こんにちは。最近根管治療についての問い合わせが非常に多いです。何度も申しますが僕は根管治療の専門医ではありませんが、自分のできる限りのこと
をしているだけです。本当に正しい根管治療とはどういうものなのか、それを皆様に知ってほしくてこうしてブログの中でお知らせしているのです。
そうこうしていると、いろんなところでこのブログを目にしている方がいらっしゃるようで、千葉市以外にも近隣市町から、また千葉県内でも少々離れ
た木更津市、君津市、市川市、銚子市、八千代市などからも来院されるようになりました。一番遠方からの問い合わせはインドのデリーと、アメリカのNYでし
た・・・。NYと言えば世界でも有数の根管治療の専門医がいらっしゃいますが、価格がとんでもなかった(見積額は伺っていませんが、きっと1本の歯の根管
治療が10~15万円くらいでしょうかねえ?)とのことで当院にメールがあったわけです。
何度も書きますが「ラバーダム防湿」は必要だと思いますよ。アメリカでは日本人の歯科医師の大半がラバーダムをしないことを「クレイジー」だと思っている反面、中途半端な保険システムの弊害で患者さまもドクターも「気の毒に」、そう思っているようです。
これ(ラバーダムの認知度が低く、理解されないこと)は私も痛感していることですが、最近受診された患者さまで、身内にも医療関係者がいらっしゃるとい
うことでしたがラバーダム防湿の必要性についての理解が得られず、「それはいらないと思います。今までもなくて平気でしたから。」と言われてしまいまし
た。まだまだこれからラバーダムの必要性を訴えていかなければならないんだな、そう思いました。
ちなみにラバーダムってこれね。これは、ウルトラフィルにて垂直加圧根充を行っているところです。ウルトラフィルにて「瞬き」がなかった場合は、メインポイントを追加するんです。ドクター向けの話ね、コレ。

かならずおがわ歯科医院では根管治療をする際に、「過去の治療で使ったことがありますか?」と聞きます。これまでは、「初めて説明を聞きます」、「知り
ません」、というお答えが多かったのですが、当院のサイトをご覧になっていらっしゃる患者さまには「知ってます」、「やってもらえる歯科医院を探していた
ら、おがわ歯科医院のサイトに行きつきました」、「5件目にしてやっとラバーダムしてくれる歯科医院に当たった!」などなど、最近はそういった答えも聞か
れるようになってきました。
しかし、再根管治療となる「感染根管治療」というものは、歯内療法(根管治療のこと)専門医が行っても成功率が60%なんですね。これを肩書きも
ない私などが治療して、その成功率を越えられるのか、そりゃ無理でしょうが頑張らせてもらっています。ただ、ラバーダム防湿をして、マイクロスコープを使
用して、保険でできないことをしたとしても4割は失敗する可能性があるわけですよ。そんなリスクの高い仕事をしますか?したくないんです。だから他人の
行った根管治療の「再治療」は「保険外としては」受け付けていません・・・建前ではね。
充分に「結果を保証するものではない」ということを理解してもらえた少数の方には実際、再根管治療をしていますが、良くなるケースが多いです。ただし、
10年後にどうなっているのかまでは、正直わからないんです。抜歯してインプラントにする、こちらの治療は90%以上の成功率ですから、そりゃあ「抜歯し
てインプラントにしよう」という提案を安易にするドクターが多いわけですよ、$になるんですから!!!
そういった事情も治療を受ける患者さまは知っておかねば、言いくるめられてしまいますから注意して下さい!少しでも異物(これはインプラントも含
みますよ)が体の中に入ることを1年でも2年でも送らせられれば、インプラントのメインテナンス期間が1~2年は縮むわけですから、これはとっても大きな
ことなんですよ。