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2008年7月31日

こんにちは。今日は保健センターでの1歳半健診でした。関心が高いお母さま、それほどでもないお母さま、いいんですかこれで・・・というお母さま、 様々でした。時間が限られているため僕の考える歯科治療・予防のほんの一部をお伝えすることしかできませんでしたが、少しでも皆様の歯科的知識の糧となれ ば幸いです。

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2008年7月30日

こんにちは。昨日はいつもの「お稽古」の日でしたが、コーチをしていただいている渡邉さんが辞めてしまうことになりました。残念です。最後の「お稽古」で教わったことをぶつけるように動いてみました。今までご指導下ってありがとうございました。

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す、すみません、趣味の写真ばかりで・・・、歯周病(ぺリオ)治療がテーマでしたね(笑)。

 さて、昨日は歯周病の初期治療についてお話してきましたね。歯肉の縁上と縁下の汚れをなくすということですが、4ミリ以上あるポケットの中の取れ なかった歯石があるのかないのか、それを「再評価」します。こちらの期待通り汚れを取っていただいている患者さまはこの時点で変化を実感しているはずで す、『歯肉が引き締まった』『歯肉からの出血がなくなった』『以前より腫れなくなった』などなど・・・。
 でもそれが「治癒ではない」場合が少なくはないんです。『病状と症状が一致しないのが歯周病』なんです。注意深く「再評価」をしていくと4ミリ以上のポ ケットが残っていて、歯肉の内部にまだ歯石が付いている場合があります。これをこのまま除去しきるのは昨日お話した「アメリカ歯周病学会専門医」のデータ から困難、あるいは不可能であるとお伝えしました。

ではどうするのか?先生によって、また歯科医院によって方針が違いますし、スキルも違いますから、勧められる方法も同じ症状・病状であっても違うと思いま す。当院では何を目指すか?当院のコンセプトは「再治療がないように」ですから「完治」を目指して治療計画を立てます。ただしそれにはハードルがいくつも 存在し、我々だけでなく患者さまにもがんばってもらわなければ、けっして達成できるものではないのです。
 なかには深い歯周ポケットが存在するにもかかわらず、「歯周病はメインテナンスが大事だから2週間に一度私のところにいらっしゃい」と言って月に2回1 時間づつ清掃をしてもらう、そんな治療計画をお立てになる先生もいるかもしれません。それが望みで賛同できるのであれば、その先生のところで治療をお受け になるのがベストチョイスでしょう。
 でも私ならばそんな面倒なことは御免です。年に2,3回先生に診てもらうくらいにしてほしいんですが、そんな方法はないですかね?と聞いてみます。状況によってやり方は様々ですが、「歯周病が再発しないように治す」ことはできると思います。ぜひご相談ください。
 前半に余計な(?)写真を持ってきたからですが、そうするにはどうしたらいいのかについて次回からケースによっての治療法の選択の仕方をお伝えします。

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2008年7月29日

こんにちは。ちょっと前ですが「根管治療特集」をさせていただきましたが、意外と来院される患者さまが読んでからいらっしゃっていること,
これはすでに通院されている患者さまも初診でいらっしゃる患者さまもなのですが、皆様の関心の高さに驚いています。
 そこで今回は「歯周病治療」について私のわかることをお話ししていきたいと思いますが、歯周病についての知識はJIADSで習ったことばかりですので、 この場を借りてJIADSペリオコース、ペリオ・インプラントアドバンスコースでお世話になりました諸先生方に改めて感謝したいと思います。

 ではまず1回目なので歯石の種類とその取り方、歯周病治療で言う「初期治療」についてお話ししていきます。まず症例写真から見ていきましょう。こちらの患者さまには申し訳ないのですが、ちょっと・・・、このままではまずいのは誰でもわかりますよねえ?
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 一目見てわかる歯の表面の汚れがありますね。歯肉よりも上に見える歯石が「歯肉縁上歯石」と言って、まず取るべき歯石になります。これはほとんど の患者さまが麻酔せずに除去することが可能です。歯肉が下がっていたり、知覚過敏がある患者さまでは場合によっては麻酔を使います。
 おそらくこの状況であれば、歯肉と歯の隙間、いわゆる「歯周ポケット」と呼ばれる隙間が存在して、その内部にも歯石が付着しています。それを「歯肉縁下 歯石」と言いますが、これは付いている場所が歯を支える骨に近いわけですから、歯肉縁上歯石よりもタチが悪く、血液成分を含み硬くて除去しにくいんです。 多くのブロックを処置すると手が攣りそうに(つりそうに)なりますよ、ホント(笑)。これは柔らかい歯肉と硬い歯の間に付いていますが、どうしても歯肉を 少し「イジめて」しまうので、麻酔をしないことには基本的に除去しきれません。

 「歯肉縁下歯石」をアメリカ歯周病学会所属の歯周病専門医が取った(SRPという処置です)場合、何ミリ以上の歯周ポケットでは除去できずに取り残しが多いか、という興味深いデータがあります。
なんとたった4ミリの歯周ポケットですでに取り残しが多くなってしまうのです!!!ということはかなり初期の段階で正しく手を打たないと手遅れになるとい うことです。アメリカは歯周病の先生は歯周病しかやらない、矯正の先生は矯正しかやらない、と専門性が非常に高いのですが、その歯周病専門医が処置してそ のデータなわけですよ、我々がそれに並ぶことが万が一あったとしても、コンスタントに上回れることはないでしょう、残念ですが。
 まずは、症例の患者さまもそうですが、「歯周初期治療」を受けていただき可能な限り歯石を除去して衛生的な口腔内と確立することと、それを維持することがいかに大変で、ダメージを受けたら回復が非常に困難であるということ、それを充分に理解していただきたいですね。

『歯と愛は失って初めて大事さがわかる』

 これは埼玉県蕨市で開業されている金子先生が患者さまに説明する時に使っていると、先日伺いまして「これはいいフレーズだ」と思いさっそく使わせていただきました。金子先生ありがとうございます!!いただきました(笑)。

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2008年7月28日

こんにちは。院長小川のホワイトニングのモニターとしての報告ですが、今日で3回目になります。まず、初回の写真と術後の写真を比較してみましょう。術前正面観です。
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そして術後正面観です。
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続いて術前の上の歯の拡大写真です。
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術後の上の歯の拡大写真です。
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変化が写真でも確認できるのではないでしょうか。自分ではかなり変わったと思いますし、新潟ツアーでは1カ月ぶりに会う友人には「歯が白くて出っ歯が強調される」とありがたくないダメ出しまでいただきました(笑)。
 患者さまがお知りになりたい事はまずコストと痛みだと思います。痛みは従来のものと比較したらまったく感じないと言っていいくらいです。マニュアルをあ えて無視して長い時間装着したり(みなさんはしないでくださいね。僕は患者さまに説得力を持って説明できるようにやってみただけですからね。)、連日装着 したりちょっと無謀なやり方で挑んだのですが、それでも多少は凍みましたが一日ほっとけば元の凍みない状態に戻りました。けっこう快適とおもいますよ。
 コストは上下で42000円です。この中に上下それぞれ2週間分のホワイトニング薬剤が含まれます。患者さまの注意が必要な部分はありますが、通常です と半年以上は白さが保たれますし美容室で「カラー&カット」のコストと比較してみてもランニングコストははるかに安いですけど、こればっかりは価値観の違 いになってしまいますね。
 ちなみに学生さんは先着10名様は20%OFFとさせていただきます。これは僕が大学生の時は財布に500円、銀行に1000円入ってると心に余裕があ りましたが(笑)、そんな経験から学生さんにとっては「ホワイトニング」ってちょっと割高感がありますもんね、だからサービスしちゃいましょう。

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2008年7月26日

こんにちは。ブログを書き続けて今日で100回です!!!これからも皆様に正しい歯科的知識を知ってもらうお手伝いができればと思います。今わかっ ていること、これから明らかになること、昨日までの常識が通じなくなることがあること、進歩は早いです。1年勉強しないと浦島太郎になるのがこの世界で す。置いて行かれないように今日も目黒の勉強会「Y・S・G」に診療が終わったら行ってまいります。

さて100回記念ということですから、僕が今一番力を入れている『インプラント治療』を今日のテーマとさせていただきます。インプラント治療とはおさらい になるかと思いますが、歯を失った場合の治療のオプションの1つです。しかし、歯を失うと歯だけでなく周囲組織も自動的に失われてしまいます。それを回復 することを「ティッシュマネージメント」といい、重要な位置づけにある治療になります。
 インプラントは所詮作りものですし、接続されるアバットメントという金属もまた作りものです。そしてアバットメント周囲の歯肉も作り物なんです。以前も 取り上げた「歯間乳頭」という歯と歯の間に存在する三角形の歯肉も、やりようによっては再現が可能です。これがなければやはり自然な口元には見えないです し、食べ物が挟まって歯磨きに時間がかかる場合もあります。
 JIADSのコンセプトである「清掃性の良い、長持ちする治療」であるためには、このティッシュマネージメントはかかせないものと思います。ただし、オ ペの回数が増えたりと患者さまにとってはうれしくないこともあるのですが、本来必要であった処置が従来は行なわれていなかった、医学の進歩に伴ってわかっ てきたこともあり、今現在は必要とわかっているのでぜひご理解いただきたいと思います。
 また、このティッシュマネージメントについてですが、特殊なマテリアルが必要でない場合は従来通りの費用で、追加の費用はありませんのでご安心ください。

 今日はインプラント治療の方が多く、メインテナンスの患者さま、プロビジョナル・レストレーションセット(口腔内に設置すること)の患者さま、 ファイナル・レストレーション(仕上げの歯。日本語使えって??)のセットの患者さま、ファイナルの型取りの患者さま、もちろんインプラント以外の治療の 患者さまもお見えになります。では、メインテナンスの患者さまの術前・術後の比較を写真でしてみましょう。まずは術前です。

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 こんな状態で頬側に骨が不足し、歯肉の環境も良くないので本来ならばGBRを併用して骨のボリュームを増やしてあげて、歯周外科をして角化歯肉を 幅を増やしてあげるべきです。ただし、患者さまはそれを望まれていないこと、タバコは絶対にやめられないこと、他科で薬を服用しており主治医との相談の上 複雑な処置やステロイドは控えた方が良い・・・など、なうべくオペはシンプルに行なうよう計画を立てて処置を進めました。

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 このようなファイナルが入っていますが、清掃状態が良好とは言い難い患者さまでまだ3ヶ月に一回のチェックをさせていただいています。もちろん10年保障制度が適応されています。



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2008年7月25日

こんにちは。昨日はお友達家族とディズニー・シーに行ってきましたが、けっこう暑かったです・・・。あたりまえか。まだお盆前なので混み具合も思ったほどではなく、30分待ちくらいで乗物に乗れました。でも暑さには応えますね。

 さて、今日は前歯の根尖病巣(おがわ歯科ブログ読者の方は、あっ、あれね。とおわかりの方も多いでしょう)が根管治療で治療できず抜歯してインプ ラントとなったケースのプロビジョナル・レストレーションまでの報告です。では、初診時のレントゲン写真から見ていきましょう。
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 と、こんな状況(どんな状況かっていうと、歯根が短くて病巣が大きく、再治療になるという3重苦!!)なので抜歯が必要ですが、抜歯してみたら骨がないんですね、かなり。そんエグイ(今言わない??)写真は控えます。それで抜歯がすんだ状態です。

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 かなり窪んじゃってますよね。このままだときれいに治しにくいのでGBRと言って骨を増成するオペをさせていただきました。ただし、この患者さま、たばこがやめられなくてですね、処置が100%期待通りに進まず少々トラブルがありました。

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 こんな状況です。良く見るとゴアテックス・メンブレンが一部露出していますので、予定より早くメンブレンの除去を行ないました。それから不足する 歯肉をCTG(軟組織の移植ですね)により獲得しました。いろいろ患者さまにもがんばっていただき、一応の機能回復と審美的回復がプロビジョナル・レスト レーションによりされた状態です。
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 CTGをしているため歯肉がまだ少し、デコボコしていますが時間と伴に回復するでしょう。食べ物であれば何を噛んでも大丈夫な仮歯(プロビジョナ ル・レストレーション)が入っていますので、ファイナルではありませんがご理解いただき長めに様子を見させていただいております。なるべく術後の変化がな いようにしたいですから、最後の歯まではもう少し待ってくださいね、Cさん。



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2008年7月24日

こんにちは。今日お話しする矯正は小児期の矯正で床型矯正、機能矯正などと呼ばれる類のものです。まずこの時期にしておきたいことは上下の骨格の成 長をなるべく正常に近い状態にまで誘導してあげること、個々の歯の問題にそう大きなズレがなければ上下の顎の関係をなるべく正しく誘導すること、この2つ に重きを置いています。
 上下の骨格が正常な大きさで、なおかつ上下の顎の骨が正しく相対しているのであれば、多少の叢生(乱食い歯)などはそんなに治療に時間はかからないのです。そこを目指した1例を紹介します。ちなみにまだ経過観察中で現在は何も装置は入れていません。

初診時の口腔内の正面です。
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横顔です。
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 けっこうな反対咬合で、上顎の発育が遅れていますね。このままでは深刻な状況が予測されます。そのため診断をもとに床型矯正装置を作り装着してもらいました。この装置は半年くらいつけてもらいました。

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 ダイヤルを回転させるとピンク色の部分が前後に開き、前歯部分が前方に押し出されます。これを着けてもらい半年間過ごしてもらいました。その後装置を外して現在は経過観察をしています。現在の正面からの写真です。

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 そして横からの写真です。
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 現在はCDEという側方歯群の交換期であり、今後永久歯が出てくることで歯の背が伸び噛み合わせが挙上(噛みこみが浅くなる、つまりこの場合は改 善)すると、下顎は後下方に移動しますから自然治癒する可能性もあり、反対咬合については注意深く経過を観察していきます。いつもニコニコしながら通って くれて先生もMちゃんの笑顔を見るのが楽しみですよ。これからもがんばろうね。

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2008年7月23日

こんにちは。今日は右上の奥に違和感があるとのことで来院されました患者さまのケースについて報告していきます。

 20代の女性で右側で噛むと違和感があるとのこと、ただし激痛ではなくこちら側で噛まなければ日常生活では困らないとのことです。歯周ポケットの 有無のチェックでは○を付けた歯の後ろ側には危険な状態の10ミリ以上のポケットの存在が確認されました。まず、レントゲン写真です。

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 ○の中が黒く写っているのもわかると思います。これは上から降りてきている親知らずがこの歯を押しているために、吸収が起きている様子です。吸収ってイメージがわきにくいかもしれませんが、要するに歯が溶けているのと同じような変化が起こっているのです。
 もうこの吸収が起こっている歯は抜歯ですね。このケースでは出てきかけている親知らずを抜歯した部分に移動させて機能させることができそうですが(部分矯正)、そうならない場合も多いです。
 

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2008年7月22日

こんにちは。インプラントを考えた時に、抜歯する歯に感染がなく、歯の周囲360°に骨が存在する場合「抜歯即時インプラント」が可能なことがあり ます。症例を選ばないとその時はいいですが、悲惨な結果を招くことがあります。そんな抜歯即時インプラントのケースをご紹介します。悲惨な結果を招かない ために何をしたのか?

 25歳の女性なのですが、根管治療は一見問題ないように見えると思いますが、再根管治療であるため予知性が低いこと、歯根が短いため若干の動揺が あること、などより『セラミックできれいに治したい』ということで治療を進めてきましたが、「コストをかけても長持ちしないかもしれない」、「保険だった らまだいいかもしれないけど、セラミックを入れて持ちませんでした、では済まないし、こちらとしても後味が良くない」ということを話し合った結果、抜歯し てインプラントの方が審美的に回復しやすく、予知性が高いとの結論にいたりました。

 根管充填時のレントゲンと口腔内写真です。
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歯肉の下まで虫歯が進行していてやっかいですね。これをインプラントをするにあたって5ミリくらい浮き出させて、そしてなおかつ唇側に移動しておきます。 そうすることで抜歯即時インプラントは術後の歯肉の位置が読みにくいという欠点がありますが、これをあらかじめ高位にしておくことでコントロールします。 また、頬側から上顎唇側の抜歯部位は骨が痩せて行きますので、それもコントロールする意図があります。
 
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 術前の意図通りに歯が移動しています。この後歯の周囲組織の安定を待ってから抜歯即時インプラント埋入を行ないます。術後のレントゲンと写真です。
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 上顎前歯部分は口蓋側低位埋入が基本とされ、JIADSでは「3IN DOWN2」と言って予測歯頚線(予定される歯肉の位置)から2ミリ下で、 歯の中央部分より3ミリ口蓋側にインプラントの中央が来るように埋入することを推奨しており、それに従ったポジションに埋入しています。
 あとは歯肉の治癒を待ってきれいな歯を作っていきましょう。


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2008年7月21日

おはようございます。みなさまは連休いかがお過ごしでしょうか?私は土日は新潟で学会に参加しておりましたので、クーラーの効いた教室で講義を聞いてきました。さいわい暑い思いはしませんでしたが若干寒いくらいで、体調がおかしい、まあクーラーにやられた感じです。

 今回の研修の内容ですが天然の歯が元にあったように治すには、なくなったものを再現しなければならないので、ただインプラントの設置を行なえばい いのではなく周囲の組織、つまり骨や歯肉もボリュームに不足があればその増成をしましょうという話でした。ティッシュ・マネージメントという分野ですね。 これはJIADSでは何度も話を聞いていますので、グループによる考え方の違いを確認することになりました。
 それと、インプラントを設置する際に用いるサージカル・ステントの製作の実習もありましたが、これは講師の杉山先生の2日コースを受講していたので復習 となりました。2年前に受講したときと基本的な内容に違いはなく、この方法はある意味確立された手法なのだと思われます。

 土曜日の夜は古町にある新潟の郷土料理屋に行きました。ドジョウの唐揚げと、わっぱ飯・・・あとは忘れました。こいつのせいで・・・
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 講義の内容が濃かったせいか、みなお疲れの様子。
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 仁君が病み上がりだったこともあり、早めにホテルに戻り次の日に備えました。

 2日目は模型に対しての埋入実習ですが、いまさら・・・ねえ・・・、とも思いますが、しっかり模型に埋入してきました。いまさらというのはどうい うことか、模型みたいにきれいな状態で骨が残っていることなんかほとんどなく、実はたいして参考にならないんです。ですが、数多くの勉強会に参加してきま したが、模型はだいたい一緒なんですね。そうするとインプラントのメーカーごとの埋入感覚には違いがあって、しっかり骨に食い込んでいて安心だなとか、そ うでもないなとか、工程がシンプルだなとか・・・、いろいろわかってきます。新潟の研修で使っているものは自分が使用しているシステムと比べても遜色な く、良いと思えました。

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2008年7月20日

こんにちは。28℃を上回ると人は作業効率が下がることがわかったようですね。当院ではインプラントのオペ中は若干寒いかもしれませんがそのためで す。嘘です(笑)、知りませんでした。ですが、滅菌ガウンを我々スタッフは着ますから空調を強めにしています。膝かけの用意はありますが、夏場のクーラー に弱い方はお申し出ください。作業効率が下がらない程度で対応します(笑)。

 さて、インプラント治療を行なった患者さまに歯が入りました。まず1本。その奥は歯周病によるダメージが大きくまだ治癒待ちです。まず術前の状態から。
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 このように奥に2本歯がない状態です。ですが、過去に右下の奥にインプラントが入っており、インプラントがどういうものなのかご存じの患者さまなのでこの欠損部分もインプラントで治療をしたいとのご希望でした。術後です。
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 ここは落ち着いたので、そろそろ奥にもう1本追加していきましょうね。

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2008年7月19日

こんにちは。昨日は「お稽古」でしたが、テコンドーの有段者の方がいらしてまして、初めて間近でテコンドーの動きというものを見せてもらいました。なんでも極めた方は姿勢がきれいで「スッ」っとしている印象を受けました。カッコ良かったです。

 さて、さっそく今日もインプラントのメインテナンスにいらした患者さまの報告です。治療が終わってまだ2年くらいですが、とても清掃を丁寧にされ ている方なので6ヶ月に一度のメインテナンスを行っています。今日は左右に動かした時の接触が出ていたので、噛み合わせの調整をしました。といっても研磨 程度ですが。

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 他の歯もきれいなっている「えらい先生の症例写真」を見ることがありますが、僕の臨床を行っている現実として問題ないところは触れたくないですね。患者さまもなんら不満はおっしゃっていませんから。これからも今のペースを守って来院されてください。

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2008年7月18日

こんにちは。根管治療してみて結果が良くなかったら抜歯してインプラントとなる可能性がありましたが、幸い根管治療で改善が認められたので抜歯を回避できました。

 治療の前のレントゲン写真から。
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 通法に従って水酸化カルシウムを用いて根管治療を行って3か月後の状態です。
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 これを繰り返して5ヶ月後の状態です。あっ、根管充填後です。
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 感染の程度にもよりますから、根管治療でなんでも治るわけではありませんが、治るようにやれば治るものは治るんです。今日もグッジョブ!!!

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2008年7月17日

こんにちは。今日は当院のサイトの歯周病のコンテンツに入っている、GBRのケースのその後を報告したいと思います。右下の6番目の歯が割れていて、しばらく経過してからいらっしゃった患者さまです。

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これはもしかしたら6の手前の歯の後ろ側の骨もダメージを受けているのでは・・・と嫌な予感が。しかし抜歯時に確認したところ若干の吸収(骨が下がること を吸収と表現します)はあるものの、レントゲン写真ほどではありませんでした。そこでGBRのオペをさせてただきました。術後のレントゲンです。

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 オペ中の写真はキツイと思いますのでレントゲンだけで説明していきますが、頬側(外側)から舌側(内側)まで見通せるような骨の吸収なので、GBRのオペから6ヶ月くらい待ってからインプラントの設置を行ないました。

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 埋入してから2ヶ月後のレントゲン写真です。
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 良好に経過しております。通常インプラントの安定度を「ぺリオ・テスト」という機械で確認するのですが、問題ない数値を示しています。骨のダメー ジがあってもインプラントは可能ですが、とても時間がかかってしまします。歯をむりやり使う、なんとか持つところまで、そういうことをしてしまうと治すの は大変なんです。なんでもタイミングを逃すとねえ、そう思いません?

 

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2008年7月16日

こんにちは。根管治療の10回連載が終って間もないのですが、こんな場合「ああ、こんなになったら歯を抜くしかないねー」って言われますよね、きっと。

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 根の周囲に骨の支えがなくなっているようにレントゲンも写っていますし、歯も揺れがありました。ただタイトルにある「抜歯してインプラント」する と言っても、これだけ骨のダメージが大きいとインプラントの設置がしやすい骨ではないですし、ここは下の前歯であり隣の歯とのスペースから考えて、2本の インプラントの埋入は不可能(に近い)です。
 そのため、患者さまもなるべく抜歯はしたくない、術者側としても保存しておきたい、両者のゴールが一致したのでなんとか保存的な根管治療をしてみましょ うということになりました。もし根管治療をしても芳しくなかったら、根管治療で回復可能なところまで骨を回復させ、それから抜歯した方が、たとえブリッジ で治療することになったとしても、歯肉がガクッと落ち込むことも避けられますからいいのではないかと考えました。

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 なんとなく根の周囲の骨が回復しているように見えませんか?そして、根管充填したところです。
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 流動性を持った「ウルトラフィル」がオーバーフローしないということは、根尖部分の歯周組織は治癒していると考えられます。このころには歯の揺れ も止まりました。ただ、根管治療のやり直しのケースですし、残存歯質が薄いため予知性が低く歯が折れたり、割れたりする可能性があるため注意深く経過観察 をすべきと患者さまには話しました。そろそろメインテナンスに来てくださ~い、お願いねMさん。

 

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こんにちは。今日は歯並びについてですが、そのなかでも成人矯正の部類になりますが、お話ししてみたいと思います。初診時は「このままでは将来歯を 失うのではないか、それが心配なので今子供たちが矯正(当院で治療中です)しているので、自分もやってみようと思いました」とのことで、相談にお見えにな りました。

初診時の歯並びです。まず正面から。
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次に上の歯並びの様子です。
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これは下の様子。
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けっこう手ごわいですよ、これは・・・。すでに抜歯されている個所もあるし、左右非対称ですし。これが1年半かかりましたが、現在ここまできれいに治ってきています。

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上の様子。
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下の様子。%E4%BB%B2%E5%B1%85%E7%B5%82%E4%BA%86%E9%96%93%E8%BF%91%E4%B8%8B.JPG



 だいぶいい感じになってきましたね。成人してからでもこのように治療は可能です。あと少しですからがんばりましょうね、Bさん。

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2008年7月15日

こんにちは。今日は2回目になりますが自分のホワイトニングの経過報告です。これまで苦痛らしい苦痛はなく、下を始めた時に凍みましたがそれ一回だけですね。

 ではホワイトニング前の写真。
PICT1344.JPG

2週間がんばった後です。
PICT1454.JPG

写真で見るとあまりわからないですねー。自分では変わった気がしますけどね。また報告します。あっ、歯が長いとか、そこ見ないでいいですよー(笑)。

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2008年7月14日

こんにちは。インプラント治療を受けて数年経過する患者さまですが、定期的にメインテナンスに来院されてるので非常に良い経過を確認させていただきました。ご紹介します。

左下の奥歯2本がなく噛めないとのことで来院され、2本インプラントを埋入させてもらって治療させてもらいました。奥がゴールドなのは噛み合わせの問題で破損を防ぐためにこのようにさせてもらいました。おかげでトラブルなしです。
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 普段の清掃も良好なので、こちらの患者さまのメインテナンスは6ヶ月に1回とさせていただいています。これは一番長い間隔ですね。丁寧に清掃をしていた だければ、メンテも楽チンです!ただし歯ブラシは数分とおっしゃっていたと思いますが、これは清掃性の良い口腔内を提供できた結果でもあるかと思います。

 

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2008年7月13日

こんにちは。ふざけたタイトルでまことにすいまめ~ん(笑)。
 どんなにまじめに根管治療をやってもどうしてもうまくいかないケースがあります。今回はそれについて報告させていただこうかと思います。

 再治療ではあったのですが隣の歯が抜歯になってしまったため、この歯がキーになるためどうしても保存をしたかったわけです。まず初診時のレントゲン写真です。
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 白く写る金属が入っている2本のうちの右側の歯は根尖病巣は治りそうですが、歯根が短くカリエスも深く保存が不可能でした。左側の歯はなんとか根 管治療をさせてもらって保存することを第一に考えてみました。通常行なうように根管内の異物(金属や根管充填材)を除去して、水酸化カルシウムを入れて様 子を見ることにしました。この時点でも根尖の形が気になります。

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 1ヶ月後のレントゲン写真です。あまり変化がないですね。根の先にあふれているのが水酸化カルシウムです。

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 これが4ヶ月後のレントゲン写真です。・・・・・変化がない・・・・。

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 これが7ヶ月後のレントゲン写真です。ここまで根管治療をさせていただいて芳しくないことを患者さまにお伝えして、『保存してブリッジの土台とす るには、予知性がない』ことを良く考えて、抜歯を検討してもらうことにしました。ただこれまでのがんばりもありますし、即決はやはりできないと思われたの で、一回冷静になるために時間を空けてから再度コンサルテーションをしようと思っています。
 こういう場合は根尖部分の根の外側にまで炎症が波及していて、そのバイオフィルムを解決できないためではないか、と以前講習会で聞いたことがあります が、まさにそういう状態なのではないかと考えます。つまり「歯根端切除術」の適応か、もしくは抜歯かで対応せざるを得ないと思います。ただし、「歯根端切 除術」で保存を試みる場合は歯根の長さが短くなるため、ブリッジの支台としては不適格となります。したがって欠損部分はインプラントで対応することになり ます。抜歯をする場合も2本インプラントを設置するか、もっと設計の大きなブリッジ(僕はあまりオススメしませんけど)にするか、ですね。歯科オタクのみ なさんはどのような選択をされますか?

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2008年7月12日

こんにちは。このブログを書いているちょっと前にある患者さまに歯石除去のため麻酔をしてきたんです。もう10回くらいは通院されていて麻酔なしで 取れる「歯肉縁上の歯石除去」は終わったんですが、「歯肉縁下の歯石」があとわずかに残っている、そんな状況です。しかし、いつ来ても前回お掃除した部分 に汚れが着き、食べ残しすら着いている、タバコの歯周病に対する害についてもお話ししたけれども禁煙されていれる様子もない。残念ですけど、病気は我々 (クリニックスタッフ)が治すもの、患者は病院に通っていれば治る、そう思われているのならば間違いですよ。治りませんね、それじゃ。何が悪いのか、どう すればいいのか、それをお伝えして治すお手伝いをする、それが我々の仕事ですから、患者さまが本気になってくれなくてはどうにもならないんです。グチで す、すみません。

 では、根管充填9回目ですが、もうほとんど僕が考える根管治療及び根管充填についてはお伝えしてきたと思います。これからは、症例ごとのレントゲ ン写真を見ながらそれぞれの問題点、今の僕ならこうする、みたいなことを書いていきます。ここまでの根管治療・根管充填についてお読みの方は、歯科医師な みの知識があるのではというくらい「根管治療オタク」になっていますから、ご自分の通われているクリニックで自分がどういう治療を受けていたのか、今後は どういう治療を受けたいのか、もうはっきりわかりますよね?ただ『治らないものは治らない』ということがあることもしっかり理解してくいださい。神様が 作ったものを人間が修復するのですよ、敵うわけがないじゃないですか。

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 これは単根管のケースです。根管内が緊密に封鎖されています。いいですね。今日もグッジョブです。

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2008年7月11日

こんにちは。心配された(自分だけだな・・・)足の腫れもなく、診療室の靴もちゃんと入りました。良かったです。
 今日もまたまた、根管充填シリーズ。今日で8回目を迎えますが太い根管ていうのは意外とそれだけでやっかいだったりします。清掃しにくく神経の残骸がい つまでも取れにくかったり、根管充填時に圧をかけにくかったりします。しかし、当院では繰り返し伝えしている正しい根管治療を行なえば、専門医の先生には 劣ると思いますがなかなかいい結果をだすことができると思います。

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 このレントゲンの患者さまはたしか10代の男性であり、もちろん歯髄の保存が望まれるのですが、そうもいかず抜髄をさせていただいて根管治療を行 なったケースです。やはり生えてからまだ時間が経っていない永久歯なので、根管が非常に太いことがこのレントゲン写真からもわかりますね。当院でのスタン ダードな治療を進め、根管充填も終わりましたが、真中の太い根管の根尖(根の先の部分)に圧がしっかりかかり、わずかなオーバーフロー(ほんの少しだけ根 尖から出ています)が認められ根尖が完全にシールされているのがわかります。
 こうなっていれば安心です。ただし若い患者さまの場合当然根管治療をした歯を長くこれから使っていくわけなので、慎重に経過観察をしていきたいと思います。

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2008年7月10日

こんにちは。このブログを書いている今日は実は例の「お稽古」の日なんですが、みんなK1を見ており熱い、熱い!!!いやー、楽しかったですね。こういう時は冷静にカウンター狙いで・・・なんて無理無理(笑)。血が濃いんだから。打たれたら倍返しでしょう。ねえ、仁君。

 今日も根管充填のレントゲンを見ていきましょう。もうええっちゅう感じですか?根管治療にご興味のない方は無視していいですよー。これは左下6の根管治療を行なったケースの根管充填後のレントゲンです。

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まあ、普通に根管充填が終わったところですね。今日はその先の「支台築造」について話していきます。このレントゲンの患者さまは治療が若干後手に回ってし まいましたので、歯質の切削量が多いですよね。まあ、これはカリエス(虫歯)を取り残してはいけないですから、やむを得ないわけですが、そんな中でなるべ く歯質を切削しないで根管治療を行なうことに大きな意味があります。
 それは根管治療が終了して歯を作るにあたって、その後の歯の強度の確保をするためには歯質が厚い方がとても有利ですよね。だから根管治療には、なるべく 視野も確保したい、でもその後の強度の確保もしなければならないというジレンマがあるわけです。ちょっとしか削らなくて神経の取り残しがあっては本末転倒 ですし、かといって完全な根管治療ができていても強度がなくては、それもまたダメです。

 なるべく歯質を確保して根管治療を終えて、歯の補強として「ファイバーコア」を用いて歯質の強化をします。ここでメタルを根管内に入れるのは自分 の歯だったら御免蒙ります(ごめんこうむります)。なぜか?金属は腐食しますし接着剤が溶けていずれ脱落します。多少の動揺が生じたところで、硬いもので も噛んでしまったらアウト!ですよね。歯が壊れます。ファーバーコアを歯に接着して強度の確保をしてほしいです。できれば唾液の混入を避けてラバーダムも して、ですね。そこまで、根管充填から支台築造までラバーダムをかけっぱなしにして行なえば、コロナルリーケージ(唾液の漏えいによる感染)のリスクは最 小限にできますね。ただ材料によってはそれもできない場合がありますし、国が考える「支台築造」は必ずメタルを含みます!つまり保険治療では自動的になん らかのメタルが入ってしまうのです。だから、根管治療が終わったら「土台はファーバーコアとメタルがあって・・・・」とお話させていただくのですが、「予 診表に保険でって書いたでしょ?なんで自費を薦めるの?」って言われることが多いです。でもね、って言いたいですけど、人の受け取り方はいろいろで、必ず しも好意的には受け取られないんですね。でも本当にいいモノは知ってほしいですし、これからも心が折れない限り(笑)、皆様にお伝えしていきたいと思いま す。

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2008年7月 9日

こんにちは。ここ1週間くらい自分がモニターになってホワイトニングをしています。新しく導入する薬についてどんなものかを、自分で知っておくため です。本来の目的はそうだったのですが、どうせなら変化の具合を写真に撮ってブログで公開してしまおうと考えたわけです。安易な発想ですねー。従来のホワ イトニングの薬って若干凍みるんですね、使用後は。なのでその程度とか、使用時間をオーバーするとどうなる(絶対にルールを守らないで無理をする人がいる ので)のかなどを確認したかったんですが、その必要がないくらいなんともないですね、今度のは。さすがに毎日やっていたら少しは過敏な状態になりました が、それでもなんてことない。進歩するもんですね。

PICT1345.JPG
 これが私の歯の正面なのですが、歯並び悪っ!!!焦りますね、コレは。昔は近所のおじさんに「宗ちゃん、歯並びいいねー。俺も昔は・・・」なんて言われていたんですよ、これでも。どうやら僕もおじさん側に来ちゃったんですねー、カナシー。


 そしてこれが上だけホワイトニングして、およそ1週間後の状態です。写真を撮る室内の条件、フラッシュの当て方、カメラのモード、撮影者も同じで、なるべく同一条件下での撮影を心がけました。

PICT1368.JPG
すこし明るくなった気がしませんか?本人だけの思い込みでしょうか(笑)??まだ1週間しか経過していないので、このまま使用してみます。また報告させていただきます。

 上だけクローズアップした写真で比較します。おっさんの歯のドアップなんか、見たないっ!って怒られそうですけど、デキの悪い色見本と思ってください。まず術前です。

PICT1346.JPG


1週間後です。
PICT1369.JPG
急に真っ白くはならない、っちゅうことですかね。気長にやってみます。

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2008年7月 8日

こんにちは。歯に起こる不都合ですが、なんであれ原因をたどると意外と単純なんです。①細菌の感染 ②咬合力 ③その両方 これだけなんです。
 虫歯とか歯周病は典型的な①による病態ですね。歯の表面に虫歯の原因菌が付着して進行したものが虫歯です。歯と歯肉の境目に歯周病菌が感染して骨の破壊が進行したものが歯周病です。
 ②によるものってなかなか自覚しにくいかもしれませんね。歯ぎしりによる歯の擦り減り、歯のひび割れ、詰め物が取れやすい、などがあります。③はきびしいですね、これらが合わさって起こるわけですから治療が非常に困難になってきます。

 今回は根管治療がテーマですから、力の関わりについては別の機会にお話しします。じゃ、この前振りはなんだったのか?そうです、まずはこのレントゲン写真を見てください。
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 実はまだ根管治療の途中でのレントゲン写真ですが、水酸化カルシウムを入れて仮コア(歯を傷めないレジンコア)を入れて、プロビジョナル・レストレーション(仮歯)が入っています。
初診時の患者さまの主訴は噛んだ時の違和感でした。まず歯周病の有無の確認からと考え、歯周ポケットの審査から行ないました。初診時にはポケットは存在し ませんでしたが、このレントゲン写真を撮る頃にはこのようになっており、今思えば初診時から歯にヒビが存在し、そこに感染が起こって歯周ポケットになって いったのではないかと考えています。
 通常通りラバーダムをして根管治療を行っています。根の先の病巣は水酸化カルシウムがオーバーフローしていないことから、このレントゲンを撮った時点で 問題ないと思われました。しかし周囲を探ると限局した歯周ポケットが存在するのです。そこに「ガッタパーチャ・ポイント」という根管充填で用いる材料を歯 周ポットの中に入れて(すでに隙間が空いているから痛みはありません)レントゲンを撮ると、「ガッタパーチャ・ポイント」が根の分岐部あたりまで入ってい くのが確認できました。
 何が言いたいのかですが、歯がダメになる原因はとても複雑であると言うことです。この歯のトラブルを今振り返ってみると①咬合力によって失活歯(神経が なく呼吸していない歯)にヒビが入って違和感があった②根管治療を行なうも病態としてはヒビを伝って感染が広がり歯周ポケットを作ってしまった(これはも うすでに防げない状態です)③根尖に病巣はないが、ヒビ周囲には感染が残っている。このような順序で病状が進行したものと考えています。
 ただし、現在症状はなく「歯周外科処置」などは受けたくない、抜歯するのも嫌だ、ということでこの状態でプロビジョナル・レストレーションが入って、時々経過観察にいらしていただいているのです。
 この患者さまにはお気の毒ですが、「がんばって歯を残すには遅すぎる。早く抜歯をして歯の周囲の組織を守ることを考えるステージにある」ということを、 正しく理解していただき抜歯を行なうべきと考えます。そうしないと今後抜歯しっぱなしというわけにはいきませんから、なんらかの形で歯を作らねばなりませ ん。その時インプラントという選択肢を失うことになるかもしれないからです。

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2008年7月 7日

こんにちは。根管充填も5回目をむかえました。今日は昨日に続いて特徴的な歯の形態を有するケースとして「側枝(そくし)」のある根管充填を見ていきましょう。

 一般には「側枝」は根尖付近の4ミリに多いとされます。側枝とはあくまで枝ですから、直接ファイルなどを入れて治療はできません。通常は薬品を 使って内部にあるタンパク質(神経などがそうです)を溶かし除去したり、主根管に超音波洗浄機を入れて刺激で側枝を洗浄します。当院では今現在は超音波に よる洗浄を行っています。サブソニックと呼ばれる超音波で器具の先端方向には切削の刺激が加わらないため、余計な部分を削ってしまったりすることはありま せん。使用している
「リスピソニック」は先端部分に刃は付いておりませんので、先端方向を破壊的に切削することは不可能です。なぜ薬品を使用しないかですが、元々体の中にあ るものや体に対して害のないものならばいいのですが、もし微量でも残留した場合が心配なことと、薬品の刺激で歯質が弱まること、その後に設置する「ファイ バー・コア」との接着性が悪くなる可能性があること、などを考慮してのことです。

 時間をかけて根管内の異物を除去して、サブソニックによる「キャビテーション効果」によって洗浄することで側枝の部分も洗浄可能とされています。 キャビテーション効果とは物体を水中で高速で動かすと気泡が発生することです。気泡は浮き上がってきますからその効果で汚れを浮き上がらせることができる んです。
 根管内の異物がなくなり、乾燥が完全に行なわれるとやっと根管充填が可能になります。私の使用するウルトラフィルは乾燥されていればしっかり根管内を隙間なく満たしてくれます。
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このレントゲンの根の先端付近に注目してください。一見すると先端まで薬が入っていないようにも見えますね。しかし、神経の入口が根の先端にあるというの は、ただの思いこみでして先端からズレた位置にあることもたまにあるのです。先端付近に細くウルトラフィル(根管充填剤)が入って行っているのが確認でき ます。わかりますか?これが側枝ですね。入っているからどう、ということではなく、できる限りの根管治療をさせてもらった結果このようなレントゲンが撮れ たという方が感覚的に近くて、実際は治療中に「あっ、側枝!」なんて感覚的にわかることはありませんから。根管治療って難しいですよ。

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2008年7月 6日

こんにちは。これまで3回にわたって根管充填についてお話してきました。今日は難症例と言われる歯の形態についてのお話からスタートします。といい ますか、根管治療自体が難しい治療であって簡単なことってあまりないんですね。でも列挙するとこんなカンジ、根尖(根の先)付近で枝分かれしている、根尖 で分岐がある、様々な影響で根管が狭窄している、再治療の歯すべて、などです。

 そういう難症例であってもこちらの装備で「中くらいの難しさ」になります。その一つが「マイクロスコープ」です。5倍~30倍に拡大して歯の内部 を観察できます。隠れた根管を見つけたり、折れた器具がある場合それの除去に使用したり、ラジ・・・、いえ(笑)、レッジとかフィンと呼ばれる根管と根管 がつながった場所などを超音波で砕いて行く時に使用したり、用途は多岐にわたります。見ながら治療をすることと、こうかなあという思い込みで治療をするの と、やはい結果は違いますよ。持ってるから言うのではなく、絶対に違いますよ、それが科学です。科学と言えばラバーダムもそうです(連日叫んでますね、 私)。唾液の混入を防がずして正しい根管治療はありえないんです。細菌が見えますか?ウィルスが見えますか?だから侵入に気付かないんですから、せめてそ れが含まれることがわかっている唾液の侵入は防ぎましょう。でもこの国は必要ないと判断しています。なぜでしょう?国が我々歯科医師を信用していないんで しょうね、きっと。

 いくらマイクロスコープを使用したとしても治療が困難な歯の特徴的な形態があります。その一つが今日御紹介する「樋状根(といじょうこん)」で す。これは下の7番目の歯で時々みます複数の根管がつながった形をしています。簡単に言うと根管は管(くだ)ですが、樋状根の根管は大きな隙間といいます か、狭い空間ではないんです。ということは、そこに入っていた歯の神経(歯髄)を取り残したり、根管充填するにも従来のラテラル根管充填では空隙を残した り、ラジ・・・(しつこい?)完全な形で治療をしにくいのです。
 根管充填の連載(?)の中でも書いていますが、根管充填のキモは根尖のシールだということ。これを踏まえて考えると広い空間のある樋状根は「圧」をかけて根管内を封鎖しにくいですよね。
 型枠の中に粘度を詰めて動物の形にする遊びを想像してみてください。しっかりと「象さん」の形を作りたければ、粘度をギューっと型枠に詰め込みますよ ね?それと同じなんです。根管充填もしっかりと圧をかけないと、どっかに隙間ができてしまうんです。それでは細菌の住処を与えることになり、再感染を防げ るシールができないことになります。これができるのが「垂直加圧式の根管充填」のメリットなんです。

 実際の症例のレントゲン写真です。
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すばらしいテクニックをお持ちの根管治療の専門医の先生ならば、従来のラテラル根管充填で充分良い結果を出せるのでしょうけれども、根管治療専門ではない 一開業医の私が良い結果を出すにはウルトラフィルによる「垂直加圧式根管充填」は非常にありがたいものです。ここまで封鎖ができるのであれば、難症例の ケースであっても今までのような不安が残ることも減ったのは間違いないです。
自分にできることを少しづつお伝えし、患者さまやブログの読者の方の理解を深めるお手伝いができれば幸いです。

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2008年7月 5日

こんにちは。さて根管充填の3回目ですが、アホにはなりませんよ(笑)。まじめにやっていきましょー。

さて今日取り上げるケースは「マイクロ・スコープ」を使わなかったからか、1本根っこを見逃しているケースです。術前のレントゲンから見ていきましょう。

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 これはなんだかねえ、ホントに本気で治療したんですか?と聞きたくなるような状態ですが、症状は強くなかったです。よーく見ると、薄~く根っこの 形が見えませんか?あるだろうなと考え、歯の内部を「マイクロ・スコープ」で確認して探していきます。するとやはりあるんですね。4根管目が。ちなみに3 根管までは保険で請求できますが、4根管目、5根管目、などは保険で請求できないんです!!!国は何を考えてるのでしょうか・・・。だから4本目なんて あってもやらない、なんてことが起きるかもしれないでしょう。今回のケースは最善を尽くしても見つけられなかったとい考え(でないとやりきれないですよ ね・・・)、もしかしたら5本目がないかな?というスタンスで探しましたが、この歯は4根管の歯と判断して根の治療を終えました。治療終了後のレントゲン 写真です。

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 どうでしょうか、これならば4本目の根がどこにあったのか、もうお分かりですよね?根の先端まで封鎖する薬が入っており「根尖部分」をシールしています ね。治療の対象となる歯に何本治療すべき神経の管(根管)が存在するのかを、ちゃんと事前に把握して治療を行なうという意味では、CTを撮影するというの も有効かと思います。しかしCTはわかりすぎてしまい、わずかな希望を持って当院にいらした患者さまに引導を渡すことになってしまうこともあります。ただ これは「無駄な治療」をせずに済んで、患者さまと私、ともに良かったとも言えますよね。

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2008年7月 4日

こんにちは。当院のサイトをご覧になって来院される患者さまの中に、、正しい根管治療を受けたいということでいらっしゃる方が非常に多いことがわか りました。これは私がサイトを開設した意図とは若干ズレがあるのですが、これは正しい根管治療(もっとちゃんと行なわれていると思ってました・・・)につ いて皆様に正確にお伝えする義務があるのだと考え、これからしばらくは「根管治療特集」と言いますか、集中的に根管治療についての経過報告や、繰り返しに なりますが「正しい根管治療に必要なこと」、「国はどう考えているか」、「質を問わない患者さま中心ではない医療」などなど、歯科医療に従事して13年目 になりますわたしがわかることについてお話していきます。

 従来使用されてきた「ファイル、リーマー(使ったことないな・・・)」ですがステンレス製のものが主流だったと思います。これは硬いですから切削 能率はいいのでしょうが、材質の特性上「まっすぐに」なろうとします。ということはですよ、曲った根に対して使用したらどうなると思いますか?曲った根っ この中をまっすぐにしたがる、これはわかりますよね。そうすると本来の根の先端にある穴が、元あった場所から根の治療を進めれば進めるほど、ズレていきま すよね?これは根の先端(根尖といいます)を壊すことになります。こうなってしまったもののリペアは正直できないです。ですから「一番最初にその歯の根の 治療をする先生の責任は重い」のです。それもあって当院では「再治療になる根管治療」は基本的に自費治療はお断りしているのです。責任の所在がはっきりし ないからです。治療の結果が伴いにくいからです。
 では、根の先端がズレてしまわないように治療はできないのか?そんなこともありません。「曲った根管に追従する」フレキシブルな「ニッケル・チタンファ イル(以下NTファイル)」を用いて、無理な力を加えず根管治療を行なえば確実な結果が得られるのです。NTファイルをうまく使用すれば根の先端の位置を 変えることなく曲った根管を曲った状態のまま拡大ができます。では拡大が終わり「根管充填」まで終わった状態のレントゲンを見てみましょう。

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 まあ、これは一根管ですから比較的イージーなケースですが、もし力でグリグリと硬いステンレス(ステンレスでも柔らかいものもあります)のリーマーなど で根管治療を行なった場合、湾曲していた形態に追従することなく「怖い何か」が起こりそうですね。もちろんどんな場所であれラバーダムはすべきですね。
 これは一つのデータですが「日本歯内療法学会」に所属する(私は所属すらしていませんが)歯内療法(根管治療)専門医のうち必ずラバーダムをする先生が どのくらいいらっしゃるのか?なんと25%!ですって。それに加えて50%の先生がしないと答えたそうです!!!こっちの方が問題大きくありません??あ なたたち専門医でしょう???それでいいのかと私は思いますが、患者さまの立場からはどうお感じになりますか?

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2008年7月 3日

こんにちは。昨日、一昨日とキャンセルで暇な時間ができたため、急遽スタッフを集めて勉強会を行ないました。できた時間はなるべく無駄にしないよう に、スタッフ教育に充てさせていただきました。とは言っても若い子たちですから、患者さまにおかれましては、不慣れな言葉使いで不快な気持にさせてしまっ たこともあるでしょう、悪気のないちょっとした言葉の間違いが気になるという方もいらっしゃるでしょう。申し訳ございません、私もなにぶん若輩者でござい ますので、皆様の御指導、御鞭撻をいただければ、幸いかと存じます。ちょっと硬いスタートですが、「昨日の自分を否定することから明日への進歩の道が開け る」と思います。昨日の自分に満足せず、さらなる進化を遂げる意味でも冷静に自分のポジションを見つめていきたいと思います。


 さて、タイトルの「根管充填」ですが、これは「根管治療」が感染している「歯の中の掃除」だったとすれば、そこに2度と感染が起こらないようにシール (封鎖)することです。根の先に膿(うみ)ができていて・・・とか、根の先端に当たる場所が押すと痛い、歯ぐきの付け根が繰り返し腫れる、などなどこれら は「根の治療後の再感染」の可能性があります。これはこのブログでも再三指摘させてもらっている「ラバーダム」の必要があったり(しかし国はラバーダムを 保険から外しました!!!)
、「マイクロスコープ」による完全な見落としのない治療がされていなかったり(マイクロスコープも当然国は保険適応するつもりはないでしょうね・・・)、完全な封鎖が得られるような根管充填ではなかったり、いろいろ理由はあるでしょう。
 当院で採用している「根管充填」の方法は、「ウルトラフィル」という「垂直加圧式根管充填」です。なんでも垂直加圧式ならいいのかというと、そんな単純 なものではないのですが、正しい根管の洗浄ができた上で、しかも正しいタイミングで根管充填できれば、かなり良い結果が得られると考えられます。私は吉川 宏一先生、青井良太先生のコースを受講してこの考え(クインテッセンスという歯科雑誌に今連載されています)を学び、実践させていただいていますが、良い 事の方がはるかに多かったと思います。
 湾曲している根の中でも「ニッケルチタンファイル」を用いて拡大すれば、途中までしかいじってない状態にもならず、本来の「根の先端」以外の場所に穴を 開けてしまう(パーフォレーションと言います)ことなどはありません。そして、根の外側にダメージがある場合でも「水酸化カルシウム」を用いてそのダメー ジが治癒する(数か月かかることも多いです)まで根気よく待ってあげて、それから根管充填を行なえば確実な根尖(根の先の神経が入ってきていた入り口)の 封鎖が可能です。レントゲンでしかお見せできませんが、このようになるのが理想的かと思われます。
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 しっかり圧をかけて根尖(根の先端部分)を隙間なく封鎖すること、これが「根管充填」の一番のキモではないかと考えます。封鎖ができていれば根の 先に細菌が侵入する経路がないはずですから、膿ができることはないですよね。それでも感染しているとすれば「ラバーダム」できないか、していないなどで唾 液などが混入していることに気付かなかった。または感染の除去が不完全だったか。医療行為にはなかなか「100%」ということはないです。私も100%と 思って治療を行っていても、今後何年かしたら結果の良くない症例がきっと出てくることもあるかもしれません。ですが、今考えられる100%を行なわなけれ ば、明日の進歩している歯科における100%には到底到達できるはずがないと思います。今できることを確実にやっていきましょう。国は責任取ってくれます か?国民に負担を押し付けるだけではありませんか?自分の体は自分の責任で守るしかないのではないでしょうか。



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2008年7月 2日

こんにちは。月初めなのでまずは今月の学会・研修会情報から。勝手に行ってこい、って言われそうですが、休診になる日や診療時間の変更があるためお伝えしておりますので、ブログのみのお付き合いの方はすっとばして下さい。

 7月9日はJIADSなのですが、今回のお話は先日聞いた「pt乖離水」について、ブログでも書きましたバイオ・イオ・ナースという殺菌作用のある「水」についてだそうなので、お休みして診療を通常通り行ないます。
 7月19日、20日は新潟再生歯学研究会のインプラント研修です。19日土曜日は休診となりますので、患者さまには御迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
 7月26日はYSGで診療を若干早めに切り上げて目黒まで行って来る予定です。
 以上です。
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2008年7月 1日

こんにちは。6月30日に来院されたインプラント治療の患者さまの口腔内ですが、理想的な形に「歯間乳頭」が再生されていますので、報告したいと思 います。一般の患者さま向けにしては「ムツカシー」内容かもしれない、このブログ。なんでもそうですが、基礎知識は繰り返し目にすることで暗記する、その 上でより「ムツカシー」話も理解ができるようになってきます。どうしても「わかんねー」場合はメールでなんなりとご質問ください。随時受け付けておりま す。

 まっ平な歯肉の上に歯が乗っかっている、そんな仕上げに満足ですか?機能だけが回復して見た目は二の次、なんて仕上がりのインプラントは今や過去 のものです。インプラントは作り物、アバットメントも作り物、セラミックも作り物なのであれば、その周囲に存在する「歯肉も作ってあげることができる」ん です。天然の歯のようなメリハリのある歯肉、それを作るコツはテンションをいかにかけるかです。

ISIBASISIKANNNYUUTOU.JPG


ISIBASISIKANNNYUUTOU2.JPG


 周囲の歯肉の形態と一致した形態に仕上がっています。この空いたスペースにセラミックの歯があれば調和が生まれると思います。今回はわかりやすいように歯を外した状態で写真を撮りました。
 まあ、隣に天然の歯が両方とも存在しますから、そんなに難しいことではないんですが、丁寧な仕事をしないとこの結果は得られないと思います。ちなみにタ バコを吸う方に歯肉のマネージメントは無理ではないかと思います。当院ではタバコを吸われる方には努力義務で禁煙をお勧めしますが、喫煙者であっても機能 の回復に限って言えばインプラント治療は可能です。

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おがわ歯科医院 院長 小川宗一 http://www.ogawado.com/

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院長 小川宗一

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日本顎咬合学会
日本顕微鏡歯科学会
日本口腔インプラント学会
DGZI(Deutsche Gesellschaftfur Zahnarztliche Implantology)
OJ(Osseointegration study club of Japan)
JSCT(JIADS study club tokyo)
YSG
新潟再生歯学研究会など
DGZI(AIAI)国際インプラント学会認定指導医(Authority of Implantology)
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医