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2009年8月 8日

こんにちは。今回のケースは僕ならば第一選択とはしないので、なかなか巡り合わないケースをご紹介します。しかもいろいろ問題が起きてからの転院(よそ→おがわ歯科医院)なわけです。患者さまはいっさい悪くないんです。

 初診でおがわ歯科医院にいらした時にまずおっしゃっていたことは、「4が残せない状態になり、お任せしていたら⑤4③のブリッジに削られていた」 「他の方法についてはなんの説明もなかった」「インプラントというものを予め知っていればそれにしたかった」「しかも削って型取りしても(2~3回)高す ぎて合わなくて、そのうち痛みが出てきた」・・・・。


 医療ってこれでいいんですか?自分ができないからって、その方法(この場合はインプラント治療のことです)を説明しないで自分の手のうちだけで問題を解 決するなんて?ちなみにこの前後の歯は「一切手を加えられたことのないバージンティース」だったんですよ。これを見ましょう。

kwkm0.5.jpg

 これを素人の方が見ても「2本の歯が平行である」と思いますか?歯と歯肉の境目の部分がはっきりこの角度から確認できれば、この2本は平行以上に 削ってあってブリッジが製作できると思いますが、そうではなく削りが足らないですよね。おまけに奥の方の歯は下の歯とのクリアランス(人工の歯を作ること ができるスペース)が1ミリもなく、とてもじゃないがセラミックの歯などは作れません。これでは何度型取りをし直しても・・・、それ以前の問題があるわけ だから・・・。

 さらにね、手前の歯は歯髄腔(神経の部屋)が露出しているんですよ、つまり削りすぎです。レントゲンで歯髄腔の大きさを確認していれば、対応が可 能なのにそれすらしていないってことでしょうか???結局は私が「ラバーダムをして、マイクロスコープをい覗いて可能な限り完璧に」根管治療を行いまし た。5は凍みる症状が緩和されてきたので、なんとか抜髄(神経を取ること)せずに済みました。

 人の体に手を加えて、治療を行うことが許されている「医療」という職業ですが、「侵襲を加えてなお、結果が出せずに破壊する」ことは許されないと 思います。最大限の配慮と努力の結果、どうしても結果が伴わないことは私にもあります。しかし、今回のケースはそれらを考慮に入れても、到底許されるもの ではないように感じます・・・。その程度の配慮しかしていないクリニックではきっと、圧排糸など巻いてもらってないでしょうね。

kwkm1.jpg

 こういうものね。ちなみにミラーの角度で「平行に見えない」かもしれませんが、マイクロスコープを用いて形成していますから、そんな初歩的な失 敗、医療ミスはするわけがありません。ちなみに「D‐SPEC」でブリッジを製作していますが、彼らも「マイクロスコープ」を使って技工作業をしている 「マイスター」ですから、平行になってなかったら「先生、削れてないから、模型お返ししますね・・・」って言われちゃうもん。すみません、半分は愚痴でし たね。でも、患者さまに「正しい歯科治療」を知ってもらうために毎日こうして書いています。

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おがわ歯科医院 院長 小川宗一 http://www.ogawado.com/

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