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2008年8月 1日

こんにちは。前回までに歯周病の初期治療とはどんなものまでを言うのか、再評価して何を見ていくのか、についてお話してきました。ここまで治療が進んで症状もないし、あとはもういいやってなりがちですが、歯周ポケットが4ミリ以上だった場合は要注意ですよ!!!

 再三お伝えしていることですが、歯周ポケットが4ミリを超える場合歯石を取り切れず、取り残す可能性が高いわけです。そこで残った歯石はどうするのか、深い歯周ポケットはどうすればいいのか、について話を進めていきたいと思います。
 残った歯石は歯肉の中にありますからこのままでは見えませんので、「歯周外科」というオペを行ない「見えない場所にあった歯石を見えるようにして除去す る」ことが必要となります。しかし言葉では簡単そうに聞こえるかもしれませんが、歯の根の形態って複雑でしてなかなか思うように器具が届かなかったりして 時間がかかるものです。時間のかけて汚れを取りきって歯石の問題は解決です。
 
 次に歯周ポケットの除去についてのお話です。これはすごく難しいお話になりますが、深さによってアプローチが変わります。残った歯周ポケットが4~6ミ リ(6ミリはきびしいかもしれません)であれば「切除療法」と言う方法を選択します。吸収を起こしているデコボコな骨をトリミングしてフラットにします。 これがキモです。フラットな骨の上にフラットな薄い歯肉を位置づける「アピカリー・ポジションド・フラップ」というオペがこれですね。中程度までの歯周病 を完治させるにはかかせないテクニックです。
 では今日は以前も使った写真ではありますが、実際の症例を通して術前・術後を確認していきましょう。まず右上4567のオペ前(正確には歯肉にライニングといってメスでなぞった後です)の状態です。外側からの様子。
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 続いて内側の様子。
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 術前の状態は4~6ミリのポケットがありましたので、「部分層弁」を形成してフラップを根尖側(歯の根の方向)に位置付けし直す「アピカリー・ポジションド・フラップ・オペレーション」いわゆるAPFを行ないました。

 術後歯肉が落ち着いた状態です。
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 術後はサルカス(ポケットとは病的な状態を指す言葉なので、健全な状態は歯肉溝といいます。またの名をサルカス)が1~2ミリの状態になっており、細菌の住める場所はありません。ここまで治ると『歯周病の再発はよっぽどメインテナンスをさぼらない限りない』ですね。

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