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2011年4月29日

なにもラバーダム防湿は根管治療の時だけのもんではないんです。虫歯の治療で感染の除去を行う時にもとても有効です。


なぜかというと、虫歯が大きい場合は虫歯の治療中に神経の部屋に到達してしまう可能性があります。歯の中、つまり神経の部屋は臓器と一緒です。そこに細菌の侵入を許すと言う事はホントはない方がいい。


ベストな方法はと言われれば、すべての処置に先立ってラバーダム防湿すべきでしょう。このようにね。


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水酸化カルシウムを置いた後の写真です。この後接着性レジンで歯髄を保護して、セラミックにて修復をいたしました。


歯科治療は足し算ではありません、掛け算です。つまり何かしら0点・・を取ってしまうといくらきれいなセラミックが入っていても、後で神経の痛みが出てしまったりします。予算に限りがある場合は見た目を重視するのではなく治療の中身に振り分ける方が望ましいですね。

2010年12月 3日

こんにちは。左上が傷むとのことでいらした、友人の水川先生の紹介でいらした医科の先生です。レントゲンで確認すると左上7に大きな虫歯があり、麻 酔をして虫歯の治療を行いました。悪い部分だけを齲蝕検知液という染めだすクスリを使いながら、丁寧に処置を進めたのですが神経の部屋まで虫歯が届いてい るではありませんか・・・。

 さすがに医科のドクターですから『ラバーダム防湿』の必要性なども瞬時にご理解くださりました。感染を取り除く処置をするのに『再感染を防がな い』従来のやり方では治るものも治らないということは明白ですね。ラバーダム防湿をしてから感染歯質を除去して、次亜塩素酸ナトリウムで洗浄、水酸化カル シウムで歯髄を保護、フロアブルレジンで仮修復まで行いました。


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 いろいろ抜髄を回避できるケース、そうでないケースを見極めるのは難しいと思います。このケースももしかしたら抜髄が必要になるかもしれませんとお話 し、それでも神経を取ることの難しさやデメリットなどを正確にお伝えし、神経の保存を行いました。今後は注意深く経過を観察していきましょう。

2010年7月 8日

こんにちは。さて、熱心なお母様方の中にはシーラントについてはご存じの方もおられるでしょう。歯の溝の部分をあらかじめしっかりお掃除して、フッ 素の除放性(ジワジワっとフッ素を出してくれること)があるためゆっくり歯の石灰化度を高めて行ってくれる手伝いをしてくれるものです。


 また、デコボコのあるテーブルをお掃除するのは大変じゃありませんか?平らなテーブルだったら一拭きですよね。それと同じで彫りの深い我々の永久歯と同 じ形をしているくせに、充分な強さを持っていない生えたての永久歯、清掃不良を放置したらあっという間に虫歯になりますが、シーラントによって平らに近づ けてあげて「お子さん自身でも、汚れを取りやすい」状態にすることができます。

 ただし、シーラントができるのは咬合面という歯の表面だけです。側面の部分はできませんし、歯と歯の間なんかも無理・・・。つまりシーラントした ところ以外は「弱いまんま」なわけです。そういう部分をもし勘違いしたまま「シーラントしたから、うちの子、OK!」なんて思っていたら困ったことになり ますよ、ってことを症例を通じてお話したかったんです。ではさっそく写真を見ていきましょう。ピンク色の部分がシーラントです。側面には虫歯ができており 処置をしているところです。

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 一度車にワックスがけしたら、雨に晒され、埃も飛んでくるのにいつまでもピカピカですか?一度床にぞうきんがけしたらいつまでも光っていますか?どちら も掃除をこまめにしなければ、すぐ汚れますよね?そして埃や雨に比べたら我々が口にする物って、お皿から取れませんでしょう?卵とか油とか。そういったも のが歯には絶えず付着するわけですよ。車も床もどちらも病気にはなりませんが、口の中を不潔にしたら病気になるんです。


 お子さんの虫歯は100%親の責任です。高校生だってそうです、それまでにお風呂に入って頭を洗って清潔にすること、体を洗って清潔に保つこと、それと 同じように口腔内を清潔にすることを当たり前と思うような教育ができていなかったから、虫歯や歯周病になるのですから。いつからでも、予防は可能です、当 院スタッフがお手伝いします。

2010年7月 1日

こんにちは。さてトランス・プランテーションとはなんぞや?移植、ですね。我々の領域では「自家歯牙移植」と言いますね。しかし、カテゴリーがどこ にも当てはまらなくて、虫歯によってダメになった歯を治療する・・・という目的に則って考えて「虫歯の治療」とさせていただきました。わかりにくかったら すみません。


 ではまず処置前の状態から見ていきましょう。口腔内写真、どうぞ。

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 緑色の矢印が保存不可能な7です。青い矢印がこれから移植する8です。次に術前のレントゲン写真を見てみましょう。

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 7の根尖には病巣があって、虫歯も歯肉縁下まで進み予後が悪そうです。患者さまにお話しして7は抜歯、そして奥にある8を抜歯して移植しましょうと提案 しました。インプラントもできますが奥に利用できる親知らずがあるのですから、インプラントをする前に使わない手はないですもんね。エコですねえ(笑)。


 そして抜歯した歯ですが、黄色い?の中の部分が病巣ですね。嚢胞となっていますね(正確には病理検査をしなければ、確定できませんけど・・・)。


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 そして抜歯した7部分に移植する8を歯根膜という組織を傷付けないように、そ~っと抜歯します。歯根膜とは歯の根の部分に付着している軟組織で、子供の 歯が抜けた時とか「何だろうコレ???」って思いませんでした?アレです。それにはたくさんの未分化間葉細胞が含まれており、歯牙移植を行ったさいの鍵に なる組織ですね。ドナー歯の歯根膜を傷付けたり、不用意に触れたりしないようにして、今度はレシピエント・サイト(移植した歯を埋めるところ)の調整をし ます。親知らずのサイズに合わせて修正をします。そして固定したところです。

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 そして術後のレントゲン写真です。

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 所定の期間お待ちいただいて、その後根管治療を行います。ただし、成長途中にある「根未完成歯」であれば根管治療いらずの場合もあります。俺の親知らずっ、コレ、できるのかな???なんて思ったらおがわ歯科医院にご相談ください。

2010年5月10日

こんにちは。お痛みのある右上の親知らずを抜歯したあとの様子ですが、どうやら一つ手前の7にも大きなカリエス(虫歯)があるようです。


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 青いドット部分がカリエスの部分です(クリックしてみてください)。かなり大きいので抜髄は必要でしょうし、保存がやっとという状態ではないでしょう か・・・。歯科医院で「抜歯した方がいいですよ」と言われた親知らずを放置した場合の結末です。もちろんアドバイスを受け入れるか、受け流すかは患者さま 次第です。しかし、付いてくる苦労も自己責任となってしまます。「あっ、俺も昔そう言われたなあ・・・」という方、今でも遅くはないですよ、歯を失ってか らでは回復が容易ではありませんからね。

2010年2月25日

こんにちは。言葉になりません・・・。なんでしょうか?みなさんも見てください。患者さまは10歳8カ月の女の子です。レントゲン写真をクリックしてくださいね。


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 7は7番目の永久歯で親知らずじゃないですよ。その手前の歯ですが、こんなに大きな虫歯があります。レントゲンで黒く写っている場所ですね。こうなるま で痛かったはずです。本人に聞くと「痛かった」と言います。6歳臼歯が10歳でこの状態。一体どういう生活を親がさせていたらこうなるんでしょう か・・・?子供さんは悪くありません。歯を磨かなければどうなるか、大人は経験から知っていますが子供は知らないし、親や祖父母など大人に教わるもので す。


 この歯、虫歯を除去すると歯肉のはるか下までダメージを負っていて、しかも根の先を見ると黒い影ができています。歯の内部に感染が拡がっており、神経が 死んでしまって化膿しているわけです。お子さんも痛ければ「痛い」と言うでしょうし、お子さんの口の中を1カ月に1度でも覗いていれば、もっと早くに手を 打てたはずです。当院にお越しになる大多数のお母様は大変熱心です。お子さんの健康に常に気を配っているお母様がたには信じられないことではないことでは ないでしょうか?

 この歯は抜歯寸前の状態です。なんとか救出したいものですが、そういう親御さんは途中で来なくなることが多いですから・・・。この子も以前通院し ていましたが、ちゃんと来たり、無断でキャンセルしたり、治療すべきむし歯が残っているのに途中で途絶えたり・・・。子供は悪くない、親次第ということで す。書いている今も怒りに近い感情があります。「世の中の子供を周囲も協力してみんなで育てる」、そういう意味から僕はしっかり子供たちを守っていきたい です。

2008年7月23日

こんにちは。今日は右上の奥に違和感があるとのことで来院されました患者さまのケースについて報告していきます。

 20代の女性で右側で噛むと違和感があるとのこと、ただし激痛ではなくこちら側で噛まなければ日常生活では困らないとのことです。歯周ポケットの 有無のチェックでは○を付けた歯の後ろ側には危険な状態の10ミリ以上のポケットの存在が確認されました。まず、レントゲン写真です。

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 ○の中が黒く写っているのもわかると思います。これは上から降りてきている親知らずがこの歯を押しているために、吸収が起きている様子です。吸収ってイメージがわきにくいかもしれませんが、要するに歯が溶けているのと同じような変化が起こっているのです。
 もうこの吸収が起こっている歯は抜歯ですね。このケースでは出てきかけている親知らずを抜歯した部分に移動させて機能させることができそうですが(部分矯正)、そうならない場合も多いです。
 

2008年5月29日

こんにちは。ちょっと前の僕の誕生日におがわ歯科医院のスタッフがくれたプレゼントなんですが、『井田萬力屋のじいさんのおきみやげ』という焼酎を もらいました。壺に入っていて柄杓(ひしゃく)まで付いてる凝ったお酒で、味わい深くおいしく飲んでいました。量がけっこうあり飲みきるまでに時間がかか りましたが、先日やっと飲み干しました。来年またこれでお願いね、スタッフゥ~。

 虫歯がどこから始まるか、もちろんそれぞれなのですが歯と歯の間から始まったものをイメージしてみてください。歯の噛む面から始まった虫歯よりも 歯肉までの距離が近いですよね。ということは、虫歯が進行したらより早く、歯肉方向へ進みダメージが大きくなります。歯肉の下にまで虫歯が進行すると、程 度によりますがそのまま正しい充填処置(詰めて治すこと)ができなくなります。これはなぜかというと、歯と歯肉の間を「歯肉溝」といいますがそこから絶え ず「歯肉溝浸出液」が出ていますので、防湿(湿気を排除すること)ができなくなるからです。ほんのチョットだけ下まで進んでいるだけであれば、「圧排糸」 というものを利用して対応可能です。では大きく進んでしまったらどうすればいいのか?
 もし、それを無視して修復を行なうと何が起こるか考えてみましょう。元々ある生体の構造を無視した修復物を、体は受け入れ難い異物が歯肉のそばにあると 判断します。そうすると免疫反応が起こり絶えず炎症がある歯肉になりますので、赤みが消えない、血が出やすい、なんとなく痛い・・・などの不快症状が残り ます。これはその異物を撤去しないかぎり続きます。この理由がはっきりしなかった昔であれば許されたのでしょうが、今はこのように原因もはっきりわかって います。そうしないためには、①歯肉の下まで進んだ虫歯を歯肉の上にまで「部分矯正」の力を借りて移動します。②歯肉の位置の調整をする。これで解決はで きます。ケースによりますがこの①、②のどいらかもしくは両方を選択して対応します。実際の症例を見てみましょう。まずは治療前のレントゲン写真です。before20x-ray.JPG
虫歯の部分をすべて削ると歯肉やその下の骨の部分に接近することがわかりますでしょうか?前述したように部分矯正にて対応し歯を挺出(エクストルージョン)します。
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このような装置を使って移動しますが、抜く方向なので移動はおよそ1~2か月あれば完了します。移動が終わった様子です。
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歯の移動と伴に周囲の歯肉と骨に変化があるので、周囲組織の調整を行なった様子です。
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歯肉の調整を行なった場合「クリーピング」という歯肉の変化が起こるので、理想的には4ヶ月くらい待ってから、最終的な被せ物を作るべきです。こうして歯肉より上に健康な歯質が360度確保されました。これを「フェルール」といいます。
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これは最終的な歯が入った様子です。こう治っていれば予知性の高い状態と言えるのではないでしょうか。正しい治療の理解を深めるための参考にしてください。

虫歯の治療
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