«  2014年7月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2010年9月13日

こんにちは。今日はスポーツ選手が使うマウスガードの紹介です。これ、かっこいいですね!色合いのセンスがいいです。これは当院でお作りした、ボ ディビル選手、しかも全日本選手権クラス別(70キロ級)5位(惜しかったですね・・・)のK選手のモノです。以前からお持ちのマウスガードはハードなト レーニングにより摩耗し、穴が空いてしまったとのこと・・・。

kbys1.jpg


kbys2.jpg


 せっかくだからカッコいいのを作りましょうということで、このようなマウスガードになりました。メーカーの欠品などで少々お時間がかかりましたが、晴れ て納品です!僕はKさんがトレーニングしている時、僕がインターバル中であればジ~っと見ていることがありますが、どうすれば最大限の効果があるトレーニ ングができるのか参考にさせていただいているだけです。僕はストレートですから(笑)。これからもよろしくご指導ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2010年8月 1日

こんにちは。いきなりですが、下顎って体の中のバランスを取る役割もあるのはご存知ですか?体からぶら下がっているものは右腕、左腕と下顎ですよ ね。これらは知らぬ間にバランサーの役割をしており、意識することなくこれらを使って生体はバランスを取っています。その下顎がズレたポジションにあった 場合何が起こるでしょうか?


 今日お話しする少年は左側の顎が痛い、耳の前が痛いということを主訴に来院されました。このバランスの概念を私が初診時にもう少し強く意識していれば全 身や顔写真なども撮っていたはず(もちろん、顔写真をだまって公開したりはしませんよ・・・)ですが、なにぶん筒井照子先生にお会いして教わって、よう やっと持った知見ですからこの時はそれらの写真を残していません。初診時の口腔内から見ていきましょう。


iwmtkg1.jpg


 「はい、噛んで!」と言うとこの子、この位置で噛みます。一番安定した状態がここなのですね。上の顎に対して下顎が向かって右(患者さまの左)に2~3 ㎜程度変位しているのがわかりますでしょうか?たったこれだけのズレにも、繊細な人は違和感を覚えるのです。実際この子に起きていたことは「口の開け閉め で顎が痛い」「何もしなくても左の耳の前が痛いことがある」とまさに顎関節症(以下TMD)の症状ですね。顎がリラックスするポジション(筒井塾ではリ ラックス・ポジションと言っていました)はおそらく右前方向(患者さまにとっての、です。)だと思いますが、それが左後方に押し込まれているのです。

 そうすると左の顎関節部分が圧迫を受け関節円盤と呼ばれる組織が前方にズレますが、そうすると運動障害が起きます。カクカクと口の開け閉めで音が 鳴ったり、その際に痛みがあったり、そのような症状を引き起こします。なので歯列の拡大を行い、なおかつ右前に誘導するように装置を製作します。その様子 です。

iwmtkg2.jpg


 学校に行く時以外はなるべく装着してもらって半年後・・・。

iwmtkg3.jpg


 このような状態にまで下顎が移動を起こして、上下の真ん中が合ってきていますね。そして、そこからさらに1年後の状態です。


iwmtkg4.jpg

 悪化することなく良好な経過をたどっています。メインテナンスの1年間ですが、特別なことは何もしておらず「なるべく上を向いて寝ること」や「頬 づえをつかない」ことなど生活習慣に関する簡単な注意を与えただけです。もちろん治療開始から半年の段階では顎関節症の症状は消え、その後再発は一度もあ りません。つまり正しい顎のポジションに誘導してあげれば顎関節症は治癒しますが、歯並びが大きくズレている場合、特に2級傾向(下顎が小さいケース)で はTMDを発症することが多いですが、多くの場合矯正治療を併用しなければ治癒はしないでしょう。

 しかし、生体の許容量は個人差がありちょっとのズレでも不定愁訴(不快症状)が山ほどある方、またものすごく歯並びが悪くお顔が歪んでしまってい るような方でも無症状だったりもします。歯並びが悪いこと自体が病気なのではありません。これは見た目の問題。それによって噛み合わせにくい、歯周病が誘 発されている、となればそれは病的な状態となりますので、ぜひ我々にご相談ください、お力になれると思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2010年5月20日

こんにちは。以前処置の内容だけお伝えした「出てこられない永久歯」について、その後良好な経過が確認できましたので追加して報告します。タイミン グを逃したのか、右上の6歳臼歯が9歳になっても出て来られない状態で、このままでは歯根の成長にも影響する危険があったので、邪魔をしている歯肉を切除 して永久歯の萌出(ほうしゅつ:歯が出ること)の手助けをいたしました。


 まずは処置前から見ていきましょう。


ymdkn1111.jpg


 このような状態でまったく出てくる気配なしですね。レントゲンを見てみましょう。黄色の矢印が出ていない右側で、青い矢印がすでに出ている左側です。明らかに根の成長に差が出てきました。これ以上は看過できないため、処置に踏み切りました。

ymdxray.jpg


 そして処置直後です。エルマンの電気メスを用いて無出血処置です。切れ味がいいので治癒も早いです。


ymdkn1112.jpg


 そして、これが40日後の経過観察の時の様子です。


ymdkn1113.jpg


 こうなれば、もう何か問題があった歯なのか?というくらいきれいになってますね。あとは根の成長がほかの歯と同じようになっているのか、数ヵ月後に確認を行っていきます。その頃またみなさんに報告しますね。Kちゃん、がんばったね、お疲れ様。


このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2010年2月24日

こんにちは。今日ご紹介するケースは歯の痛み以外にも、不定愁訴をお持ちの患者さまの噛み合わせの診断を行うための審査についてです。正しく咬合器 という噛み合わせを再現する機械に、上顎と下顎の模型をセッティングするためにフェイスボートランスファーという操作をします。その上で咬合器にフェイス ボーをセットして模型を着けている(マウントすると言います)ところです。


pa3.jpg

 そして上の歯に合わせて下の歯の模型を装着したところです。


pa111.jpg

 なんと、上の歯で下の歯がまったく見えません・・・。噛み合わせがはまり込んでいます。筒井塾の5大禁忌の「はまり込む咬合」ですね。やってはな らない状態になってしまっているわけですから、様々な不定愁訴が出てくることでしょう。しかし、これをリリースすればかなり楽になりそうですよね。


pa112.jpg

 上の歯並びも窮屈そうです。


pa113.jpg

 下もです。どうやら前方から押し込まれているみたいですね。ということは「下顎を後方に押し込んで」いるわけですし、その分「顎関節に負担をかけ る」噛み合わせであることがわかります。つまりどれも筒井先生のおっしゃる「やってはならないこと」が起こっているための症状であることがわかります。な ぜこうなったのか、その原因がわからなければ、治癒への道はわかるはずがありません。


 さまざまな症状をお持ちの患者さま、かかられている先生に「私なぜ、こうなってしまったんでしょうか?」と聞いてみてください。「そんなのわかりませんよ」という先生にはあなたの悩みは解決できませんから。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2010年2月12日

こんにちは。長年つかっていたブリッジ(⑤6⑦のブリッジで5が痛むようです)の土台部分がお痛みがあるとのことで、来院された患者さまですがレン トゲンを撮ってもはっきりしたことがわかりませんでした。しかし深いポケットがあるのはわかっていましたのでおそらく歯根破折だろう、と。

 ブリッジを除去して、再度プローブを差し込んでみると(もちろん麻酔した状態ですからね、患者さまは痛みはないんですよ)10ミリ以上の深いポケットです。この部分だけピンポイントでこの深さです。


%E6%AD%AF%E6%A0%B9%E7%A0%B4%E6%8A%98.jpg

 結局はこの部分抜歯となりました。抜いてみたらバラバラというか粉々でした。75歳の患者さまにご希望を伺うと「同じようにいつの間にか壊れてい て、抜歯になるのは怖い。ブリッジは不安」ということで、患者さまは義歯を選択されました。4と7を大きく削ってまで再度ブリッジを作っても、あまり長持 ちは期待できないと思われるので賢明な判断だと思います。保険できるから・・・と恐ろしい設計の補綴をされてはいませんか?

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2010年1月23日

こんにちは。右上の再生療法を行う上でCTを撮影させていただきましたが、その際反対側の左上5に骨の吸収像があったため、その事情を患者さまに説 明し「20年以上前に製作したブリッジだし、外して状態を確認して欲しい。作り直しはブリッジ以外の方法でお願いしたい」というご希望に沿って行いまし た。

 まずは治療前のCT画像から見ていきましょう。


yjm14.bmp

 グリーンのドット部分では歯周病により骨の吸収が起こっているように見えます。しかし、ブリッジ除去時に麻酔をしているので歯周ポケットの深さと 言いますか、骨がどのレベルで残っているのかを確認(ボーンサウンディングといいます)しました。結果は最大で4ミリなんですね。意外と浅いですがこれは なぜか?患者さまの口腔内を確認すると強度のブラキサーであり、多数の歯にファセット(対合歯とのすり減り)がありました。つまり歯周病を起こす細菌の感 染により生じた歯周ポケットではなく、噛み合わせる力が過度にかかったことによる「咬合性外傷」であろうと思われます。それにより骨密度が低下してあたか も骨が吸収しているようにみえるのでしょう。これが除去前の状態です。


yjm1.jpg


 このブリッジは20年以上前に、お知り合いのベテラン先生がお作りになったということですが、適合精度といい、きれいな形成、歯肉の仕上げ、すべてすばらしいです。埼玉県日高市武蔵台歯科医院の東金先生、とても勉強になりました。
 除去してみたら犬歯の方にわずかに虫歯がありましたが、簡単に除去して修復完了です。

yjm2.jpg


 そして今回おがわ歯科医院で作った仮の歯(プロビジョナル・レストレーション)です。この部分の噛み合わせを様子見ながら5をどう扱うのか判断します が、おそらくは歯周病ではないようなので再生療法は今回のケースは必要ないのではないでしょうか。CTがすべてではないですね。

yjm3.jpg


 
 では今後同じようにブリッジで修復することは患者さまも望まれていませんし、同じ結果を引き起こす可能性が高いと思いますので、どのように治療を進める のか?患者さまは欠損部分にインプラントを設置して、345それぞれ「1本の歯にかかる力は、1本の歯、1本のインプラントが負担する」という設計を選択 されました。ただし、その場合も「ここをこのようにしてしまった」力はかかるわけで、噛み合わせのチェックは一生していかなければならないはずです。イン プラントを入れたらおしまいではなく、お付き合いがずっと続く、そのスタートですからね。
このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2010年1月 2日

こんにちは。今日はかみ合わせ・咬合力についてのお話です。これは我々が一番手を焼く、困る、悩む分野ですね。どうにも我々にはコントロールができ ないし、食いしばりや歯ぎしりをする方には「いやあ、先生、私はしていません」と認めてくれない患者さまも多いですから、それを認めてもらうまでが一苦 労、そしてそれを防ぐ(正確にはそれによって歯が傷むことを防ぐ)ことが難しいんですね。


 一般には通常はない食いしばり(クレンチング)・歯ぎしり(ブラキシズム)を総称して「パラ・ファンクション」と呼んだりします。余談ですがクレンチングとは「横紋筋の収縮」を指しますので、正確には食いしばりのみを指す言葉ではありません。豆知識。


 これらのパラファンクションが存在すると、当然歯は傷みますよね。歯がすり減る、歯にヒビが入る、歯が硬い場合は歯はすり減らずに歯の周囲の骨が減る、 歯が折れる、歯が抜ける・・・こういったことが起こります。歯が抜けるとは極端ですが、お一人だけこうなったという話を聞いたことがあります。その方は歯 科医師です。


 さて、歯がすり減るといっても程度によりますが、ある程度はエイジング(加齢変化)と考えてもいいですね。ある論文によれば「正しい(何をもって正しい かは・・・難しい話です)噛み合わせであれば、歯のすり減りは起こらない」とするものもありますが、これまで拝見したお口の中から考えると概ね多少のすり 減りは起こっています。


 すり減りが大きくなるとどうなるでしょうか?上顎と下顎の骨格の位置関係は上下の歯の接触により決められていますよね、無歯顎(総入れ歯をお使いの方) 以外は。その歯、もしくは総入れ歯の人工歯(入れ歯に着いているプラスティックの歯)が摩耗してなくなったら、上下の顎の位置関係が保てなくなりしまいに は舌が動くスペースがなくなりますよね。食事ももちろんできなくなりますよね。

 下顎は「バランサー」の役目をしますから、本来はブラ~ンとぶら下がって生体のバランスを取っているものなのです。それが過度の咀嚼筋の緊張によ りたえず固定されていたら、生体がバランスをとることを妨げてしまいます。いろんな意味からこのパラファンクションは困ったことなんですね。


 


 しかし、これにも意味があります。ストレスの緩和なのです。マウスの実験データですが、過度のストレスを与え続けたマウスの体内でストレスを受けた時に 分泌されるホルモンの量を測定した結果、パラファンクションをさせたマウスの方がパラファンクションを禁じられたマウスより、そのホルモン量が有意に低 かったというものです。この結果より、我々が日々受けるストレスを自然と脳は受け入れられない分はこうして発散させているのです。


 ということは、今の結論としてパラファンクションは「必要悪」なんですね。でも僕らの領域では「あっては欲しくないもの」の代表選手ですから、こういっ たもので上下の硬い歯どうしがお互いの強い力ですり減ってしまわないように保護することも、有効な手段ではないかと思います。

MG11111.jpg


 僕なりの考えである程度の柔らかさのあるタイプを推奨しています。これでは余計に噛んでしまうというケースも経験していますが、そういった場合には硬い 変形しないタイプを用いることもあります。しかし、いきなりハードというのは・・・上下の顎間関係が正常でTMD(顎関節症)が絶対ないならばありでしょ うが、問題とはなっていないがその要素がありハードのスプリントにより早期接触をこちらが作ってしまったら、顎関節症が発症してしまうかもしれません。


 僕はかみ合わせ認定医ですが、エキスパートだとは思っていません。まだ自分の知らないことがたくさんあると思っています。自分の思い込みで患者さまの体 に不具合を起こすわけにはいきませんから、初期の治療としては「ほぼ全員の体に不具合を起こさない」ソフトタイプのマウスガードを装着していただいていま す。これは保険対応可能ですよ。


 明日のなすびはどうするか???

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2009年11月13日

こんにちは。噛み合わせのカテゴリーにしましたが、いいのかな?治療において鍵になる歯ってあります。これさえ残せれば、ここに歯があったら、などと日常思うことがあります。それのことです。

 では写真を見てみましょう。

otk111.jpg

 このマルの場所は歯が存在しますが、ばってんの場所には歯がありません。


otk112.jpg

 ということはですよ、装置をかけている虫歯が歯肉より下まで進んでいるこの歯が「鍵」で、この歯がなくなってしまったら⑦65④というブリッジに なって、2本で4本分の力を負担しなければならないわけです。それって4人の職場なのに2人休んだらどうしよう・・・ってのと同じですよね。厳しいわけで す。まず10年なんかもたないでしょうね・・・。


 そしてもたない先にあるのは、今は健全な2本の歯の悲しい結末・・・歯が割れて抜歯、力に耐えかねて揺れて抜歯、被圧変位量(たとえば10キロの力を受 けて1ミリ沈む歯と、1.5ミリ沈む歯が連結されていたらいつか接着剤がはがれますよね・・・)が違うので、どちらかの接着剤が溶けて二次的に被せ物との 間に虫歯ができて再治療、そんなとこでしょう。

 なるべく「歯の保存」をしてあげて、力に耐えられる構造物を作ること、それがこの場合とても大事です。装置をかけた歯は移動して歯肉の外の世界に 連れ出してあげて、視界が開けたら他の歯と同様にブリッジの支えとして活躍してもらいます。4人の職場でも3人ならなんとかなるでしょう。ん?キツイ? だったら助っ人としてインプラントを欠損部分に設置すればいいんです。これは患者さまがどうしたいかにかかっていますから、お互いに納得がいくまで話し 合って治療方針を決めましょう。


 おがわ歯科医院に「先生に任せるよ!」はありませんから(古い付き合いの患者さまの希望はある程度察しますから、そういう場合は除いてですよ)一緒にズレのない共通のゴールのイメージを持ってスタートしましょうね。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2009年7月 9日

こんにちは。まず写真を見て下さいね。

okj.jpg

 歯並び・・・良くないですよね。こちらの患者さまですが、主訴(一番の来院のきっかけになった症状のこと)はなんと、不眠です。ご本人曰く、噛み 合わせが悪いことで顎関節症になり(これは正しいかな)、そのことで噛む位置が安定せず眠れない、ということでした。顎の関節や咀嚼筋(噛むための顎の筋 肉)の触診でもいくつか圧痛がありましたね。

 原因を考えると「態癖」などもあるでしょう。しかし、主訴は「不眠」ですよ?我々歯科医師がタッチしていいものか、しかし「考えすぎ」と断じてしまって「薬漬け」の人間を作ってしまっていいものか?悩みますが、もちろん答えは、「介入」でした。
 すぐに、何をするわけではなく「上顎へのスプリントを入れることで、何かしら変化(好転反応)があれば歯科的な問題が原因である可能性がある」と考える てもいい、という九州の下川先生がおっしゃっていた見方を参考に判断させていただきました。スプリントを装着してもらって、違和感が減少して睡眠もとれる ようになったと・・・。それで来院が途切れてしまったわけです・・・。

 ま、患者さまの苦痛が和らいだのは幸いなのですが、なんら歯科的な変化は良い方向には起きていないのが気になります。というのは、健全な口腔内の 環境とは言い難く、歯並びは「不健康なまんま」であり、再発は時間の問題だからです。患者さまが望まれないことは我々はすべきではありませんから、手を出 せません。
 上の左右の2番目の歯が変色していることにお気づきですか?これは咬合性外傷という「力に負けて」歯の神経が失活してしまった(神経が死んでしまった) 状態です。それほど力の影響って歯に関係すると大きいのです。もちろん、そこもノータッチのまんまですけど。何かあったらご連絡お待ちしています。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

2009年4月21日

こんにちは。土曜日と日曜日で筒井塾の修復的歯牙移動コースに行ってまいりました。診断の要となるセファロトレースとスーパーインポーズという基本 的な部分から、ワイヤーのベンディング(オメガループ・タイバックループ・Vループ・Lループなどなど・・・)の実習(なんと土曜日に日曜日までの宿題が でました!飲みに行けないじゃん・・・苦笑)や、講義では「移動できない歯、顎関節症についてのさまざまなこと、スプリント治療の怖さ、態癖、ブラケッ ト・ポジションについて」など脳が熱くなるほどの内容の濃さでした。


 さて、スプリントですが、私も治療で使うことがあります。咬合において「バーティカル・ディメンジョンの低下や左右非対称」などは悪化傾向にあると考え ますから、そうせざるを得ないような治療行為を伴うものは自ずと難症例となるわけです。これは矯正治療においてもそうでしょう。スプリントとは歯の表面に 乗せるプラスティックのプレートです。これを乗せて噛むことで上下顎間距離が開き、バーティカル・ディメンジョンが「一時的に高く」なります。


 これは体にとっては受け入れやすいことで、咬合の悪化とは真逆のことですから患者さまが感じている症状が軽減されることが多いわけです。しかし、「一時 的に」を強調したのは意味があります。もしずっとこれを装着して絶えず噛んでいたとします。そうするとスプリント下の歯がめり込む(圧下といいます)わけ で、これが大臼歯部に起きれば顆頭(下顎骨の顎関節を構成する部分)を突き上げやすくなり、TMD(顎関節症)症状を憎悪させることが想像されます。
 また外したときは歯がめり込んでいますから、まさにバーティカル・ディメンジョンが低下していて咬合状態が悪化しているわけですよね。


 スプリントは一時的に入れるように指導しなさいと、各方面から聞いたことはありましたがこういう事情だったのですね。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Google +1

噛み合わせ
Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。
おがわ歯科医院 院長 小川宗一 http://www.ogawado.com/

おがわ歯科医院
院長 小川宗一

日本臨床歯科補綴学会
日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本口腔インプラント学会
DGZI(Deutsche Gesellschaftfur Zahnarztliche Implantology)
OJ(Osseointegration study club of Japan)
JSCT(JIADS study club tokyo)
YSG
新潟再生歯学研究会など
DGZI(AIAI)国際インプラント学会認定指導医(Authority of Implantology)
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医