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2012年5月30日

今月2度目のコルチコトミーというオペですが無事終了しました。やることはシンプルなんですがちょっと大変なオペなんですよね。


なぜ行うのか?僕が考える目的は2つあります。矯正期間の短縮と移動量の確保です。


忙しいビジネスマン(こちらの患者様はこっち)や海外留学が決まっていて時間がない、いろんなケースでなんとかならないか?そういうオファーがたまにありますが、そういう場合にはこちらの目的、つまりスピードアップのために行います。


もう一つの目的は先日アップしたコルチコトミーのケースのように、移動量が大きくこの処置を併用しないと厳しいかな・・・という場合です。


今日のブログはオペ写真ありですから、そこはご了承ください。では、初診時の状態です。少し重なりがきついですね。


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ここからワイヤーをかける矯正を行って・・・・


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咬合面から見た様子です。


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移動を早めたい部位(54321.12345)に対して、上顎骨の頬側の皮質骨にヒビを入れていきます。


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そしてオペの翌日の状態です。


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咬合面から見た様子です。だいぶ一日で動いていますね。


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お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、向かって左上2番目のブラケットの位置、これは動く前はここしか着けられなかったんです。次回にはポジション変更します。いろいろなご希望にお答えすることが我々おがわ歯科医院スタッフの喜びです。ご相談ください。

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2012年5月26日

最初に拝見した時は『抜歯矯正だろうな・・・・』と思いました。しかし、親御さんの強い希望があり、その難しさや問題点、かかる期間についても充分にお話しして『非抜歯の矯正』を行うこととしました。


かえって出っ歯気味に仕上がってしまったり、年頃の女の子などでは『歯を抜いてでもきれいに・・・』という希望があって親御さんの意図に反することを望んだり・・・いろいろありますので、事前の打ち合わせに時間をかけて良い答えを見つけたいですね。


では、術前の状態から見て行きましょう。


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ここから(上の咬合面観の写真は乳歯抜歯後に撮影しました)アーチの拡大を2つの装置で行って、交叉咬合(部分的な反対咬合)を改善するために2つの工夫をして並べました。


苦労の末の術後です。


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下の奥が少々見えにくいですが、歯を抜かずに綺麗になりましたね。心配していた顔貌(プロファイル)の悪化も起こしませんでした。顔貌写真は掲載の了解を得ておりませんので悪しからず。


いろいろな矯正方法がありますが
①咬合の低下
②上下歯列を狭窄(せまくする)させる
③上下顎を後退させる
④顎関節を圧迫する
⑤歯牙・歯列単位でのハマりこみをおこさない

ということを意識して矯正を行います。もし、これらを起こす可能性がある治療計画となる場合は専門医に依頼すべきかと考えています。私どもにできる矯正治療はわずかであるかもしれませんが、みなさまのお力になれればと思っております。

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2012年5月15日

長年義歯を使っていたりした場合では顎の骨は委縮してしまうのですが、意外と少そういうケースはなくないです。そんな場合でも工夫すればインプラント治療は可能です。まずはインプラント設置前の状態です。ちなみに今日のブログもオペ中の写真が出てまいりますので、苦手な方はスクロールしないでください。


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かなり顎の骨が痩せていて薄いことが想像できます。そのため術前にCTを撮影していますが、骨が薄いことと下顎神経までの距離が充分にないことがあり、そういった事への配慮を必要とするちょっと難しいオペです。また下顎神経の出口をオトガイ孔と言いますがそこもきちんと回避しなければなりません。


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黄色い矢印のところがオトガイ孔から出ているオトガイ神経です。この周囲はとても慎重に扱わなければなりません。そこを避けてインプラントを配置いたしました。そして側面から見たところですが充分な骨に埋まっているわけではないことがわかります。周囲に骨の造成が必要です。


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骨の中に埋めるべきスレッドと呼ばれる部分を覆うように骨補填材を置きます。


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そして前後のインプラント2本にチタンメッシュを固定します。インプラントがしっかり固定されているケースではとても有効な方法ではないかと思います。


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生体親和性の良い吸収性メンブレンを設置してから、テンションフリーで縫合します。細い顎の骨でもひと工夫で安心できるインプラント処置が可能です。Mさま、たいへんお疲れ様でした。

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2012年5月12日

虫歯予防の有効な手段の一つとして『シーラント』というものがあります。用いる頻度が高い場所が第一大臼歯、いわゆる6歳臼歯ですが、歯の溝が深い(彫りが深い)ために磨き残しをしやすいために行います。


行う年齢ですが歯が萌出して間もないころは『充分に石灰化』していないため、大人の歯なのですが抵抗力がないまだ弱い歯なのです。4~5年かけて石灰化が進行して我々大人と『形も強さ』も同じような歯に育つのです。


ではシーラントされた状態です。


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緑色の矢印のところがそうですね。うすいピンク色の部分がシーラントです。シーラントからはフッ素がじわじわと徐放性を持って放出されますので、それも有効に働くと考えられています。しかし、シーラントも万能ではないので、シーラントができない側面に気を付けないと・・・・


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ほら、こんなことも!そうならないために結果保障のある『Club Love&Teeth』という予防プログラムがあるんです。詳しくは当院スタッフまでお問い合わせください。

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2012年5月 9日

初耳の方もいらっしゃいますよね、コルチコトミー。これは矯正期間を大きく短縮するためのオペなのです。この方法を知ってから5年ほど『どうして早く移動するのか』、『それだけの侵襲を加えて、問題ないのか』、『矯正をスタートして、どのタイミングで行うのがベストなのか』・・・・・そういった疑問を解き明かし、ベテランの先生のオペを見学して、ようやく自分のモノにしました。それだけ、導入には慎重でした。


似たような方法にPAOOというオペがありますが、BioOssという骨補填材を歯の移動方向に置くことにどうしても抵抗があり、僕はPAOOはやろうと思いませんでした。なかなか吸収しない、もしくは吸収しない骨補填材が歯の移動方向に存在したら『歯が動きにくい』と思うからなんです。歯の歯根膜が健在ならばリモデリングで骨は添加・吸収をしていくので、矯正力が過大でなければいいと思っています。


前置きが長くなりましたが矯正スタートまでに左右のサイナスリフトというオペを行ってインプラントを設置して臼歯部(奥歯)の噛み合わせを確立して、その後咬合を挙上して(噛み合わせを持ち上げる)1年がかりで矯正治療がスタートしました。


オペ前の状態です。


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コルチコトミーは簡単に言うと『動かしたい歯を骨ごと動かすために、骨にヒビを入れる』オペなのですね。また、歯周外科を行うことで血流に変化が起こり、歯が動きやすくなるんです。これは同業で歯周外科を行う先生は、当たり前にご存知ですよね。


オペの写真がモノクロですが出ます。苦手な方は進まないでください。


いいですか?


そろそろ出ますよ?


いいですね?


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コツも含まれる写真ですが、解説は割愛します(笑)。そして傷の消毒にいらした翌日。


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一応今は腫れはそれほどでもなく、内出血も出ていないですね。大変ではありますが通法の矯正では改善できないであろうと思われる反対咬合ですので、この方法を採用いたしました。このケースでは目的は移動量の確保であり、スピードアップではありません。


通常1年かかるような矯正もおよそ半年で終了できる(ケースによってもちろん異なります)コルチコトミー。ご相談ください。

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2012年5月 2日

おがわ歯科医院では歯科衛生士1名募集しております。


応募フォームはこちら


あなたも天職に磨きをかけませんか?


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ご連絡お待ちしております。

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2012年5月 1日

一見するとインプラント処置をする上で、なんの問題もないようにも見えますね。


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しかし、いざオペを初めてみますと・・・・


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このように予想よりも骨が回復していないことがあります。理想的には術直前のCT画像があれが良いのですが、被爆の問題から何度も・・・というのも疑問が残るところです。このケースでは私が感染があった歯を抜歯しており『おそらく頬側骨(外側の骨)はないだろうな・・・』と予測していたので、対応する準備を充分にして挑んでおりますのでほぼ想定内のこと。


インプラントの初期固定を得るには舌側の骨に添わせるようにしますので、ピンポイントでインプラントを設置いたします。


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そして周囲に骨補填材を置くので予めトリミングしたメンブレンを頬側に入れておきます。


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それから骨補填材を充分でしかも適量を置きます。


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そして歯肉に緊張を持たせないようにして縫合します。垂直マットレス変法を2か所、単純縫合を3か所、行います。


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これを書いている現在抜糸は終わっていますが、きれいに治ってきています。


ということで、医療行為に過信は禁物であらゆることを想定してオペを行うべきで、安易にフラップレスとか、ケースを選ばない抜歯即時とか、そういうのはダメですよね、危険すぎます。私がアンテナを張っている素晴らしい先生方も『簡単そうに』やってらっしゃいますが、きちんと見えない部分でCT画像を撮っていたり、治療計画を立てた上で行われています。


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おがわ歯科医院 院長 小川宗一 http://www.ogawado.com/

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院長 小川宗一

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DGZI(Deutsche Gesellschaftfur Zahnarztliche Implantology)
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JSCT(JIADS study club tokyo)
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新潟再生歯学研究会など
DGZI(AIAI)国際インプラント学会認定指導医(Authority of Implantology)
日本顎咬合学会咬み合わせ認定医