうですよ。

③:成人矯正で骨格が小さくて叢生(ガタガタの状態。重なりがある状態。)があっても、歯列の拡大をすると骨の枠組みを歯がはみ出ることが予想される場合は、どこかの歯を抜歯してスペースを作らねばならないです。

 そんなに難しいならば抜歯も矯正もしないとなるとどうでしょうか?正しい歯並びになっていないと、力のかかり方が不安定になり歯を倒す力になることもあります。また、叢生があれば当然歯周病になりやすいです。この2つが重なったらどうなるでしょうか。悲惨な結果は数限りなく見てきています。
 歯周病菌の能力と言うのは一定です。ただし、われわれ人間の体力は右肩下がりですよね?いずれは細菌と戦ってくれていた免疫が細菌の能力に負ける日が来ます。もちろん清掃が行き届いている方はこの限りではありませんが、現状よりもリスクは上がるのは間違いないです。良好な口腔内の状態を長く持たせるならば、1つ1つ根本的な問題を解決するしかないですね。

 当院では歯周病治療が可能です。矯正治療も可能です。抜歯も保険医療機関ですから可能です。もし歯を失ってもインプラントが可能です。あちこち行くよりは、「口腔内のホームドクター」としておがわ歯科医院だけであらゆることを対応できたら、皆様のために役立てるかなと考え、日々歯科のマルチプレーヤーを目指し修業を続けています。


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2008年06月02日:矯正を始めたきっかけ

こんにちは。昨日は気が早いのですが、上の子の将来の役に立つのかなあと思い「キッザニア」に行ってきました。4時スタートなので1時ころに到着し昼ご飯を食べようと歩いていると、キッザニアの職員が通路で何やら作業をしています。その時は気にも留めずオナカが空いていたので「BUBBA GUMP SHRIMP」に直行しましたが、あれが行列の整備のための「柵」だったとは・・・。ナメてました、キッザニア。
 食後できている行列に唖然・・・。行列が軽く150~200メーターくらいはありますか。予約を取ってなんで並ばされるのか?配給を待つ家畜の気分です・・・。なんとか平常心を保って並びましたがホントの驚き(怒り?)はこの後、中に入って「70分待ちです」とかさらに言われて呆れて閉口しました。5歳の子供がそんなに並べるか!と怒りたくもなりましたが、ガマンして受け入れる人の方が多いんだろうなと、俺はまだ子供なのかなとか思いつつ、さらにムカを押さえてガマンしました。肉体的な疲労よりも、精神的なモヤモヤが募ります。そんなこんなで色々ありましたが最後の最後、消防士をやっているわが子の笑顔、心底楽しんでいます。しょうがない、これで帳消しにしますよ、キッザニア。でもうちの子、女の子なんですけど、いいのかね?これで。

 今日は私ごとですが「矯正歯科」を始めたきっかけについて、退屈しないくらいにお話しさせてください。医院の理想にも結び付く話です。
 おがわ歯科医院を開設する前に私が勤務医をしていたのが「医療法人社団健医会」の東京都東大和市にある「田中歯科医院」でした。卒業してすぐに縁あって理事長・院長の田中先生の元でお世話になりました。歯科医師のイロハから教わりました。診療は朝の9時からですが勤務医1年生は朝の8時過ぎには診療所にいて、前日の模型のチェック、カルテのチェック、レントゲンのチェックを理事長自らされます。正直当時は、やめてほしかった(笑)ですが、今となっては感謝しております。
 当時僕は東京都板橋区に住んでおり、診療所までは1時間半くらいかかってましたから毎朝6時起きでした。ちなみに夜は週2~3回夜10時まで勤務していましたから、仕事が終わりカルテの整備や模型のチェック(次の日ボスが見ますから手を抜けないわけです)、アポイントの確認をして家に着くと12時くらいです。けっこう辛いと当時の自分は思ってましたが、JIADSを知ってからはみなさんもっと苦労をされていて、まだまだ甘かったと思っています。
 その同じ医療法人の別の医院に矯正専門医(指導医・認定医)の先生が日曜日に務めていて、その縁で彼のセミナーに参加したのがきっかけで矯正治療を勉強しました。なにもわからないので、彼の書いた本を読み、読み返し、わからないところは聞き、行き詰ったらまた聞き、を繰り返しました。基本コースが9か月なのですが、たった9か月だけで難しい矯正治療がマスターできるわけではなく(大学の矯正歯科の医局で何年もがんばられている先生に笑われます、いや怒られます)、その後「田中歯科医院」を辞めてからも彼のアドバンス・コースを3年くらいかかって終了し、さらにわからない事の確認をしました。また、他の先生の話も聞いてみたくなり、遠いところでは郡山まで足を運び矯正の勉強をしました。MIAのセミナーやオペの見学をして今に至ります。%E4%BF%BA%E7%9F%AF%E6%AD%A3.JPG

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特に、郡山市で開業されている西村先生は受講後2年経過するのにも関わらず、コースの資料をアップデートしてくださりアフターのフォローもしっかりされていますし、質問のメールを送ればすぐに丁寧に答えてくださいます。いつもありがとうございます。この場を借りて感謝です。

 最後になぜ理想と矯正が関係あるのかですが、患者さまは矯正はここで、抜歯はあそこで、虫歯は・・・なんて、考えないですよね?歯の事は一ヶ所のクリニックで話が済んだら理想的ですよね。だからとんでもなく時間はかかるでしょうけど、僕は「オールマイティ」を目指して歯科道を極めるべく、毎日努力しています。口で言うのは簡単ですからこの話は2度とブログ上ではいたしません。おやすみなさい。


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2008年05月23日:永久歯列期での矯正(10代)

こんにちは。ここ何日か長ったらしい文章ばかりできっと読まれてないんだろうなあ、と心配になったので今日は見やすく写真をたくさん使って矯正の術前・術後の比較をしていきましょう。
 まず術前の写真です。
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次は下から見たところです。
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この子は15歳の女の子です。この状態は『開咬』といって前歯が噛んでいません。それと左右が非対称で最後の段階で上下の真ん中が合わない可能性がありました。なかなか難しい症例ではないでしょうか。

 治療開始後6ヶ月後の状態です。若い子は動きが早いです。
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 さらに4ヶ月経過した状態です。
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 そして治療が終了した状態です。やはり色々な苦労がありましたが、正中(上下の真ん中)は合いませんでした。
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 咬合面から見たところです。
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 治療期間は1年半かかりました。開咬の矯正治療後は再発しやすいですので、マメにチェックが必要です。Fさん、長い間不快な装置をガマンしてくれて、大変だったと思いますが治って良かったですね。


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2008年05月23日:永久歯が並びきるのは②

こんにちは。木曜日の「お稽古」もコーチが厳しくて辛かったのですが、今日になっていい張りが出てきた感じがあります。猛者に太刀打ちできるようパワーアップしないといけないです。

 さて、昨日の続きで『側方歯群交換期』からお話を進めます。だいたい7~8歳までに上下の前歯4本と奥歯のいわゆる「6歳臼歯」が萌出します。その後はその状態が何年か維持され、歯の交換が一時的にストップします。横顔のレントゲンでの審査を行って「上顎と下顎のサイズの不調和」や「上顎と下顎の位置関係のズレ」があった場合は、この時期から上下間の位置の正常化を図ることが多いです。もちろん個々で対応は違いますので、絶対ここで何かする、というわけではありませんよ。
 10~12歳くらいで横のCDEという歯番の歯が抜けて永久歯に順々に代わっていきます。CDE3本の歯の幅とそれに代わる345の幅の合計を比較すると、永久歯のそれの方が実は小さい事がわかります。ということは多少の叢生(乱杭歯、重なった歯並び)はここで解消されることもあります。
 およそ永久歯が生えそろってくる12歳ころを『ヤング・アダルト』といい、横顔の「セファロ」という規格レントゲンを撮って分析します。この段階で例えば上顎が前方に位置していてる子では、小臼歯(前から4番目と5番目)を1本抜歯する事を考えます。横顔の「美しい」とされる基準は『鼻の頭と下顎の先端』を結んだライン(E-ライン)に上下の唇がどう位置するかで決定されます。上下とも大幅に前方に位置すれば「上下顎前突」と判断させてもらい、キレイに治すならば抜歯をお勧めします。どうしても抜歯はしたくないという場合は、口元が出ている感じが残りますがよろしいですか?と、お話しさせていただいた上でプランを建てていきます。まずは「非抜歯矯正」で進めてみて、ある程度並んだ時点で「再評価」をして、抜歯すべきとご本人や、ご両親が判断されればプランの変更をし「抜歯矯正」にすることももちろんできます。
 先日、患者さまから「息子が12歳になったら、周りの友達に矯正をする子が急に増えたんです」という話を聞きました。一般にブラケット(歯に着ける装置)とワイヤーを使っての矯正はこのタイミングで始めることが多いですので、こうしたことが原因としてあるのかもしれませんね。

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この子は「混合歯列期」に『咬合誘導』だけを行ないました。いわゆる矯正(ワイヤーを使う矯正)はしていません。下顎が小さく前方に誘導い終わったところです。細かい事を取り上げると小臼歯部分の噛み合いが甘かったりするのですが、正しい上下の顎の位置関係を作ってあれば、細かい歯のズレの移動は簡単です。


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2008年05月21日:永久歯が並びきるのは①

こんにちは。昨日は仕事のあとの「お稽古」がちょっと厳しくて、階段を落ちそうになったり、椅子に座るのも落っこちる感じだったりと、ちょっとしたダメージがあります。適度な体の「張り」がないと、体内に毒が溜まっているような感覚になり、気分が良くないのですが、今日の体の疲れは「お腹いっぱい」というくらいです。仲間のみんなに感謝です。

 子供の歯だけの歯並びの時期を「乳歯列期」と呼びますが、平均(日本人は平均が好きなので)すると6歳くらいまでそれが維持されます。隙間のない子、隙間がある子、早く乳歯が抜ける子、なかなか乳歯が抜けなくて我々が抜歯する子、いろいろですが少しくらいの隙間があり子が理想的ではあります。そういう子は生え換わりにも大きな時期のずれはなく、適正なタイミングで乳歯は抜けていきます。乳歯の下には永久歯の卵が埋まっていますが、乳歯列期に隙間がないお子さんの場合永久歯の卵同士も接近しているので、「俺が先!私が先よ!」と顎の骨の中で戦いが起こっているのです。だからどうしても出てくるのが遅くなるのです。隙間をあえて作るなんてことはしませんが、隙間がない場合は顎の成長が遅れるであろうことがあらかじめ予想できるわけですから、顎の成長を後押しするような装置(側方拡大装置など)で補助してあげたり、経過をフォローすべきと思います。
 この時期に過度の歯ぎしりが起こると何が起こるでしょうか?歯並びを上から見るとUの字型をしていますが、これが縮小することが考えられます。というのは、歯ぎしりによって歯はだんだん擦り減りますが、一般的に歯は根に向かって細くなりますよね。隣の歯と接触していた部分を過ぎて擦り減ったら、歯の断面は小さくなり歯と歯の間に隙間が開くことがわかると思います。そのような歯ぎしりなどの「パラファンクション」という機能異常がある場合、噛む力が強い事が多いですから歯がより緊密に噛もうとして、『手前に倒れながら隙間を補正』しようとするのです。そうするとUの字型のサイズは縮小しますから、永久歯の出るタイミングが遅れてしまいます。
 できることなら、歯の擦り減りは大人だけではなくお子さんも防ぐことが必要と思われるケースもあるのです。ちょっとした擦り減りはあっても不思議ではありません。
 例えば、お兄ちゃん(お姉ちゃんでもいいです)の場合、下の子ができたら100%独り占めしていた両親の関心が半分くらいになってしまい、やきもち焼いたり、下の子に意地悪したり、何かと親の関心を引こうとしますよね。そのストレスがその子にとって大きかったり(脳が感じる部分ですので、個人差があいます)すれば、ストレス発散行動の一つとしての歯ぎしりや食いしばりなどが出ます。ただ、このような場合では徐々に環境に慣れてストレスと感じなくなることがあり、自然に歯ぎしりも納まり、歯の擦り減りはストップします。これは手を出さなくていいケースだと思います。
 僕らがクリニックで見るだけではわからないことも多いですが、何が原因かわからないけれども歯ぎしりが収まらないお子さんもいます。場合によっては歯の中にある『神経の部屋』が透けて見えることもありま
す。そのような場合はこれ以上の擦り減りを防ぐ必要があるようです。

 次に来るのが『側方歯群交換期』ですが、文字ばかりでちょっと長くなりましたので、続きはまた明日にしましょうか。 


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