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2008年6月16日

こんにちは。6月14日、15日で「顎咬合学会」の学術大会が東京国際フォーラムで行われており参加を考えたのですが、先週の「新潟再生歯学研究 会」のセミナーと2週続けて土曜日のお休みをいただくのは非常に申し訳ないので、参加は見送りにしました。去年はUCLAからの衛星中継でDr、Moyの ライブオペがあったのですが、オペ後に患者さまとシャンパンで乾杯して終わりました。近くにいた若い先生たちから「欧米か!」と多数突っ込みがありました が、そうなんです、彼らは欧米人、そういう演出が好きなんですね。タイミングが合えば来年は参加しようと思います。

 今日のタイトルにある「歯根端切除術」ですが、根管治療(通常の根の治療)が出来ないか、しても効果が出ない場合や、補綴物(被せ物)が頑丈に 入っていて外すことで歯を傷める可能性が高い場合などに選択します。と言っても良いことばかりではなく、外科的な侵襲が加わること、その歯の骨に埋まって いる部分の体積が小さくなること、確実な滅菌操作ができないと結果が伴わない、などのマイナス要素も考えて総合的にすべきかどうか考えて、デメリットを上 回るメリットがあると思われる場合にのみ行なう必要がありますね。

実際の症例を見ていきましょう。ただし、外科処置の写真を含みますので、痛々しい写真がお嫌いな方は見ない方が良いかもしれませんね。あくまで、これを見 ていただいている歯科治療を熱心に理解したいと言う方の参考のために掲載させていただいております。どうかご理解ください。
 
まずは術前の状態です。右上34番目の歯が対象です。
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 以前ブログで説明させてもらった「フェルール」が確保できない状態なので、「歯根端切除術」と「アピカリー・ポジションド・フラップ(以下 APF)」の合わせ技でオペを行ないました。このAPFは歯肉を2枚に下ろす(表現が適切ではないかもしれませんが・・・)ため、歯肉を破いてしまいやす く難易度は高いです。
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病巣を取り除いてみると歯の遠心(奥歯側)に病巣があったこと、根の長さが充分にあり「適応症」であるということ、などがわかると思います。
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 感染が強い根の先端数ミリを切除した。この後超音波の器具を用いて機械的に拡大、洗浄をした。一般に根の先端4ミリは枝分かれが多いと言われ、予後不良で「歯根端切除術」を行なう場合は、これを意識して先端は少なくとも4ミリはカットします。
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 その後「MTA」を用いて根尖を封鎖します。これは井澤常泰先生の「マイクロスコープを用いた根管治療のコース」で習得しました。
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 余ったスペースに吸収性のコラーゲンを入れて傷を閉じます。ちなみに切り取った根の先です。
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43両方とも「クラウンレングス二ング」を行ない、骨膜にフラップを固定したところです。余計に覆いすぎているためこの後、若干のトリミングをしま した。以上のような治療を歯根端切除術といいます。これも抜歯を回避して少しでもご自分の歯で噛んでいただくための「保存的な」治療です。質問はメールで どうぞ。

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おがわ歯科医院 院長 小川宗一 http://www.ogawado.com/

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DGZI(AIAI)国際インプラント学会認定指導医(Authority of Implantology)
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