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インプラントのリスク·失敗例
インプラントと院内感染
オペで使用する器具は滅菌して保管しますが、術前に改めてオートクレーブ滅菌(細菌は100%死滅します)をかけて用意いたします。術者はディスポーザブル(使い捨て)の滅菌ガウン、滅菌グローブを装着しており感染に対しては万全の態勢で挑みます。
インプラントのリスク要因
上顎と下顎で分けて考える必要があります。まず上顎では付近に上顎洞と呼ばれる副鼻腔が存在します。上顎の奥歯では垂直的に骨の量が不足し、口腔内から近い位置にまで上顎洞が接近していることがあります。この場合、短いインプラントを用いるか上顎洞底粘膜を挙上するサイナス・リフトを行ないます。サイナス・リフトを行なう場合は側方を走行する動脈に注意が必要です。
下顎では、下顎管という神経や動静脈が走行する場所があり注意を要します。また、舌側の骨の内面に動脈が存在するため特にこの部位では充分形態を把握する必要があります。
インプラントの失敗例
歯周病の感染により脱落した1ケース、初診時に骨粗鬆症がわからず治療を進めるなかで発覚し撤去に至った1ケース、2次オペの段階でインテグレーションしておらず、撤去して新たにインプラントの埋入をさせていただき良好な結果を得られた2ケース、撤去には至らないが歯周病に感染し月に一度のメインテナンスをさせていただいている1ケース。これらが成功ではないと思われます。
200本以上の中で脱落したのはわずか2本なので、一般的な成功率が96%、喫煙者の成功率が92%と言われています。それを考えたら悪い数字ではないと思います。
インプラントのクレーム
何かの雑誌やどこかのHPに書いてあることを鵜呑みにされたのか、「ここには3カ月で歯が入ると書いてあるのになぜお宅ではこんなに時間がかかるのか?」「そんなにかかるとは聞いていません」といった術前の説明が充分でなかったのか、期間についての誤解が生じてのトラブルはありましたが、充分説明をする時間を設け理解していただけました。疑問に感じたことなどございましたら、何なりとご質問下さい。