新着情報:カテゴリー「歯冠修復」
2010年07月13日:ブリッジがすぐ取れる、という話
こんにちは。今お世話になっている歯科医院で作ってもらったブリッジがすぐ取れる、ということを主訴におがわ歯科医院にいらっしゃった患者さまのお話です。いらっしゃった時は取れたブリッジをそっと合わせておいでになりましたので、外して見てみると・・・
向かって3番目の歯には虫歯が残っており、土台はメタルで、しかも短いですね。これでは取れやすいかもしれません。そして入っていたブリッジがこちらです。
では、どうしたら患者さまの訴えである「取れやすい」を改善するのか?歯を残すための根管治療をマイクロスコープを使用して行い、歯を壊しにくいファイバーコアを用いて、クラウンレングスニングを行います。そしてある程度歯肉が治癒してきたところです。
咬合状態が3級傾向(反対咬合)であり、多少苦しい部分はありますがかなり見える部分の歯の長さが確保できました。土台もファイバーコアになっていますね。そして歯肉が完全に治癒するまでは「歯肉の位置が変化します」ので、プロビジョナル・レストレーションを用いて待ちます。それがこちら・・・
向かって2番目の歯の位置には歯肉の厚みがなかったので、合わせてCTGという処置もさせていただきました。あとは機が熟すのを待つだけです、Kさん。これまで大変でしたが、きっといご満足いただけると思います!
千葉県千葉市緑区のインプラントはおがわ歯科医院 ちばみなみ歯周病 インプラントセンター
2010年02月01日:歯肉の薄い方のラミネートべニア修復③
こんにちは。シリコンのインデックスまでお話ししましたね。そう、それを当てて削った量を測るとはこういうことです。
その上で歯肉と歯の間に糸を巻きます。今回は歯周外科のあとに糸を巻いているので、ウルトラパックの000という一番細い糸を巻いてもはみ出してしまいます。
そしてこの後いつも通りオーダーメイドの型取りの器を作ってから、変形の少ないシリコンでの印象(型取り)ですね。明日はラミネートべニアをセットした様子をお伝えします。
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2010年01月22日:ブリッジによっての欠損回復
こんにちは。今日は従来から行われてきたブリッジによって咬合を審美的に回復したケースをご紹介します。おがわ歯科医院にいらっしゃった時はすでにブリッジが仮着けされている状態でした。きれいに入っているな・・・あれ?ブリッジに穴が開いているけど・・・。お話を伺うと何度か型取りを繰り返して、それでも合わないからブリッジを削って調整したらこうなったと・・・。ありえないでしょう???
おまけにけっこう凍みるとおっしゃっていたので、よく観察したら手前よりの歯、いわゆる犬歯ですが、露髄と言って「神経が露出するところまで削っちゃっている」んですねえ。青いドットに囲まれた部分ですが、うっすらピンク色でしょう?そこが神経の部屋です。
それで、犬歯部分は私が抜髄処置を行って、グラスファイバーの土台を築造してあります。奥の歯は削る量が少なすぎてブリッジに穴が開いているので、私の方で再度形成しなおして製作することとなりました。
最終的なセットまでブリッジを仮着して3ヶ月くらい様子を見て問題がないことを確認しました。歯間乳頭と呼ばれる歯と歯の間の歯肉も生体に近い形で治っていますね。そして、最終的にセットした状態です。
すでにブリッジでの修復と方向が決まっていたので行ったブリッジ治療ですが、ここまで徹底できればブリッジ治療もとても良い方法だと思います。Kさん、お疲れ様でした!
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2010年01月03日:印象
こんにちは。めずらしいカテゴリー「歯冠修復」ですねえ、これってインプラントの上部構造にセラミックを使っても歯冠修復ですし、天然の歯にオールセラックを作っても歯冠修復ですし、セレックによって修復したとしても歯冠修復なので、立ち位置が微妙なカテゴリーですねえ(笑)。そんな、歯冠修復の作業工程の「型取り・シェードテイク・プロビジョナルの役割」などについてお話します。それがなすびです。
型を取るって歯医者に行ったことがある多くの方が経験されたことがあると思います。あれです「おえっ」となる苦しいやつ。たぶん苦しい以外の感想といえば「冷たかった」か「臭かった」か「マズかった」くらいでしょうか?どこでそれだけの精密さがあるんだろうと疑問に思われた方っています?
精密さを出すためにはまず、変形しない個人トレー(型を取るためのオーダーメードの器です)を製作します。こんな形ですが、僕の力(握力60キロちょっと)で握っても変形しないことが理想です。いつもお世話になっているD-SPECの安部さん(宮野さんかな?)が作るトレーは超高剛性!ゆがまない。かたや、たまにお願いするNデンタルさんのは・・・割れますもんねちょっと握ったら・・・。何度も同じことお話しているんですがね・・・。また、変形させない以外にも意味はあって、印象材(型取りの材料)の厚みを均一に薄くすることで印象材自体の変形も小さくする意味があります。
もうひとつ、型取りの準備で忘れてはならないことが糸巻きです。圧排糸と呼ばれる細い糸を歯と歯肉の間の歯肉溝という隙間に巻いていきます。そうすることで模型(模型の色は単色ですから)にした時に「どこまでが歯で、そこまでが歯肉」なのかはっきりさせます。じゃないと、技工士さんがわかりにくいですからね。今回は右上236がセラミックの被せ物になり、45はインプラント上部のセラミックになります。
この状態で青い部分のインプラントを型取りするインプレッションポストを型取りでピックアップします。つまり型取りで使用するシリコンとポストを一塊にして口腔内から取りだします。ここで型取りしてから後でポストを取りだし型に戻す方法もありますが、ミクロンの処置をしているのにそういう誤差を認めるのか疑問があります。システムとしてこのようにできないインプラント・システムもありますからねえ・・・、それはしかたないでしょう。
そして色を確認します。が、わかりやすい色なのでデジカメでいくつか写真をいただいて、D-SPECに送ります。あとは安部さんよろしく。
これで仕上げの歯を作るのですが、これまでにプロビジョナル・レストレーションを用いて・・・あっ仮の歯のことです、次回セット時までなんとなく入っている仮の歯とは役割が違いますよ。それによって、歯の長さ、先端の角張り具合、つるっとした歯か、凹凸がはっきりした歯か、好みの部分を最大限反映させてきたので、コピーして仕上げの歯を作れば、好みが反映された形になるはずですから、なんら抵抗なく受け入れられるはずです。
とまあ、複雑な工程を経て最高のセラミックを仕上げていくわけです。手間がかかっている分コストも割高ですが、ちゃんとした理由があります。
注:当初載せていた写真ですが、患者さまから削除のご依頼がありましたことから、削除させていただきました。ブログをお読みの方には写真なしにはおわかりいただけない部分があるかとは思います。ご来院いただければ、別の写真を用いてご説明いたします。
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2009年05月23日:コツコツと
こんにちは。先日ペントロン・ジャパンの方が営業にいらした際に、接着の話になりました。以前受講した西川先生の審美修復・歯冠形成のセミナーで、ファイバーコアを使った実習がありましたが、その時に接着に関して昭和大学の伊藤先生の開発したプライマーの話があり、一部の先生は医局に電話して手にしていたようです。
ここ最近はぺリオとインプラント、矯正に重きを置いていて、それが「E‐Lize」という製品になっているとは知らず・・・。恥ずかしい。で、接着にどれだけ差があるかねえ、みたいな話を担当のFさんと話していて、「西川先生はエクストルージョンして、フェルールを確保していますから・・・」とおっしゃっていました。
ええ、たしかにそうです。必要な処置ですね、それは。おがわ歯科医院ではルーティンな治療としてやってます。コツコツとね。
このままやっても、意味ないよってことですもんね。移動してみましょう。
2週間後の状態です。まだ移動途中であと2ミリ移動してからクラウンレングスニングという歯肉の調整をしたら、ファイバーコアを築造して歯を作りましょうね。患者さまの協力があって初めていい治療が成り立ちます。みなさま、ありがとうございます。
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2009年04月22日:部分的な矯正治療
こんにちは。今日のお話は何度か書いていますが、エクストルージョンという矯正を用いて「歯肉の下まで進行した虫歯を治す」方法についてです。術前の状態から見ていきましょう。
このようにまだ虫歯の部分を除去しきれていませんが、すでに歯は歯肉の下までしかないですよね。これでは歯肉よりも上に健全な歯質が2ミリ以上確保されません(バイオロジック・ウィズが獲得できない)ので、予知性の高い治療とはいえないですね。
幸い前後の歯は使えそうな状態なので、④56⑦の形でプロビジョナル・レストレーションを制作して機能を回復しつつ、問題の5を矯正的挺出(エクストルージョン)を行います。ゴムで牽引している様子がわかります。
横から見たら何をしているのかわからないですね。2ヶ月くらい待ってもらい正しいポジションにまで歯が移動したら歯肉の調整をして、ブリッジを制作しましょう。
歯肉より深い虫歯の歯がそのまま「なんとなく」治されているケースをよく見ます。が、だいたいは歯肉縁下でカリエスになって予後不良となり、抜歯という結末を迎えていきます。この段階であれば正しい処置を施せば充分大事な歯を救えます。諦めないでご相談ください。
僕は自分のところに来てくださっている患者さまには「ベスト」と思われる処置方針を提示いたしますが、当院にお越しでない方であっても歯を残すことはできると知ってほしいので、ブログ上でこのようにお伝えしています。なんでもできるわけではないですが、疑問や私の歯はどうなんだろうとお思いならば一度ご相談ください。
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2008年05月28日:ファイバー・コア
こんにちは。今日のテーマの「ファイバー・コア」のお話をする前に、「コア」について説明します。コアが必要になるのは神経を取った歯(失活歯)であり、その歯の歯冠修復をする時に強度の確保や形態の回復を目的として行ないます。従来は何かしら金属を用いたり、コア自体が金属だったりという事が多かったと思います。現在でも保険治療で認められているコアは金属を含みます。
歯というのは神経を取った時点で血液の供給がなくなり、酸素が来なくなりますからもろくなってしまいます。そこに歯よりも硬い金属のコアが入ったらどうなるでしょう?噛む時の力は自分の体重以上がかかることがあり、歯にヒビを入れてしまったり、割ってしまうというトラブルが起きる可能性があります。
これは神経を取った歯の宿命であり、やむを得ない部分はあります。しかしこのリスクを最小限にしてあげることは、少しでも長持ちさせたいと考えるなら大きなメリットと考えます。そこで硬さの近い「グラスファイバー」と「コンポジット・レジン」を用いた「ファイバー・コア」が登場したわけです。このメリットは堅さが近いだけではありません。メタルコアを歯に着けることを合着といいますが、歯と金属の間には必ず「接着剤」の層が存在します。長い間口腔内に存在すると「ウォッシュ・アウト」と呼ばれる接着剤の溶出が起きます。もちろん使う材料によっては程度の差はあるでしょうけど、徐々に唾液に溶かされてしまう宿命なんです。ただしそのタイミングはいろいろで、接着剤の寿命の前に人の寿命となって、問題が不顕在化してしまう、つまり問題とならない場合だってかなりの数あるとは思いますが。
話が逸れました、ファイバーコアはウォッシュ・アウトがある合着ではなく歯質との「接着」により歯と着きますので、隙間ができたりその隙間から虫歯に二次的になってしまう可能性がかなり低いです。この「ファイバー・コア」を口腔内で作る直接法で行なった場合、余計な歯の切削が必要なく残った歯質を最大限保存できます。金属のコアだと型取りが必要で、ということは外開きに削る必要がありますが、型取りがいらないこの方法は悪い個所だけ削れば済むので割れやすい失活歯には有利と言えます。
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こちらは「ファイバーコア」です。![]()
結局被せてしまうので見た目はそんなに影響はないです。「オール・セラミックス」を用いての修復をされる場合は、絶対ファイバーコアにしておかないと、金属色が透けてしまいます。注意しましょう。





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