«  2012年5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2012年5月15日

長年義歯を使っていたりした場合では顎の骨は委縮してしまうのですが、意外と少そういうケースはなくないです。そんな場合でも工夫すればインプラント治療は可能です。まずはインプラント設置前の状態です。ちなみに今日のブログもオペ中の写真が出てまいりますので、苦手な方はスクロールしないでください。


mtmt1.jpg


かなり顎の骨が痩せていて薄いことが想像できます。そのため術前にCTを撮影していますが、骨が薄いことと下顎神経までの距離が充分にないことがあり、そういった事への配慮を必要とするちょっと難しいオペです。また下顎神経の出口をオトガイ孔と言いますがそこもきちんと回避しなければなりません。


mtmt2.jpg


黄色い矢印のところがオトガイ孔から出ているオトガイ神経です。この周囲はとても慎重に扱わなければなりません。そこを避けてインプラントを配置いたしました。そして側面から見たところですが充分な骨に埋まっているわけではないことがわかります。周囲に骨の造成が必要です。


mtmt3.jpg


骨の中に埋めるべきスレッドと呼ばれる部分を覆うように骨補填材を置きます。


mtmt4.jpg


そして前後のインプラント2本にチタンメッシュを固定します。インプラントがしっかり固定されているケースではとても有効な方法ではないかと思います。


mtmt5.jpg


生体親和性の良い吸収性メンブレンを設置してから、テンションフリーで縫合します。細い顎の骨でもひと工夫で安心できるインプラント処置が可能です。Mさま、たいへんお疲れ様でした。

2012年5月 1日

一見するとインプラント処置をする上で、なんの問題もないようにも見えますね。


PICT3860_copy.jpg


PICT3590_copy.jpg


しかし、いざオペを初めてみますと・・・・


PICT3862_copy.jpg


PICT3863_copy.jpg


このように予想よりも骨が回復していないことがあります。理想的には術直前のCT画像があれが良いのですが、被爆の問題から何度も・・・というのも疑問が残るところです。このケースでは私が感染があった歯を抜歯しており『おそらく頬側骨(外側の骨)はないだろうな・・・』と予測していたので、対応する準備を充分にして挑んでおりますのでほぼ想定内のこと。


インプラントの初期固定を得るには舌側の骨に添わせるようにしますので、ピンポイントでインプラントを設置いたします。


PICT3864_copy.jpg


そして周囲に骨補填材を置くので予めトリミングしたメンブレンを頬側に入れておきます。


PICT3865_copy.jpg


それから骨補填材を充分でしかも適量を置きます。


PICT3866_copy.jpg


PICT3867_copy.jpg


そして歯肉に緊張を持たせないようにして縫合します。垂直マットレス変法を2か所、単純縫合を3か所、行います。


PICT3868_copy.jpg


これを書いている現在抜糸は終わっていますが、きれいに治ってきています。


ということで、医療行為に過信は禁物であらゆることを想定してオペを行うべきで、安易にフラップレスとか、ケースを選ばない抜歯即時とか、そういうのはダメですよね、危険すぎます。私がアンテナを張っている素晴らしい先生方も『簡単そうに』やってらっしゃいますが、きちんと見えない部分でCT画像を撮っていたり、治療計画を立てた上で行われています。


2012年4月28日

途中ではありますが、噛めない状況からはようやく脱した感じですね。ひとまずWさん、良かった良かった。


では最初のレントゲンから。


PICT0021_copy.jpg


もう残せないところがいくつかあります。インプラントのオペをしながら・・・


PICT2952_copy.jpg

PICT3613_copy.jpg


このような状況を・・・


PICT3617_copy.jpg<


僕も頑張って、患者様にはもっと頑張っていただきました。そしてようやくなんとか仮歯ではありますが、お食事は普通にできるようになりましたね。


PICT3851_copy.jpg


PICT3854_copy.jpg


PICT3858_copy.jpg


そろそろ前歯部分のインプラントが安定したはずなので、二次オペに移っていきましょう。そうすればプロビジョナルも脱離しにくくなるので、いよいよ病巣が一番大きな左上を抜歯して、治癒を待ってからサイナスリフトして、インプラントへと移行します。


完成が楽しみですねWさん。


2012年3月 9日

骨幅が不充分でインプラントの外側に2ミリの骨がない場合などに、GBRという骨造成を行うことがあります。今日のブログにはオペの写真が出てきますので、あらかじめご了承のうえお読みになってください。


左下34部分ですがオペの様子ですが、定位置にインプラントを設置できない、もしくはできてもインプラントが一部露出してしまう可能性があったため、チタンメッシュを用いてのGBRを計画いたしました。


GBR時の写真です。


PICT1824_copy.jpg


チタンメッシュを用いて骨補填材を固定して、吸収性のメンブレンを置いて縫合。その後のレントゲン写真です。


IMG_4069.JPG


6カ月お待ちいただいてインプラントを設置いたしました。2本のインプラントを設置できるスペースは13ミリ、3.25ミリのインプラントを2本設置するにはギリギリで余裕はなく、ズレが許されない見た目以上に緊張感を伴う内容です(一般の患者様にはわかりにくいかな・・・)。


そしてチタンメッシュを外したとこころです。


PICT3462_copy.jpg


インプラントを設置するのは充分な骨幅があります。前後的にブレないように慎重に・・・・


PICT3465_copy.jpg


いいですね。均等な間隔でインプラントが設置されていて、外側にも充分な幅の骨があるようです。術後のレントゲン写真です。


IMG_4070.JPG


人工的に造成した骨を利用したケースなので、通常よりも長めに待ってから補綴に入りましょう。Mさん、もうヒト頑張ですね。


2012年3月 2日

実は12月31日外出中ですが懇意にしている患者様から携帯にお電話がありました(気付いたのはあとで、着信履歴を見て・・・)。実はインプラントや歯周外科といったオペをさせていただく患者様には緊急用として私の携帯電話の番号をお伝えしているのです。順調にメインテナンスをしている方でオペ後ではないのですが・・・・?なんだろう?


留守番電話を聞いてみると『前日に自転車で転倒して顔に怪我を負って歯が折れたようです。(泣きそうな声で)なんとかはならないですよね・・・』とありました。女性で前歯がなく迎える家族とのお正月・・・・・ハッピーな絵は浮かんできませんよね・・・。なんとかせねば!


1時間程度でおがわ歯科医院に戻ることのできる場所に居たので、お越しいただいて対応することにいたしました。お会いしてみて、戻ってホント良かったなって感じました。いつもの素敵な笑顔はなく『無理』の一言で終わっていたらどんなに気の毒なことになっていたか・・・・。


折れた歯に対して根管治療を行い、抜けてしまった部分は消毒して、欠けた部分にはコンポジット・レジンという材料で修復して、歯がない場所には応急的に仮の歯を作りました、しめて2時間半の内容となりました。


毎回このような対応は正直難しいと思います。休日でも比較的近場に居たこと、偶然電話に気付いたこと、患者さまもいらっしゃる時間があったこと・・・数々の偶然が重なってのことではありますが、人の力になって差し上げられるって自分の喜びでもあるのですね、そう感じました。


根管治療も終了して、インプラントも欠損部分に埋入して、一段落したところです。


sy2.bmp


次回は仕上げを意識したプロビジョナル・レストレーションが用意されていますので、審美的な問題もかなり改善できることでしょう。また喜んでいただけたら嬉しいと思います。

2012年2月16日

上顎の歯を失った方で骨量が不足する場合にはサイナスリフトサイナスリフト、もしくはソケットリフトという方法を用いて骨の造成をしインプラントを設置することがあります。


どちらを選択するのかは骨の残存量などにより判断することになりますが、もちろん患者様にとっては侵襲が小さい方が良いので、ソケットリフトを優先して考えます。そしてインプラント体が初期固定(設置時にガッチリ固定されて動かないこと)を得られるかどうかでサイナスリフトと同時にインプラントを設置できるのかを判断いたします。


今回は右上にサイナスリフトと同時にインプラント3本埋入した患者さまです。


IMG_4061_copy.jpg


同時に設置をすることにけして無理があってはなりませんが、このことにより治療期間を6か月ほど短縮できるのです。これは大きなメリットです。早くおいしいモノを召し上がっていただきたいし、皆様が喜ぶお顔を見たいし、なにより早く食べたいものを食べたいだけ食べたいじゃないですか!


明日からも皆様の期待を超えるようがんばります!!!

2012年2月 2日

上の歯を失って義歯を使ってみたものの・・・・


『痛くて使えない』・・うんうん。


『動いて噛みにくい』・・はいはい、ありますよねえ。


『もっと、しっかり噛めるようになる方法はないの、センセ?』・・・


ありますよ。インプラントです。しかし骨の量が不足してできないと『言われる』ことがあります。それを解消する方法がきちんとあるのです。でも、簡単ではありません、とても難しいです。ケースを重ねれば重ねるほど実感します。


まずは術前のレントゲンです。


sghsthsth.jpg


向かって左側の上顎、歯の無い部分がありますでしょう?そこを見ておいてくださいね。


ghstgstg.jpg


なんか、白い部分が増えたのがわかりますか?上顎洞という副鼻腔の骨を造成してインプラントを設置できるようにしています。痛み?あまり腫れたという方はいらっしゃらないです、当院では。


僕から積極的にはお勧めしません。なぜか?それは非常に困難なオペですし、100%成功するとは限らないからです。どうしても義歯で困っているという方にはお力になれると思います。しかし安易にお考えの方はお断り申し上げます、スミマセン、ホントに難しいんです。

2012年1月26日

いや、ホント外傷によるトラブルは先が読めないんです。大丈夫かなと思ってもダメになったり、無理だよ・・・・と思っていても意外と大丈夫だったり。今回は怪我により左上1が脱落をしてしまい、左上2が折れて(破折)しまい、右上1が欠けた患者さまのケースです。


オペ前の状態から見て行きましょう。


PICT2961_copy.jpg


向かって左側の歯を削るのはもったいないですから、欠損部分にはインプラント、折れたところには根管治療を正しく行って保存をするという計画を立てました。


PICT2971_copy.jpg


定位置に埋入したら、隙間に骨補填材というものを設置して、動かないようにメンブレンという膜で固定します。


PICT2972_copy.jpg


よく見ると縦に傷を残すような切開をしていないので、出血が少ない方なんです。


PICT2974_copy.jpg


PICT2975_copy.jpg


縫合後正面です。そして・・・

PICT2976_copy.jpg

縫合後の噛み合わせの面から見たところです。低侵襲万歳です\(^o^)/

2012年1月23日

左上の犬歯の抜歯即時インプラント処置と、その奥の第一小臼歯のオールセラミック治療の話です。


抜歯即時でインプラントを行う場合、しかも審美領域である前歯であれば一層の配慮が必要になります。抜歯を行う前に可能であればエクストルージョンと言う『歯の移動』をするのです。これは歯の周囲の組織のボリュームを上げることが目的です。


このケースもそういう前処置を行いましたがインプラントの埋入の辺りから写真を交えて報告いたします。


PICT0811_copy.jpg


まずは抜歯をした部位に『やや、内側』に『深めに』インプラントの設置を行います。これは歯の周囲の組織は抜歯後に外側から痩せてくるからです。そして・・・・


PICT0812_copy.jpg


隙間には骨補填材を適度な圧(ギュッと押し込まない)で設置して処置を終了します。


PICT2588_copy.jpg


傷の治癒を待って最終的なインプラントと隣の歯の型取りです。キチンと歯には糸を撒いているのがわかりますか?これを『圧排糸』といい、精密な処置をするには欠かせないモノです。


PICT2729_copy.jpg


そしてセラミックが装着されたところですね。そして横から・・・


PICT2733_copy.jpg


こういう感じです。手前の歯との間はわざと隙間を残しています。歯肉が上がってくるゆとりを残しています。


Kさん、お疲れ様でした。これからは楽しいお食事で楽しんでください!!!

2012年1月18日

上の奥歯を失った方で、歯周病を長く放置していた場合、骨の量が不足してインプラントができません、などと言われることがありますね。


そういう場合にサイナスリフトというオペを併用して『上顎洞内に骨を造成』してインプラントを行うことが可能です。時間にして40分~90分、ケースによってかかる時間は違いますが、ちょっとの我慢で義歯から解放されるとなれば考慮に値しませんか?


PICT2829_copy.jpg


インプラントが設置されサイナスリフト部分を塞いだところです。そしてオペが終わったところですね。


PICT2830_copy.jpg


痛みのコントロールは工夫次第で可能です。義歯から解放されたい方はおがわ歯科医院にご相談ください。

インプラント
Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
おがわ歯科医院 院長 小川宗一 http://www.ogawado.com/

おがわ歯科医院
院長 小川宗一

日本臨床歯科補綴学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本口腔インプラント学会
DGZI(Deutsche Gesellschaftfur Zahnarztliche Implantology)
OJ(Osseointegration study club of Japan)
JSCT(JIADS study club tokyo)
YSG
新潟再生歯学研究会など
DGZI(AIAI)国際インプラント学会認定指導医(Authority of Implantology)
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医